「森の時間」のある佐口湖の奥地を手に入れた頃は、
雑木が皆伐され、広々としていて、高木は森から取り残された6本の赤松のみの半造成地だった。
それから10年。利用していない斜面に、人の背丈の倍以上に伸びた赤松が鬱蒼と繁茂して、
見晴らしが悪くなっていたので、全て切り倒すことにした。同時に、6本残されていたこの土地のシンボル的な赤松も思い切って伐採するつもりでいるが、大きな鳥の止まり木になっているし、夜はミミズクが張り付いて不気味ではあるが、かつての森を感じさせる貴重な存在なので、
真っ直ぐ伸びている2本だけは残そうかと思っている。
まず、南の斜面と奥のせりあがった斜面から北斜面に向かう、なだらかな斜面の赤松の低木は皆伐した。奥のなだらかな斜面は、
元の森の表皮が残っている一帯なので、森の多様な下草が観察できる。
当初より構想だが、眺めの良いせり上がった奥の斜面の中腹を整地して、そこに今までより大型の小屋
と言ってもセルフビルと限界の大きさの小屋、を建てようと思っている。結構な傾斜地なので整、地と基礎は業者に依頼せねばならないだろう。床面積からすると建築許可も取らねばならないみたいです。
それが、彼の地の究極の建造物になり、それを「森の時間」の母屋にする計画です。