森の時間 SINCE 2002

Le Temps Du Bois

林業生産と育林技術-秩父演習林

2007年09月08日 | 森林・自然・環境教育

P1080109 2年振りに秩父演習林に行った。5,800haに広がる演習林は、台風9号の影響で、被害の全容がつかめないほど荒れていた。林道も至る所で土砂崩れや渓流に洗われてしまったそうで、演習林には立入りできなかった。抜けるような青空、珍しく武甲山もくっきりと見える日だったが、秩父の山に入れなP1080108 いのは残念だった。

午前中は演習林本部の部屋で座学。午後は近くの「影森苗畑」に行って、林業生産の現場の道具を体験。

苗木生産→地ごしらえと植え付け→保育→保護(雪害・獣害)→収穫→販売。

P1080142下払機やチェーンソウは、私にとっては、「森の時間」では日常道具。伐木業務用のチェーンソウ取扱いについては、労働局の特別教育も受けている。感心したのは、枝うち用の工夫された新しい木登り道具の数々。それと伝統的な太棕櫚縄と棒2本で登る伝統的木登り方法、「ぶり縄」というらしい。チェーンソウ方式のリモコン操作のエンジン枝打ち機を実際に作動させ、機械の枝打ちも初めて体験できた。

P1080150 山に入れなかったこの日の行事は一時間程早く終わった。久しぶりの秩父の町を満喫したくなり、秩父神社に足を伸ばした。家族の平穏と安全、母親の元気を祈り、娘の合格祈願のお守りを買った。そして、冷えた甘~いコーラを片手に大銀杏の木陰で涼む。この神社も2年ぶり。帰りは西武線の各駅停車でゆったり。駅に着いたらちょうど出発間際の電車があった。駅の仲見世で出来立ての秩父餅が目に入った。それと冷えた秩父の缶酒を買って、電車に飛び乗った。がらんとした電車、快適なエアコンの冷気、本を開いたら前夜の寝不足のお陰で直ぐに眠りに落ちた。気が付いたら飯能駅。池袋行きの電車に乗り換えねば。立ち上がろうとしたら右足大腿部の患部が痛み始めた。実は3日前に右大腿部に20センチ四方程の中度の火傷を負った。大した事はないと思っていたが、今朝見たら何箇所も皮がむけて爛れていた。仕事も休んで自宅で静養すべき程の重い火傷なのだと思う。秩父行きは中止しようかと思ったが、今日の行事は最後のチャンスなので強行してしまった。その上に夏が帰ってきたような暑い一日、茹だるよう秩父の町を歩いた。余計なことをしている。爛れ始めた患部を思い出すと痛みが増し、右足が棒立ちになる。全身がぐったりと疲れた。

今まで夏の疲れなんか気にした事はなかった。この夏は、ほぼ10年振りだろうか、仕事にも情熱を注いでしまった。そのせいもあるのだろう、今年の夏は非常に疲れた。何か事件・事故があるたびに反省している。其れなのに、またやっている。年甲斐もなく無茶しちゃいけない。身の程を知れ。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする