アオイガイ(Argonauta argo) Paper Nautilus ♀
これは何?と聞かれ、答えられる人はそう多くないだろう。まさかこの貝殻の中に入っていたものが “タコ” だなんて。しかもこの美しい貝殻はヤドカリのように他から借りてきたものではなく、中のタコが創り出した代物なのだ。
タコブネと並んでこのアオイガイ(カイダコ)は、現存する頭足綱の中でも一際異彩を放つ存在。こんなヤツに海中で出逢ったなら、開いた口が塞がらないに違いない。
アオイガイの貝殻はとても薄く、向こう側が透けて見えるほど。その触ったら壊れてしまいそうな儚さと、紙細工のように繊細な美しさは、「紙のオウムガイ」の意の英名が実にしっくりくる。
殻外縁には、剣竜類の背中の骨板のように、対になった突起が並ぶ。
側面は、波打つような見事な造形。
このアオガイは先日、リンク先のしんや先輩からいただきました。感謝です!
【from Ishikawa(石川県産) Japan / pick: 08th July ; photo: 05th August, 2012】
ヤマドリ(Syrmaticus soemmerringii scintillans) Copper Pheasant
美しいcopper(銅)色をした、ヤマドリの尾羽。
ヤマドリの尾羽のように長い秋の夜には、ゆっくりとこの羽根に見蕩れることに限る。
この中央尾羽の最長部が80cmを超えるほどの立派な尾は、嬉しいことに最近頂いた物。これは、私が持っている羽根の中でも群を抜いて最長のものとなった。
次回は埃を除去後に撮影しようと思う。
【2011/10/04/神奈川 Kanagawa,Japan/Oct.2011】
シラオネッタイチョウ(Phaethon lepturus dorotheae) White-tailed Tropicbird
翼だけなら幼鳥の方が素敵度の高い、シラオネッタイチョウの翼。
まさかこんな鳥が、最寄の海岸に漂着しているなんて、誰が予想できただろうか。いやはや、それを見つける人も相当な運の持ち主だと思う。発見劇を聞いて、私もビーチコーミングに興味が湧いてきた。
ちなみにこの翼、残念ながらまだ私のものではなく、リンク先の発見者Vulpes君から少し借りただけのもの。
【2011/09/28/神奈川 Kanagawa,Japan/Sep.2011】