花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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青島観光

2023-12-05 | 観光

昨日は晴天のお天気の中、宮崎市の青島を観光で訪れました

 

高速を使っても遠い青島

自宅から200Km以上ある

 

空も海も青くてきれい(*'ω'*)

 

青島神社にお参り

 

島を一周してみよう

鬼の洗濯板といわれる海岸の岩石地形がおもしろい

 

ノジギクが咲いてるなぁ

 

海岸に生息するツワブキは丈が高い

長崎県の海岸では、花茎の高さが1mもありそうな大きなツワブキがあって、オオツワブキだと思っていたのだが、男女群島にしか生息していないそうだ

 

ついでに花散策もしてきたのですが、当てが外れてまったくさえないものでした

 

久しぶりに見たかったマルバテイショウソウは、固い蕾ばかりで一輪も開花していない

(長崎のマルバテイショウソウ)

 

チケイランは撮影失敗で、ボケ画像を量産

三脚とレリーズも準備していたのに、面倒くさくて手持ちで撮影してしまったのだ

画像を拡大してみても、花の姿がまともに写っていないのだった

 

もう一か所見たい花があったのだが、立ち入り禁止で入ると怒られたから行かない方が良いといわれた((+_+))

 

ツチトリモチやホトトギスがまだ残っていた

印象的なのは、スズコウジュが大量に生えていた事だ

 

ムヨウラン類

ウスギムヨウランだろうという事だ

 

マルバテイショウソウが咲いていないので、代わりにキッコウハグマを撮影

 

タニガワコンギクかな?

 

かつて渓流型のノコンギクと言われた、ホソバコンギク、センボンギク、タニガワコンギクは、いつの間にか同じものという扱いにされているようだが、その経緯については、わからずじまい

私が把握している論文は、「ノコンギクの学名の訂正」(1999 副島 顕子, 伊藤 元己)まで

 

要約すると

ノコンギク、センボンギク、タニガワコンギク、エゾノコンギクを同一種の変種関係とみなし、種の学名としてAster ovatusとされたが、変種のひとつであるセンボンギクには種ランクの学名、Catimeris microcephataが既に存在し、現在の規約の下ではこれを組み替え、Aster microcephalusを採用せざるを得ない

種の学名が変更されることにより、4変種の学名が次のように変更された

A. microcephalus var. microcephalus(センボンギク)、var. ovatus(ノコンギク)、var. ripensis(タニガワコンギク)、var. yezoensis(エゾノコンギク)

 


ネット上には、センボンギクが、ノコンギクの基本種であるとの記述がみられるが、上記の経緯により誤解が生じたと思われ、上記4変種は広義のノコンギクだと私は考えている

 


しかし、すでにYlistでは、タニガワコンギクはセンボンギクの別名とされ、ホソバコンギクの名は見られない

これからは、渓流に自生するノコンギク類について悩む必要はなくなり、センボンギクといえば間違いないのだろう

 

サツマシロギク

毛の多いタイプのシロヨメナ(ケシロヨメナの可能性あり)

ちなみにケシロヨメナは宮崎県の絶滅危惧ⅠA類

 

ケシロヨメナの花図鑑で述べたが、論文によると同定のポイントは葉裏の毛だという事だ

①シロヨメナ   葉の裏面は無毛、毛はわずかにあっても短い

②イナカギク   葉の裏面に長軟毛が多く、短毛は少ない

③ケシロヨメナ  葉の裏面に短毛が多く、長軟毛は少ない

④サツマシロギク 葉の裏面に短毛および長軟毛が多い

 

今回観察した個体の葉裏

あまり長毛がみられず、ケシロヨメナの可能性もある

 

紅葉もめでる

 

あれ! スジヒトツバかな?

長崎県では絶滅危惧種であった

 

近所の人が種まきした、実生のリンドウ

 

おやおや(。-`ω-)

リュウノウギクのようだが、九州では延岡市にしか自生しないはずだ

民家から逃げだしたものか、もしくはイエギクだろうね

 

季節外れのオオハマグルマの花が見れて得した気分

宮崎県ではCRの超希少種

青島は幼少の時分訪れた事があったが、記憶が薄れていた

今回再訪して、その美しい景色に感動した('ω')ノ