昨日は、久しぶりに長崎へ
あまりの荒廃ぶりに、茫然としてしまいました
タヌキマメが群生していたところに行きましたが、自生地は丈の高い植物に被覆され、タヌキマメは消滅
周辺の裸地には、おびただしい数のシバハギが繁殖していた
これほどのシバハギの群落は見たことがない
狭い範囲に多くのイヌハギが見られた場所では、1株もみられず唖然とした
ムジナノカミソリ
長崎県絶滅危惧Ⅱ類
盗掘の影響なのか、花が見られたのは3株だけ
私の観察では、花はオオキツネノカミソリより明らかに小さく、キツネノカミソリに近い
しかし、蕊と花被片の長さの比は、キツネノカミソリより大きく、オオキツネノカミソリに近い
なにより、花期がキツネノカミソリやオオキツネノカミソリと違う事が特徴的
オオキツネノカミソリと遺伝子の差異が見られなかったとの事だが、全ゲノムを解析したわけではないのだろうから、何かしらの違いがあるのでは?
ヒト属に例えるなら、西洋人と東洋人の違い程度の差異かもしれないね
種を分ける程のものではないのかも
私的には、本場韓国のムジナノカミソリとオオキツネノカミソリのゲノムに種を分けるほどの違いがあるのかという点に興味がある
ダンギクの花は、まだまだで残念
とある山のシュスラン
大きな群落があった場所へ行ってみると、盗掘穴だらけで、シュスランはほとんど見られなくなっていた
ウスキムヨウランは健在
ツユクサシュスランは非常に花付が悪かった
最大の群生地は、驚く程の荒廃ぶりで、個体数は激減していた
ヤクシマアカシュスラン
あいかわらず危機的な状況で、いつ絶滅してもおかしくない
カゲロウランとヤクシマアカシュスランの違いがわからないという人が多いみたいだが、花を比べると違いが一目瞭然だろう
下図のごとく、ヤクシマアカシュスランの花は上向きに咲き、側萼片の形も違う
また、カゲロウランの側萼片の縁は、内側に巻いている点もヤクシマアカシュスランとは違う
カゲロウランの自生地2か所で、すべての株が消滅
オオヤマジソやホンゴウソウも全滅
あまりの荒廃ぶりに絶望感しかない
近年の異常気象や盗掘の影響だろうか?