Oh, my!

2010-11-30 20:45:46 | 鳥(Birds)

ズグロミゾゴイ(Gorsachius melanolophus) Malaysian Night Heron


夕方の植物園。
17時になり、このズグロミゾゴイの近くにあった植物園のスプリンクラーが定時で発動して水をまき始めた瞬間。ズグロミゾゴイは驚きの表情とともに固まり、いつも以上に石像のごとく動かなくなってしまった。これはもう、近づいていってツンと人差し指でつついても固まったままなんじゃないか、なんて思うと楽しくなり友人に駆け寄る私。
「ねぇ、今の見た?おっかしーね!」





私達のクスクス笑いを知ってか知らずか、ズグロミゾゴイはまたあの体勢で餌を探し始めた。



カバマダラ(Anosia chrysippus


日が暮れた後は、士林夜市に行き夕食をたらふく食べた。


【2010/09/26/台湾、台北 Taipei,Taiwan】

赤眼の夜鳥

2010-11-29 08:09:45 | 鳥(Birds)


ゴイサギ(Nycticorax nycticorax) Black-crowned Night Heron


嘉義から新幹線で台北へ。今夜泊まる大飯店に大荷物を置いて、植物園に着く頃にはもう日暮れも近い時間だった。
池にいたバンの幼鳥は、ハスの葉から池の水面に一歩踏み出す勇気が出せずにオロオロしている。池の端では魚に餌をやっている人がいて、寄り集まってきたティラピア目当てにゴイサギがたたずんでいた。














【2010/09/26/台湾、台北 Taipei,Taiwan】


荒野に咲く一輪の薔薇

2010-11-22 19:59:36 | 鳥(Birds)

ベニバト(Streptopelia tranquebarica) Red Collared Dove


ベニバトは案外警戒心が高くて、関渡自然公園でちらっと見かけた時にも私に気付いた瞬間に飛び立ってしまった。
ここ嘉義でも警戒心の高さは変わらないけれど、何とかして近くで見たかった。
羽づくろいをしている個体に対して、ベニバトが顔をうずめている間に近づき、ベニバトが顔を上げて首を伸ばし警戒したら私はそっぽを向いて素知らぬフリをする、という動作をやってみる。誤魔化すつもりでわざとらしく口笛なぞ吹いて、横目でベニバトの方を見るとまた羽づくろいを始めていた。しめしめ、とまた近寄る私。
そうして今まで到底接近を許してくれなかった距離まで近寄ると、ベニバトはもう私を背景の一部だとしか思わなくなったのか、羽づくろいをしていた鉄柵から舞い降りて私の前を平然と横切った。




雄の美しさと気品は、素晴らしいの一言に尽きる。




まるで、荒野に紅い花が咲いたかのよう。





こちらは雌。ミニシラコバトといった感じだけれど、虹彩が赤くないしだいぶ灰褐色が乗っている。
他にはタカブシギ、コシアカツバメ、アマサギ、コサギ、オウチュウ等が見られたけれど、カンカン照りの真昼の暑さに耐えかねて駅に戻った。


【2010/09/26/台湾、嘉義 Chia-i,Taiwan】

大きくて小さな猛禽

2010-11-21 22:08:32 | 鳥(Birds)


タカサゴモズ(Lanius schach) Long-tailed Shrike


阿里山から嘉義駅行きの下山バスは信じられないぐらい安かったけれど、降りる時にポケットから滑り落ちた小さな紙切れのチケットの半券の提出を求められて探すのにとても苦労してしまうとは、予想外だった。
嘉義駅周辺は農耕地が多くて、車の中からも電線にとまるオウチュウや休畑に群れで繁殖していたツバメチドリが見られた。
これはフィールドに出なければもったいないと思った私達は、駅で荷物を預かってくれないというので大荷物のまま徒歩で荒地に繰り出した。

茂った木の中から飛び立ち、遠くの目立つ枯れ枝のてっぺんにとまった鳥がいた。
見れば、その長い尾を持つ鳥はあの特徴的な、“これでもかというくらい地面と垂直になる”とまり方をしているではないか。そう、タカサゴモズだ。
ギチギチとひとしきり鳴いて、今度は近くの鉄柵の上に飛んで来た。


【2010/09/26/台湾、嘉義 Chia-i,Taiwan】


高砂の赤葡萄

2010-11-20 19:29:48 | 鳥(Birds)


タカサゴマシコ(Carpodacus vinaceus) Vinaceous Rosefinch

シロクロヒタキを見た後間もなく、今度はこの鳥が姿を現した。
オオマシコが赤ワインか、はたまたクランベリーソースにとっぷり浸かってさらに染め上げられたような、タカサゴマシコの雄!
なんとも高級感溢れる色のこの鳥は、混群に参加している時はそそくさと通り過ぎて行ってしまうためにゆっくりその姿が見られないのだけれど、この時ばかりはほんのしばらく同じ場所にとどまってくれた。ここぞとばかりに、視神経を全力全開に活動させて見入る私。





この日も混群に出遭った。
ヤブドリ、シマドリ、メジロチメドリ、アリサンチメドリ、ニイタカキクイタダキ、ヒガラ、ウチダウソ...そして、タカサゴミソサザイが。タカサゴミソサザイは古くて大きな切り株を住処にしているようで、普段は静かに隠れているけれど混群が通りかかるとそれに混ざるように出てきて採餌を始めた。動き方は潜行性がかなり高く、そして茶色く小さいため見逃しかねない。ふいに目が合った時には、喉から腹部にかけての、シマゴマの胸部を10倍美しくしたようなスケーリィな模様にドキッとする。
また、速い群れであっという間に通過したのはズアカエナガだった。
今日は珍しくハシブトガラスが飛んでいた。また、大飯店周辺をツバメが飛びまわっている。


その後、鳥見は朝のうちに切り上げて、後ろ髪を引かれながらバス停のあるコンビニへ向った。阿里山とももうお別れの時である。


【2010/09/26/台湾、嘉義 Chia-i,Taiwan】