そのウッドペッカー、世界最大

2010-09-08 07:31:17 | 鳥(Birds)

ボウシゲラ(Mulleripicus pulverulentus) Great Slaty Woodpecker

ラヤ山は訪れる度に新しい出遭いに溢れている。
昼過ぎから登り始めても電線にとまるリュウキュウツバメとブッポウソウしかいないのか、と思っていると、山の中腹あたりにある実のなる木にホオアカコバシタイヨウチョウの群れが来ていた。よく見ると、全くもってニホンイモリ色をしたミケリスがいる。カニクイザルも。
「ズィ、ズィー」と、苦虫を噛み潰したような声で鳴きながら2羽で行動していた小さな鳥は、ムナフムシクイチメドリだった。
オオサイチョウが真上を飛ぶと、空に下弦の月が2つ出たのかと見間違えそうなほど大きな翼帯が見える。

夕方、森の谷がよく見渡せる場所で休んでいると、「キョキョリョッ、キョキョリョッ!」と軽快でリズミカルな声が聞こえてきた。なんだなんだと辺りを見渡していると、その声は連続したままだんだん大きくなってきた。すると、よく目立つ立ち枯れの木に大型のキツツキがとまった。1羽、また1羽......やがて4、5羽まで同じ木にとまると、キョキョリョッ、キョキョリョッ!と鳴き止んだ。ボウシゲラだ。
西日に光った曇り空を背景にボウシゲラの巨大キツツキシルエットが浮かび上がり、辺りはつかの間の静寂に包まれた。

そしてまたボウシゲラ達は鳴き交わしながら遠くの尾根へ飛び去っていった。
日本のコゲラが桜並木の1本から1本に飛び移るぐらいの軽い感覚で、熱帯雨林の超巨木の間を飛び移りながら。



キュウカンチョウ(Gracula religiosa) Hill Myna



シロマブタザル


2010/08/02/マレーシア Langkawi,Malaysia

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