10月4日(金)
詩人サトウハチロウが、ちいさい秋ちいさい秋見つけたと詩った。
小さい秋見つけた
17時 柳橋の小さな事務所テーブルで
小さな同期会が開かれた。
当初6人ではあったが、一人は癌の手術後でもあり
遠慮した。
又、一人も当日になり体調不良で来られなかった。
同期はもっと集まるのだが
小さな事務所が6人で精一杯。
60半ばになれば心身の衰えで無理は効かない。
4人で隅田川、神田川、スカイツリーの窓辺ある
テーブルに各人が持ち寄った、酒、肴が置かれた。
弊社の女性が午後から鍋の仕込みと、
持ち寄った肴をテーブルに並べた。
小さい秋の夕暮れ。
ペギー葉山が歌った学生時代ではないが
キャンパスを3周して、学校の門をくぐると
坂道につたの絡まるチャペルがあった。
女子学生が秋風にミニスカートを翻す坂道を
横目で見ながらゴールのチャペル目指して全力でラストスパートして
駆け抜けた。
チャペルのつたは茜に色づいただろうか?
我々も髪は黒からグレーそして白になった者
全てが落ちて光輝く者
殆ど変わらない者。
42年前 体育会所属したアイビー青年が集った。
人生に楽しいこと、苦しいこと、辛くて泣いたこと。
小さな記憶の断片を辿りながら、私達は
古い映像を想起して語るのだった。
過去と現在をそれぞれの心の中で行き来している。
4年生時、 野球部が念願」のリーグ戦初優勝する瞬間を
体育会所属部員総出でバスに乗り、神宮球場に応援に行ったのだ。
山口県下関の故郷に帰った元応援団長も
電話会話で参加した。
電話口で驚く言葉が発せられた。
「今度、上京したら両国かちかち鳥で飲もう」
団長は私のブログを読んでいたのだ。
う~ん!言葉に詰まった。
顔が見えないのに赤面して脇の下から汗が出た。
酒、肴はどっさり余った。
小さな冷蔵庫にはしまい切れない。
少し持ち帰る。
冬になったら又会おう!
年年歳歳花相似たり、歳々年々人同じからず。
人生に百歳なし。
幼き時物事知らず。
老いては体弱く
青春は一瞬の光芒か!