白鹿権現
臼杵市の野津町に白鹿権現(シシゴンゲン)というミステリースポットがあるようだ
以前から気になっていたので、今回訪ねてみる事にした
ここは、断崖の途中に開いた洞穴の中に狩猟の神が祀られていて、おびたたしい数の鹿や猪の頭蓋骨が奉納されている
ここを訪れるには、崖の基部から断崖を登る必要があり、猟師がこの崖を登れなくなったら引退の潮時だと言われているそうな
崖の上にある、熊野神社鳥居から岩壁を巻くように降りていく
ヒメアリドオシの群生が見られる
断崖の端を巻いて、崖をトラバースぎみに下降する
イワタバコが多く着生しているが、マクロレンズを装着するのが面倒で、花は撮影せず
崖に開いた穴に社殿が建てられている
熊野社拝殿
洞穴の中には、鍾乳石らしきものが見られた
更に下ったところから、鎖場を登っていくのだが、私が苦手な便所コオロギがうろついていて、ちょっと意気消沈
幼少のころ住んでいた自宅の汲み取り式便所によく出現していた虫だ
長い触覚をブルブル振り回す様子がとても気持ち悪い
家に住み着く昆虫は気持ち悪いものが多く、黒光りする大きなゴキブリや、手のひら程もある大きなクモ、それにこの便所コオロギには嫌悪感をいだく
先日コンビニで買い物をしていて、床を這う巨大なクモが私に向かって突進してきた時には、大声をあげそうになった
クライミングの真似事をしている私には、特に難しいものではないが、登山経験もない人には厳しい崖だろう
特にこの日は朝方の雨で岩が濡れていて、ツルツル滑るので危険だった
訪れる方は、岩が濡れている事が予想される時は避けるべきだろう
崖は20m程かな?
断崖の途中の岩棚に登り上がった
崖に開いた穴に権現が祀られている
無数の骨が積み上げられている
この日は陽が差し込み明るかったが、お天気が悪く暗い時には不気味な雰囲気なのではないのだろうか
ここは、シシ権現洞穴遺跡として調査報告書があげられている
報告書の内容は閲覧していないが、ここもしくは下の社殿がある洞穴は、古代人の住居として使われていた場所なのかもしれない
登ってきた崖を降りて、下に流れている沢にて、ベンガラヤツシロラン用の水を頂いた
この葉っぱはなんだ
キカラスウリの幼苗かな?
幼苗の葉は親と似ていない場合が多くて、何か珍しいものではないかと勘違いしてしまう
周辺の植物を調査して別の場所へ移動
柱状節理かな?
イワタバコが多く着生している
雲行きが怪しくなってきたなぁ
夏の天候は変わりやすく、通り雨に見舞われる事が多い
ちょっと本匠に立ち寄ろうと思い、途中にある轟の滝を訪問
滝しぶきをあびて、イワタバコの花が咲いていた
ここは開花が遅いようで、まだ蕾ばかり
滝から巻き上げられたミストが充満して涼しいなぁ
なかなか迫力のある滝で見ごたえあり
本匠には春にミツマタを見に来ているが、その時には気に留めなかったもの
なんだか珍しいシダがあるとの事で、再訪した次第
日本においては、ここ本匠のみに生息するシダで、環境省絶滅危惧ⅠB類 大分県絶滅危惧ⅠA類
シダにはほとんど興味がないのですが、珍しいと聞くと見たくなる
日本では、ここだけに自生するというのもロマンがあるんじゃないでしょうか('◇')ゞ
白鹿権現は、噂に違わぬミステリースポットでした('ω')ノ