June,2010 宮古島(Miyako Is.)

2010-10-30 21:02:07 | 遠征(Expedition)
2010年6月 宮古島 まとめ ※リンクをクリックすると記事に移動します

【1】   蒼い世界
【2】   チュウトトロ
【3】   暗い森の住人達
【4】   賑やかな夜の森
【5】   プラティンコール・ファーム
【6】   Pratincoling
【7】   ベビー ラッシュ
【8】   恥ずかしがり屋なピエロ
【9】   はらりと舞う蝶のように
【10】 地を這う怪より白き翼を持つ妖精へ
【11】 Erigro moderato~穏やかに速く~
【12】 雨の日
【13】 腹は黒いが心は白い
【14】 BLUE×RED
【15】 ツノトンボの池
【16】 潮を招くもの
【17】 紅い閃光
【18】 火の鳥、降臨
【19】 宮古の森に別れを

















宮古の森に別れを

2010-10-30 09:48:28 | 鳥(Birds)

シロハラクイナ(Amaurornis phoenicurus) White-breasted Waterhen

ホテイアオイの咲く池では、シロハラクイナがジッとしていた。
水中にはティラピアの仲間と、オオウナギが泳いでいるのが見える。



リュウキュウアサギマダラ(Radena similis

はらはらと舞っていたけれど、少しとまって休憩するリュウキュウアギマダラ。
酷似しているヒメアサギマダラは、浅葱色が殆ど無い。



ゲットウ(Alpinia zerumbet

森の中でも比較的明るい林道沿いなんかに多いゲットウ。
ちなみに、落ちている綺麗な鳥の羽を拾った時などには「ゲットォ!」と叫ぶ。



宮古の森

楽しかった宮古島ともこれでお別れ。
十分満喫して、胸いっぱいに宮古島が詰まった私。沖縄成分の充電完了である。
次に来るとしたら、一体何年後になることやら、と思うと少し寂しく思えた。


【2010/06/13/宮古島 Miyako Is. /Japan】

火の鳥、降臨

2010-10-28 23:18:50 | 鳥(Birds)

リュウキュウアカショウビン(Halcyon coromanda bangsi) Ruddy Kingfisher

最終日、
晴れて暑い日は森の木陰で涼むに限る。

「キョロロロ....」という遠くの声が、近くで「キョッキョロ、キョッキョロ」という鳴き方に変わり、リュウキュウアカショウビンがまた姿を現した。
火の鳥の二つ名にたがわぬその赤さは炎のようで、迫力のある大きさも合わせて鮮烈なイメージを脳裏に焼き付けられる。








【2010/06/13/宮古島 Miyako Is. /Japan】

紅い閃光

2010-10-27 18:56:23 | 鳥(Birds)

リュウキュウアカショウビン(Halcyon coromanda bangsi) Ruddy Kingfisher


毎年、夏が来ると聞きたくなるアカショウビンの声。

沖縄の森の中は汗が止まらなくなるほどに蒸し暑いけれど、都会のように嫌な暑さではない。
昼でも暗い森では、「ホッホゥ」というリュウキュウアオバズクや、「コホゥ」というリュウキュウコノハズクの声が聞こえる。リュウキュウサンコウチョウはちらりと林道沿いに姿を見せてくれた。また、「ウッ、ウゥー」とカラスバトの声がしたり、リュウキュウキビタキの「リュウキビッ」という声がしたりした。
少し開けた場所には、センダングサの花畑があり、晴れているためか沢山の蝶たちで賑わっていた。スジグロカバマダラをはじめ、シロオビアゲハ、リュウキュウアサギマダラ、ベニモンアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、そしてオオゴマダラも来ていた。
足元にはチョロっと逃げるサキシマスベトカゲが。
また暗い林道にさしかかる頃、世にも美しいキンバトが前から来て、私をかすめて飛んでいった。

森の中でも一際暗くて、蚊の多い鬱蒼とした場所。
私は林床に座り込んで、まるで眠るヨタカのように自身を木々に溶け込ませて無心になり、気配を消していると......
「キョロロロ...」という心地よいリュウキュウアカショウビンの声がだんだんこちらに近づいてきた。

次の瞬間、緑の森を切り裂く紅い閃光が、私の前でとまった!









【2010/06/13/宮古島 Miyako Is. /Japan】

潮を招くもの

2010-10-26 23:38:31 | その他(Other)

ヒメシオマネキ(Uca vocans

サニツ浜へ行くと、潮が引いて広大な干潟が出現していた。
チュウシャクシギ、アオアシシギ、ダイサギ、コアジサシ等がいるけれど、なにせ潮が引きすぎて鳥達はあまりにも遠くに散ってしまっている...。
やれやれと首をうな垂れて目線を下げると、足元に無数のシオマネキ達がちょこまかと動いていた。
ヒメシオマネキ、オキナワハクセンシオマネキ、ベニシオマネキ、ヤエヤマシオマネキ、そしてルリマダラシオマネキもいる。
私の接近を気にしたヒメシオマネキが、明らかに自分のはさみ脚が入りきらないような穴に潜り込んで、詰まって動けなくなっているのが可愛かった。
この情景を見て激しい既視感に襲われた私であったけれど、その原因は数年前の西表島で、逃げ込んだ穴に半身が詰まって身動きが取れなくなったイシガキトカゲを見た記憶だった。



ルリマダラシオマネキ(Uca tetragonon

ヒメシオマネキやヤエヤマシオマネキなど、比較的個体数が多い者は警戒心が低くて、ちょっと待っていればすぐにウェービングなぞ始めるのだけれど、このルリマダラシオマネキはとにかくシャイで、私が6m以上はなれた場所に座り込んで待っていても、巣穴からなかなか出てこない。
こうなったらガマン比べだ、と待ち続けると、やっと半身を現してこちらの様子を伺っている。
ニヤリと不敵な笑みを浮かべた私は、大人気なく鳥用の機材でその姿を写真に収めた。



ベニシオマネキ(Uca chlorophthalmus

干潟のイチゴヤドクガエルこと、ベニシオマネキ。
大きなクマドリオウギガニは、岩陰に隠れながら凶悪なオレンジ色のはさみ脚で脅してくる。



サニツ浜



ミナミオカガニ(Cardisoma carnifex

日も落ち、島が深い藍色に包まれる頃、
ビーチへと続く道を車で走っていると、いきなりオオクイナがすぐ前の道路上に飛び出してきて、道の中央で立ち止まるものだから危うく轢くところだった。オオクイナはしばらく固まったあと、そそくさと茂みに入っていった。
するとまだ何か路上に居る。今度はミナミオカガニだった。
道路端まで寄せてやると、怒り狂ったように強靭なはさみ脚をこちらに振りかざして威嚇してきた。
初めてこのオカガニを見た時は、そのあまりの巨大さから恐怖心さえ抱いたほどである。


【2010/06/12/宮古島 Miyako Is. /Japan】