W大学生時代のF研仲間とそのゼミ仲間で、東京そぞろ歩きをしている。会社引退者、引退直前、引退気分。そんな仲間。年末には御徒町から上野、谷中、日暮里、更に御徒町。そんな周遊をした。
今回は東向島から東武鐘淵近くに行き、曳船から立石、更に浅草。永井荷風「濹東綺譚」の世界をそぞろ歩いて、蕎麦屋とモツ煮込み屋を巡る。まず、江戸の庶民の庭園、「百果園」で観梅し、創業明治35年の御膳そば「坂むら」を目指して歩く。 やっと探し当てたものの、閉店時間。更に歩き回り京成線に乗って辿り着いたのは京成立石駅前の「いろ川」。とびこみで入った店だが、夫婦で切り盛りしている、さりげなく美味しい店。 悪くない。暫し腰を落ち着ける。立石駅前商店街を散策し、浅草に向かう。五重塔近くの露天風ホルモン屋で喉を潤す。シートでカバーしただけの店頭のスペース、冷える。でも、論争は熱くなる。酒が進み時間が更けるにつれ盛り上がる。穏やかな日々よりも切磋琢磨、議論するのが好きだ。
最後の締めは、仲見世の「Shot Bar Blanche」。更に盛り上がる論争。そんな一日。十時間歩いて、飲んで、語った。佳き一日。