木下寄席 きおろしよせ

生で落語を聴く会

2/27 通ごのみ~特選落語集~

2020-02-28 16:38:50 | 日記
心配されたコロナウィルスの影響は最小限のようです。内容の魅力に勝てない面々が集いました。
今回は三味線の太田そのさんを入れ、音曲仕立てになっていました。いつも入らない噺にも入って、ライブならではの楽しみでした。
一 開口一番 入船亭小辰「替り目」毎度言いますが良いのです。特に、おかみさんが可愛いです。声もいい。これなら、酒飲み亭主もぞっこんでしょう。
一 柳家小里ん「五人廻し」どこの会場でも、変わることのない姿勢で淡々と話す。”柳家の真ん中を堂々”とは、この落語会の世話人の話です。納得です。
一 五街道雲助「双蝶々より~権九郎殺し」趣向が面白い。一旦緞帳を下ろし、上がれば高座に座布団がない。構えた雲助師匠が芝居に入る。まさしく芝居仕立て。
番頭の権九郎を殺すクライマックスに息を呑む。
仲入
一 柳亭市馬「七段目」芝居好きな市馬師匠の「七段目」ですから、たっぷりの芝居風景を愉しませてもらった。
一 柳家小満ん「水中の玉」珍しい噺です。海に落とした小判を拾いにフラスコにはいって海中に。思わず大人二人の入るフラスコが頭に。水中での出来事は浦島太郎そのものです。本物の浦島太郎が登場とは、人を食った噺です。小満ん師匠が飄々と語って愉快この上なし。奇想天外。新作落語も顔負けの古典落語です。
通ごのみとは、気取ったネーミングです。でも、中身は凄い。贅沢な時間でした。
次回は6月1日(月)18:30開演、同じ日本橋劇場です。指定席3800円。03-6277-7403予約