原題 LUFTSLOTTET SOM SPRANGDES/THE GIRL WHO KICKED THE HORNET'S NEST
製作国・地域 スウェーデン/デンマーク/ドイツ
製作年度 2009年
上映時間 148分
PG12
監督 ダニエル・アルフレッドソン
出演 ミカエル・ニクヴィスト/ノオミ・ラパス/アニカ・ハリン/レナ・エンドレ/アンデシュ・アルボム・ローゼンダール/ハンス・アルフレッドソン/ミカエル・スプレイツ/ニクラス・ユールストレム/ニコラス・ファルク/ミリヤ・トゥレステット/ヤコブ・ノルデンソン/ゲオルギー・ステイコフ
今世紀最大のミステリーと絶賛されたスウェーデンの3部作小説を映画化した『ミレニアム』シリーズ完結編。
宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負ったリスベット。ミカエルによって発見された彼女は、一命は取り留めたものの、厳重監視の病室で外部との接触さえも困難な状態に置かれてしまう。そんな中、亡命スパイのザラを利用して数々の犯罪に手を染めてきた秘密組織が、国家的スキャンダルを闇に葬り去ろうとリスベットはじめ関係者の口封じに動く。そして彼女の運命を狂わせた精神科医ペーテル・テレボリアンと共謀し、リスベットを精神病院送りにするべく狡猾に立ち回っていく。対してミカエルは、妹でもある敏腕弁護士アニカ・ジャンニーニ、リスベットを雇用する警備会社社長ドラガン・アルマンスキーら彼女の数少ない理解者たちを総動員して“狂卓の騎士”を結成し、巨悪に立ち向かっていく。そしてついに、舞台は法廷での全面対決の時を迎えるが…。
予告ナシでも約2時間半。
今回ばかりは1日1回の上映が夜で良かった!夕飯を済ませてから飛んでいきました。
(公開初日に鑑賞)
3部作となっていますが、終わってみると、1作目が序章。2作目が本編前編、3作目が後編という感じでした。
尤も、本来は5部作だったのが作者が亡くなって3部作になったのだから、これが最終決着ではなかったとは思うけど、
兎にも角にも、衝撃的な第1作目のリスペットとの出会いから、僅か10ヶ月程で3作を観終えて、かなり満足
約2時間半という長さも全く気にならなかったです
第1作目で
社会派ジャーナリストとして辛酸をなめ、裁判で負けを喫したミカエルと、
身も心も武装し、卑劣な大人と戦って僅かな自由を勝ち取ったばかりのリスペットが出会い、
やや危なっかしいミカエルを思いっきりサポートして、かっこよく消えたリスペットが、
忘れ物を取りに帰ってきた
2作目では、
交わるはずのないミカエルの事件と、仕組まれたリスペットの危険が、二人をまた引き寄せる!
2作目ラストの戦いでは重傷を負いながら一命は取り留めたものの、
次々に襲ってくる敵。
―防戦一方のリスペット。
しかし副題の眠れる女リスペット、今回は動けない彼女に代わり、数少ない理解者がミカエルとともに戦いを始める。
「2」のラストで宿敵と巡り会い死闘を繰り広げながら彼女は止めを刺せなかったのに、
思わぬ人物の手によって意外な形で果たされる。
秘密組織の冷酷な「仕事」に比べ、
ミカエルを筆頭に、どこから見ても弱そうで分が悪い
“狂卓の騎士”なんだけど、
それがあるから理不尽な怖さを共有できたのかも知れない。
ミカエルと出会い、ヒトとしての真の自由を取り戻すまで、なんと非力な多くの騎士が知恵と勇気を出し合ったことだろう。
リスペットの主治医に疫病神、決して敏腕そうに見えないアニカと唯一頼り甲斐のありあそうな元上司。
ジャーナリスト魂に支えられたミカエルと仲間達。
突込みを入れたくなるシーンもあったけど、
事件は異常であっても普通の人が巻き込まれると「無理ないか」と、こんなもんかと思える狂卓の騎士。
そして法廷の、第1章ではミカエルが居た席に、今リスペットが座る―。
第1章の事件と「2」「3」の事件は全く別物と言えるのですが、
主人公2人の関係性も含めて、
第1章に登場した人物が深く事件に関わってくるので、やはり予習の必要な続編であることは確か。
でも、登場人物がやたら多いので、親切に役名と身分などが挿入されるのでちょっと助かったり(笑)。
ちょっと風変わりなデコボコ探偵みたいな二人は、ビジュアルも全然好みではなかったのに、スリルがあって引っ張ってこられました!
面白かったです♪