ライチョウ(Lagopus mutus) Rock Ptarmigan
雌が近くにいたり、縄張りに別の雄が入ってきたりすると、目の上の赤い肉冠が“めきょっ”っと開く。
雌は適当に歩いて適当な葉を食べ、いきなり座り込んで眠り始めたりする。雄は慌ててそれについて行き、見張りを懸命にする。
【2010/06/20/富山 Toyama,Japan】
イワヒバリ(Prunella collaris) Alpine Accentor
エンマコオロギをだいぶ素敵にしたような声で囀る。ほぼ視界が無いような濃霧の中でも健気に鳴いていた。
この格好、どう見ても小さい頃持ってた小鳥型の水笛にしか思えないが、実は赤く肥大した総排泄口を見せているところ。その部分が写っている写真もあったけれど、なんとなく載せないでおきます。
太陽が出て暑いのか、目の前の雪解け水で水浴びを始めた。水浴び直後の気持ちよさそうな顔ときたら。
3~4羽の群れで採餌しながら動きまわり、時おりその中の何羽かが岩に立ち囀っていた。
【2010/06/20,21/富山 Toyama,Japan】
ライチョウ(Lagopus mutus) Rock Ptarmigan
下界ではジメジメとした暑さがうっとうしいこの季節、未だ銀世界の広がる高山へ行っていました。はじめ、半袖半ズボンでいた私は避暑を通り越した“凍え”を味わう事になるのでした。
特別天然記念物のこの鳥は、前々から見たいと思っていた。けれど踏みとどまっていたのは、登山の経験がほぼない私にとってライチョウを見るなど今のままでは到底不可能だと思っていたからである。猛吹雪の止まない冬山の頂上で遭難しかけながら砂浜に落ちた一粒の砂金を探すがごとく一面銀世界の中に座り込んだ白いライチョウを探すのか、はたまた幾重にも連なる峰をテントを背負い込み何日もかけて踏破したその先にある花園でやっと見られる鳥だ、などと思い込んでいた私には幼い頃に自然番組の見すぎで偏ったイメージが植えつけられていたようだ。
残雪の山を望む岩の上で、なわばりを見張る雄。
あまりにも画になる光景である。
ペアの雄は、雌が食事中の時の見張りにも余念がない。
別の雄が少しでも縄張りに侵入して来ようものならば、ゴァァァ!という凶悪な鳴き声とともに飛び立ち、追い払いにかかる。
威厳に満ちた表情。我はここに在り、という感じ。
【2010/06/20/富山 Toyama,Japan】
リュウキュウアカショウビン(Halcyon coromanda bangsi) Ruddy Kingfisher
毎年、夏が来ると聞きたくなるアカショウビンの声。
沖縄の森の中は汗が止まらなくなるほどに蒸し暑いけれど、都会のように嫌な暑さではない。蚊の多い鬱蒼とした森の中、眠るヨタカのように私自身を木々に溶け込ませて気配を消していると、キョロロロ.....という心地よい声が少しずつこちらに近づいてきた。次の瞬間、緑の森を切り裂く紅い閃光が私の前でとまった!
しばらくの間、沖縄に行っていました。
今回のテーマは“スロウバードウォッチング”。あくせく、あれも見なければここにも行かなければとせわしない鳥見もそれはそれで良いのですが、たまにはゆっくりマイペースに、気の向くまま風の向くまま鳥見をしたい、と思ったのが旅のきっかけでした。よって特にライフリストを増やしたいなどという考えは無かったのですが、結果的に2種類が初見となりました。
今回私は、旅に出る前に辛い風邪を患っていました。けれど、沖縄の地に足を着けたその瞬間、風邪はまるで嘘みたいに良くなったのです。私がいつも旅の直前に体調を崩すことを知っている者は何度目だ、と言いたいところでしょうが、4度目ぐらいでしょうか。いづれも、南の島に着いた瞬間にケロッと病が治ってしまうのは、要は「病は気から」ということでしょう。とりあえずフィールドに、自然の中に身を投じれば治るものです。
夏の暑さを全身に感じる南の島の次は、草木も凍る雪山に行ってきます。
【2010/06/13/宮古島 Miyako Is./Japan】