森の時間 SINCE 2002

Le Temps Du Bois

黄昏

2008年10月12日 | 随想・雑文

Nec_2022

西の空に光を残して夕日が沈むと、辺りが急に闇に包まれる。「秋の夕日は釣瓶落とし。」

帳が下り始める日没後、夏の空の明るさがなくなった秋の夕方は瞬く間に闇が迫りくる。対岸に旧荒川、隅田川が分岐する岩淵水門。荒川のジョッギングコースは、土手の上も闇に包まれ、いつの間にか行き交う人の顔が判別できない。

人が足早に家路につく時間、人の顔が判別できなくなった日没直後、「誰ぞ、彼? 知り合いか?」と思わせる時間帯。その思いが「黄昏」の語源。「黄昏」は秋の日没後が似合う。

(農業公園近く荒川土手より-携帯投稿)

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