11月29日(水)
12時半 関越道にて埼玉川越方向に向かう。
運転免許証は、70歳になり、身分証明書に切り替えた。
なので、助手席です。
14時 坂戸にあります
パワーアシストテクノロジー株式会社に着きました。
電源開発をする技術者集団企業です。
私は全く門外漢で、電源がどのような仕組み構造など
分からないし、説明されても理解出来ません。
この企業の社長と、ひょんなことから知り合いに
夏前に来訪予定でしたが、前立腺癌発症で
延び延びになっていた。
同行するタカセ産業の部長が、自社のトランス製作、及商社機能として
トランス周辺部材の説明をする。
専門用語が飛び交うので、理解不能。
現在、アナログ電源に従事する若者は少なく
技術者の高齢化進み技術の継承が困難状況である。
今、新聞紙上に日本が誇る大手メーカーの
製造工程に虚偽がある と連日報道。
識者によると、熟達した所謂、暗黙知を持った
従業員が高齢化により退職。
オートメーション化により
マニュアル通りに作業すればOKの従業員ばかりになり
製造工程に、何ら疑問を感じ取ることもなく
スルーしてしまう。
そうすると、日本国内製造では、高賃金なので
海外低賃金国で製造することになった。
コモディティ化である。
トランス製造もしかり。
現在は、アフリカの国々で製造している。
そのトランスは、ヨーロッパ自動車メーカーの部材として使用。
20年以上前は、日本でも
雨後の筍の如くトランスメーカーがあったが
海外メーカーに駆逐された。
民生用トランスは、いわゆる、ドライヤー、電子レンジ等の家電に
内蔵されたトランスは日本国内では製造しなくなった。
現在、産業用トランスを日本国内メーカーが細々と製造している。
今日、面談した、トランスを専門に設計開発してきた
技術部長に尋ねた。
「今後トランスは生き残れるのでしょうか」?
無くなるとことありませんが
市場規模は縮小します。
「しかしながら、タカセ産業さんのトランスは
製造が難しいので今後も大丈夫でしょう」。
トランスには銅線が巻いてあるが、銅線の口径が
タカセ産業では、0.04ミリの銅線を巻き絡げるノウハウがある。
0.04ミリの銅線を巻けるのは、現在77歳の女性一人だけ。
トランス製作 巻き線3
今、後継者に学ばせている。
海外メーカーでは、製造できない。
タカセ産業の強みである。
大手メーカーは、手が出せない小規模製造業。
小さなトランスもオートメーション化して制作可能だが
市場規模が小さいため、大量生産はない。
従って、熟達した人により少ロット製作する。
アナログ電源は、地球上の人類生存必要最低条件。
しかし仕事としては若者には、人気なく
高齢者だけで従事している。
零細企業が生き残るには大変。
ネット販売も拡大しているが、あらゆる製品が網羅され
同一商品を業者間で価格競争。
互いに潰し合い。
ニッチを目指しましょう。
トランス製造