1月に見つけた野草の花(長崎県)
ハマジンチョウ(浜沈丁)
Pentacoelium bontioides Siebold et Zucc.
ゴマノハグサ科 ハマジンチョウ属
花 期 : 12~3月
生育地 : 入り江、河口
分 布 : 三重、長崎、熊本、鹿児島、沖縄
RL指定 : 環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類 長崎県:準絶滅危惧種
佐世保市の北九十九島は、ハマジンチョウの自生北限と言われている
本土からほんの数百メートルの島なのだが、無人島なので釣り人が利用する瀬渡し舟をチャーターするしかない
しかし本土側には実生栽培株の植栽地もあるので気軽に観察する事ができる
山野草の少ない厳冬期に花を咲かせるハマジンチョウは野草愛好家にとって貴重な存在である
といってもハマジンチョウは野草ではなく木本なのですが・・・
南方系の植物なので、日本においては分布が限られ、わずか5県にのみ自生する
在住の大分県には自生しておらず、一番近い天草までは200Km以上
再び観察する事は当分なさそうだ
ハマジンチョウは、波穏やかな海岸際に自生する常緑低木
樹高1~2m程で、分枝が多く、地表を覆うように茂る
葉は5~10cm、長楕円形もしくは倒披針形で、枝先に互生する
花は葉腋から花柄を伸ばして1~3個付き、花冠はロート型で先が5裂する
果実は海面に浮いて漂流し、分布を広げる
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