木のぬくもり館のつぶやき

手作り家具職人の一日を気の向くままに書き留めます。サイトはhttp://kinonukumorikan.com です。

座禅体験。雲水とは?ー2。

2009年11月29日 | 神社仏閣
さて、修行僧「雲水」達の楽しみとは?

毎月同じ日に托鉢を行なっているそうな。
托鉢とは、家々を回ってお布施をもらう修行。
我家もそのコース上にある。隣の家がお布施をする家なのだ。
でもって、日曜日など托鉢の日に家にいると「もぉ~~~、もぉ~~~、」と大きな声で、その雲水達がお布施を下さ~~~い、と玄関先で叫ぶ。
その声を聞くと、日本人の心の奥底にある慈善の心が揺り動かされるのか、お布施をやらなければと思うのだが、チト気後れしてしまって居留守を装い、サッサと次の家に行ってくれと思う情けない自分がいる。。。

その托鉢を今までは、夏暑いときは汗だくになって走り回り、冬寒いときは凍えそうになって走り回って修行を重ねていると思っていたのだが、雲水達はその托鉢が楽しみなのだそうだ???

なぜかと言えば、托鉢に出る日は、あらかじめ昼食を出してくれる檀家に連絡をしていて、その檀家で昼食をご馳走になるそうな。
懇意にしている檀家は、雲水達の日頃の修行の厳しさを分かっているので、その日は、ご馳走を用意して待っていてくれるらしい。
仏教でも一番厳しい戒律を守っている禅宗では、肉食を禁じているが、檀家などから出される食べ物はすべて快く受け入れて良いらしい。

オレら一般庶民が思っている一番厳しい修行のはずの托鉢が、雲水達にすれば一番楽しい修行なのだそうだ。

とっても面白い話だと思った。

今度托鉢に来たら、少々のお金でもいいから、お布施をしようと思う。
コメント
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