to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

フリーター、家を買う。

2010-10-20 22:24:26 | TV dorama
フジ 火曜9時
原作 有川浩「フリーター、家を買う。」(幻冬舎)
脚本 橋部敦子
演出 河野圭太
プロデュース 橋本芙美
出演 二宮和也/香里奈/井川遥/大友康平/竹中直人/浅野温子

第1話「明るかった母さんが壊れた!」
二流商社に勤める父と専業主婦の母、そして姉1人の家庭に育った武誠治(二宮和也)は、大学卒業後、就職した会社の理不尽な新人研修や無能な上司に呆れて3カ月で辞めてしまう。
再就職活動を始めるも次から次へと断られ、ハローワークに通っても希望する求職はなく、仕事は見つからない。家では父・誠一(竹中直人)に「穀潰し!」と非難され、いつしか部屋に籠もりがちに。再就職までの小遣い稼ぎと考え、誠治はコンビニをはじめレンタルビデオ店や書店、量販店などさまざまなアルバイトを始めるが、その間も就職先は決まらない。
1年があっという間に過ぎ、ある日、誠治に優しく接していた母・寿美子(浅野温子)が奇妙な行動を取り始め…。

二宮クン演じる誠治は、
夢なし、貯金なし、甲斐性なしという25歳のフリーター。
彼にあるのは吹けば飛ぶような薄っぺらいプライドだけ。
しかし、母親の窮地に一念発起。お尻に火がついて、彼は今まで見えていなかった大切なものが見えるようになります。
そう、幸せな時は見えていなくてもなんとかなっていたんです。人生は。

くやしいと思うかも知れないけれど、「お前は篩いにかけられたんだ」は多分そう。
そして、「その気になれば自分の理想に合った仕事がすぐに見つかる」は、先ず緊迫した状況では無理。
誠治はたぶん、多くの若者の姿。何もトクベツじゃなかった。
ただ、ちょっと我慢が足りないだけ。
ただちょっと甘えていて、ただ、、、自分が見えていなかっただけ。

だから、この緊急事態に彼は日給10000円に惹かれて土木作業のバイトに飛び込んでいく。

短い時間と、少ないセリフのやり取りの中に、
家族其々の人物をきっちり描いていて、上手いプロローグです。
無駄なシーンもセリフもない潔さ
一見無駄だと思えるシーンも、必ず伏線となっている。はず!
ちゃんと役者を信じて、役者に芝居をやらせる脚本でした。

ニノはどうしてこんなに普通の子が似合うの?上手いの!
いつもと全く違う竹中直人さん、本領発揮。
いつもと違うはずなのにいつもと同じの大友康平さん、似合ってました。
こんな役はもう馴染んでしまった香里奈、みんな良かった

これは楽しみなドラマになりました。この調子で、丁寧に人間を描いていって欲しいですね♪

スープ・オペラ

2010-10-20 20:58:20 | the cinema (サ行)
恋しい人が、
帰ってくる。

製作年度 2010年
上映時間 119分
原作 阿川佐和子
監督 瀧本智行
音楽 稲本響
出演 坂井真紀/西島隆弘/加賀まりこ/藤竜也/平泉成/鈴木砂羽/ 田山涼成/余貴美/塩見三省/草村礼子/嶋田久作

阿川佐和子の小説をベースに温かくウイットに富んだ愛の物語を紡ぐ。
独身で35歳のルイ(坂井真紀)は、女手一つで育ててくれた叔母のトバちゃん(加賀まりこ)が結婚するために家を出て、一人ぼっちになってしまう。ある日、怪しげな初老の画家トニー(藤竜也)、笑顔を絶やさない雑誌編集者見習い、康介(西島隆弘)がルイのもとを訪れ、そのまま3人の共同生活が始まるのだが……。

サービスデイが3回もあった先週、3本目の作品でした。
このタイトルと予告の感じから、「しあわせのかおり」みたいかな~と、勝手に予想していたんですが、
思ったよりファンタジー。どちらかというと「食堂かたつむり」に近い作風でした。

この3本はなんとなく共通点が多いのです。
3本とも、主人公は母子家庭。ま、本作は正確にはそのシングルマザーの実母は亡くなって、叔母に育てられていますが、
その母、若しくは母親代わりが結婚するというところからヒロインの自立が始まるのも本作と「食堂かたつむり」は似てるし、
まず何といっても食事、料理が中心にストーリーが展開されるのは同じ。
「しあわせのかおり」は藤竜也さんがスゴイ包丁裁きをみせてくれましたが、
ここではキュートなエプロン姿のみでしたが、一応料理上手という設定(笑)あ、蕎麦打ってました♪
で、この作品の主人公の坂井さんは、すっごく中谷美紀さんに似てるんです、ホントびっくりするくらいです。
で、「食堂~」に出ていた余さんも出てるし、おばあちゃん役だった草村さんも出演されてるし…、
観ながら混同しそうでした

ただ、
明確にテーマが感じられた、その2作品ほどには、
スープが美味しそうでもなく(笑)しみじみとした盛り上がりもなかったですが、
こちらもキャストがいい味でした。

ルイの家の傍には朽ち果てた遊園地。夏草が生い茂りさび付いたメリーゴーランド。
ルイの家は築何十年という木造住宅で、食堂のドアは軋んでいる。
彼女の普段着も手作りを臭わせるシンプルなコットン素材だし、
なによりルイ自身が、どこか昭和のままで生きてる感じ。

トニーさんに言わせれば、エジプトのバスに乗れないでいる娘(アラサーだけど)なのだ。
姉の子(ルイ)の為に婚期を逃していたトバちゃんはスッと乗ったのに・・

しかし、彼女にも予期しない変化はやってきた。

 なぜか心地いい共同生活。

家族のようで、家族でなく
恋人のようで、恋人でない・・・

エジプトのバスに乗り遅れたひとたちの住む家。

きちんとごはんを作ること。
だれかと一緒に食べること。――そうすれば!?


シーンの段落を知らせる音楽が、インド映画かよっっ!ですが、
バンドネオン、ヴァイオリン、クラリネットの軽やかでノスタルジックな音楽が素晴しい

遊園地のファンタジーはやや長過ぎだと感じてしまいましたが、、ああいうの、「食堂~」にもあったけど、
流行なのでしょうか?
でも、「下妻物語」のロココのおフランス(笑)を超えるのは難しいかも

いつでも乗れていつでも降りられる。が、いつくるか解らないエジプトのバス。
それは幸せ行きのバスなのか。
時がどんなに速く流れても、走ることのないルイと康介の前にバスはやってくるのか。
―それとも、、、

ちょっと意固地にも、臆病にもみえるルイは誰かの、
エジプトのバスの停留所になろうとしていたのかも、と、ふと思いました。
ファンタジーがダメでなかったら、ちょっとゆるい心地よい映画だと思います
あ、食べ物はそんなにそそられません(笑)