椎間板ヘルニアがなかなか治らない。整骨院の名医さんによれば、4-5センチも軟骨がはみ出し、核も出ていたのだから、発病してからまだ一年、これだけの急回復は素晴らしいことなのだ。しかも、背骨が少し曲がっているのだから、まずそれが治らないと軟骨も完全に戻らないでしょう。背骨が曲がっていたから、そこから軟骨がはみ出したと思えば良いですよ、と言う。 何故背骨が曲がった? 思い当たるのは、習慣として癖のある座り方、つい右手に集中して持つ荷物。長年重い荷物・書類を持って外国を飛び回っていた事、数年間の「森の時間」の無理した作業、ミズガキ山での転倒・左肩骨折、生きているのが奇跡と思ったナキスカスキー場のアイスバーンで木に激突した際の全身打撲、・・・?
だから、まだ運動ができない。腕立て伏せや復筋だけでは下半身が鈍ってきたので、池袋まで歩くつもりで家を出た。荒川の土手に上がると、東京側の河川敷を走る人波が見える。毎年開催されている「荒川市民マラソン」の日だった。殆ど歩いている状態の人の群れを見下ろしながら、東京側の土手の上を上流に向った。新荒川大橋近くの桜並木は、武甲山方面から吹き付ける冷たい風を受け蕾はまだ固い。
ゴールまで3KMとの表示があったので、ゴールまで歩いてみた。40KM地点に、出発から間もなく6時間経過との電光掲示板が。疲れきって歩く走者より私の歩きのほうが早い。1時間7KMのペースということになるが、何度か挑戦した「新宿-青梅42KM徒歩き」のつもりで頑張ればいけそうな気がする。ゴールはお祭り騒ぎ。ゼッケン番号から推測するに参加者は2万名程いるようだ。6時間で歩いて終える人たちも、皆一様に達成感を全身で表しながらゴールしている。今まで荒川のマラソン大会には何度も遭遇している。ひとりでジョッギングしている時、マラソンの流れに巻き込まれて面食らったこともあったが、群れるのが嫌いな性格なせいか全く参加したいとは思わなかった。が、今は人波に流されてみたい気がするので、参加してみたいと強く思う。
土手の上を7KMほど早歩きしてから、東京側の街中を歩き赤羽駅から電車で帰った。明るいうちに一風呂浴びてビール。旨い!やはり自然の空気が好きだ。