キビタキ(Ficedula narcissina narcissina) Narcissus Flycatcher
5月1日だというのに鳥の少ない飛島。ここはこの島唯一の小学校。
学校へと続く桜並木の坂道というのは実は、頭の中が年中お花畑である私の脳内で美化された飛島の映像でしかない。実際は学校から坂道が伸びていて、坂斜面にはススキが申し訳程度に生えているぐらいであった。けれどこのススキにはよくムジセッカやカラムジが潜んでいて、まぁそれは8分咲きの桜並木のような華やかさであることに相違ない。
島の北東に位置するこの小学校の校庭は、渡りの時期ともなれば様々な鳥が休息や採餌のために舞い降りる。
前にも述べたかもしれないけれど、もしも私がここの児童だったなら、とてもじゃないが(良い意味で)勉強にならない。頬杖をついて机から眺める校庭にはイワミセキレイやアカマシコ、イワバホオジロやサバンナシトドなんかがうろつくわけだ。もはや授業中にとるノートは鳥の記録でしかなくなり、サッカーをして校庭の隅に飛んでいったボールを拾いに行ったら3時間は戻ってこないこと請け合いだ。
そんな妄想をする余裕があるほどにコレといった“気の利いた鳥”が見つからないため、桜によくとまる1st sum. のキビタキをぼんやりと眺めていた。
変な背景。夕焼けみたいな廃屋の壁の色。
エゾムシクイ(Phylloscopus borealoides) Sakhalin Leaf Warbler
校庭の隅に私がしばらく居たのにはわけがあった。校庭の周囲はブッシュで囲まれていて、そこに潜む鳥達が交代で姿を見せるのである。この時もエゾムシクイ、メボゾムシクイ、ホオアカなどがたまに姿を現したが、シャイなムジセッカは少しブッシュの端に少し姿を見ただけで後は二度と出てはこなかった。
【Tobishima Island(飛島),Yamagata Japan/01th May, 2012】
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もう私の頭の中は、春の離島でいっぱいになり、今、脳内探鳥をしているところです。笑
僕はまだ春のことは考えていませんが、そうこうしているうちに予約が一杯になるというのがいつものパターンでして..。
こちら関東の冬はちょっとした公園にも小鳥が多く入り、普通種でも結構楽しめているところです。