あくびシンパシー

2011-04-09 20:05:00 | 鳥(Birds)


クロアジサシ(Anous stolidus pileatus) Brown Noddy


先程まで照りつけていた太陽が、ほんの少しの間、雲に隠れた時。
私の隣にいた1羽のクロアジサシが盛大にあくびをした。
あくびというのは人から人に伝染してしまうものだけれど、この時私は確かに、クロアジサシのあくびにつられて大きなあくびを1つしてしまった。
なんということだろう!あくびの伝染に科学的根拠があるかどうかは知らないけれど、この時、もしかしたら世界で初めて「鳥から人へのあくびの伝染」が確認された。
こりゃすごいと驚いていると海から上がってきた友人が、メガネモチノウオを見たことと海に入ればよかったのにということを私に告げた。むむ、それは羨ましい。




セグロアジサシ(Sterna fuscata serrata) Sooty Tern


セグロアジサシはクロアジサシより内陸に集結していた。
静止時にはたまに下の写真みたいに翼をガキョンと下にずらした姿勢をとるのだけれど、これと頸が短くて翼と尾が長いところがとてもカッコ良い。









カツオドリ(Sula leucogaster plotus) Brown Booby


カツオドリが地面に立っているという光景は、それはそれは新鮮なもの。
飛翔時は脚を格納して無駄のない流線型のフォルムになりクールだけれど、こうして巨体に見合わず短い脚でちょこんと佇んでぼんやりと口を開けていると、何だか可愛らしい。




ベンガルアジサシ(Thalasseus bengalensis torresii) Lesser Crested Tern


オオアジサシに混ざってごく僅か、ベンガルアジサシがいたのは見逃さなかった。冬羽のこの個体は、魚を咥えてしばらく自慢げにしていた。カモメならばこんなことをしていればすぐに横取りされてしまうところ、アジサシはそのような争いはしないみたいである。
ベンガルアジサシは日本でも記録のある鳥。






この白化クロアジサシにかまって砂洲への最初の渡し舟を逃したことで、少なくとも1、2種は見逃した。それから運と私の鳥探し能力が足りないためにさらに2種が見られなかった。このうちヒメクロアジサシは探したけれどこの時は砂洲の端から見える範囲には居なかったのは確か。






【2010/03/11/オーストラリア Cairns,Australia;Mar. 2010】


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2 コメント

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Unknown (ひたき)
2011-04-11 00:02:25
ミコマスケイすごいっすね~。ベンガルとかヒメクロが見れるというのももちろんですが、他のアジサシ類が激近というのがやばいです。僕なんかセグロは豆粒しか見たことないですから。


オーストラリアは陸の鳥ももちろんいいですが、ロードハウやシドニー発着の海鳥クルーズも海鳥好きにはたまりませんので、いつか行ってみたいです^^;
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海鳥 (タロ)
2011-04-11 18:53:49
確かに、繁殖地だからアジサシ類が近いってのはよかったよ。みんな警戒心がほとんどないんだものね。
あ、でも、パナリ岩礁を灯台からスコープで見てクロアジがゴマ粒サイズで見れた時もそれはそれで相当嬉しかったような気がするなぁ。

シドニー、ロードハウ沖は憧れるね!
クビワオオとかワタリアホウとかが船のすぐ横を飛んでくれたりするんだろうなぁ。
あとニュージーランド沖も楽しそう。何種ものゴツいアホウドリがブンブン飛んでるんでしょうねきっと。
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