シロハラ(Turdus pallidus) Pale Thrush
ボルネオから帰ったその1週間後、年のはじめに福岡の公園を訪れた。
この公園を歩いてみると、シロハラが多くいることがわかった。それも、今まで訪れたどの公園よりも密度が高いほどに。ツツジの植え込みや枯葉のたまりが多いことに比例してその数が多いのだろう。
オープンランドを好むツグミに比べて少しシャイなシロハラは、人の姿を見るととりあえず近くの植え込みに飛び込む。その際チラッと見える外側尾羽の白いチップがチャームポイントだ。
一度植え込みに飛び込まれても、こちらがじっとしていると、そのうち隠れるのに飽きて何事も無かったかのように植え込みから出てきた。
ヒレンジャク(Bombycilla japonica) Japanese Waxwing
公園内を歩き回っていると、そのうち私の頭上から「チーチー」とつぶやきのような声が聞こえた。
見上げれば数羽のヒレンジャクが、噴水から流れ出る公園の人工小川で水を飲もうかと様子をうかがっているところだった。
【Hukuoka, Japan(福岡)/12th Jan. 2013】
2012年10月 与那国島 まとめ ※リンクをクリックすると記事に移動します
-Table of Contents-
【1】 秋めく与那国島
【2】 海漂林に響く火打石の音
【3】 島周遊
【4】 美ら海色の翅
【5】 ウージ畑から走り出す
【6】 光沢はSilver 質感はSilky
【7】 嵐の夜に
【8】 北極圏からの旅人
ツメナガホオジロ(Calcarius lapponicus coloratus) Lapland Bunting
少し寂しい収穫であった10月末与那国島の旅の、個人的な最大の成果といえばこの鳥。何より自分で見つけ出したというのが嬉しかった。
ムネアカタヒバリの十数羽の群にセジロタヒバリが混ざっていやしないかとじっくり見ていると、明らかに動きが違う鳥を発見。初見だったが瞬時にに「ラップランド!」という言葉が口を衝いて出た。
知らない人が見たらナンダコノ地味な鳥はと思うかもしれないが、大雨覆と三列外弁の赤茶色がアクセントになり実に何とも地味綺麗ではないか。いつかは夏羽を見てみたい鳥のひとつだ。
ムネアカタヒバリ(Anthus cervinus) Red-throated Pipit
林内の状況はというと、「チゥイ!チゥイ!」とキマユムシクイの声だらけ。姿も何回か見た。
夜にはリュウキュウコノハズク、早朝には控えめに囀る亜種アカヒゲを、なんとか見た。
ツメナガセキレイ(Motacilla flava) Yellow Wagtail
西崎のツルアダン林から飛び出してきたのはシマノジコの綺麗な雄成鳥。
すぐに木立へと入ってしまった。
今回の旅の記録はここまで。次回、秋に訪れる際には10月上旬に計画したい。
【Yonaguni Is. (与那国島) Okinawa, Japan/30th Oct. 2012】
ミナミヤモリ(Gekko hokouensis) Hokou Gecko
リョーハ的な結果からいえば、見たかったヨナグニシュウダやミヤラヒメヘビは見つけられなかった、というか探すヒマがなかった。いつか鳥の渡りの時期ではない時に訪れて、これらをじっくり探したいものだ。
サキシマヌマガエル(Fejervarya sakishimensis) Sakishima Rice Frog
ホオグロヤモリ(Hemidactylus frentatus) Common House Gecko
【Yonaguni Is. (与那国島) Okinawa, Japan/29th Oct. 2012】
ギンムクドリ(Spodiopsar sericeus) Silky Starling
牛舎といえばムクドリ類。この牛舎に居たのは昨日まではタダムクドリだけで形成された黒い群れだったが、今日は2羽のホシムクドリと1羽のギンムクドリが混ざって行動していた。
別の牛舎には十数羽のカラムクドリの群れも見られた。カラムクドリは他のムクドリに混ざるのではなく、カラムクドリだけの小群を形成することが多い。
ムナグロ(Pluvialis fulva) Pacific Golden Plover
見事に背景に溶け込むムナグロたち。近付くまで存在に気付かなかった。
イソヒヨドリ(Monticola solitarius philippensis) Blue Rock Thrush
【Yonaguni Is. (与那国島) Okinawa, Japan/30th Oct. 2012】