to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

セカンドバージン

2010-11-03 23:36:27 | TV dorama
2010年10月12日~12月14日 [連続10回]
毎週火曜日 総合 午後10:00~10:48
毎週金曜日 BShi 午後6:00~6:48

作 大石静
音楽 梅林茂
主題歌「あなただけが」倖田來未
出演 鈴木京香/深田恭子/長谷川博己/YOU/石田太郎/朝加真由美/田丸麻紀/布施明/段田安則/草笛光子

第4話「二番目の女」7.8%
るい(鈴木京香)に約束した通り、行(長谷川博己)は妻の万理江(深田恭子)に別れを切り出すが、万理江はショックを受けて逆上し、包丁で手首を切る。騒ぎを知った万理江の父・賢吉(石田太郎)と母・文江(朝加真由美)が長崎から上京し、るいも強引に招かれる。そんな折、るいは作家の秀月(草笛光子)に紹介された医者で作家の秋夫(布施明)から、交際を申し込まれる。一方、行からは「けじめをつけるために時間が欲しい」と言われる。

どんなにありきたりのストーリーでも、
キャラ描写がしっかりしていて尚且つそれが魅力ある人物になっていたら、面白く観られる。
或いは心情描写を絶妙なタイミングで表現するたった一言に、心を突かれたりする。・・のだけれど。。

いつものように思いっきり独り言
なので、、お好きな方はスルーしてくださいね

        

そもそも今となっては只の不倫メロドラマの様相を呈してきている。
いとも簡単にヒロインは「セカンドバージン」の壁など2話目で突破しているのだから。
私が中年のラブものに惹かれない理由は多分ココにあると思う。

老いらくの恋だってそんなに性急じゃないだろう、と思わせるほど、
勿体ぶったセリフの割りに
どこにどう惹かれたかの描写も決定的な瞬間もないまま「切ない恋」に、本人達で盛り上がって、、
切なく恋焦がれる部分を描ききれないままヒロインは直ぐにベッドイン。
もうそこから何かを書こうとしても、「それまで(結ばれるまで)の恋人の歴史」がないので、
観ている方は取り残される。
勝手にやって下さい、という感じになる。

大体、この金融王子は肩書き(頭がいい)以外には指がきれいというだけで(笑)
およそ他に女がこの男に惹かれる要素が描かれていない
そんな男が自分が他に好きな女が出来たとして、いくらそれを好意的に受け取ってもらおうと、
妻を痛い女に仕立て「あたしバカだから」と何度も本人の口から言わせたり、、芸がなさ過ぎ。
もっといえば、
ヒロインにしても「この私」的言い回しが多すぎで、
高ピーな上から目線のセリフに、後ずさりしてしまう。言わされる京香さんがひたすら気の毒。
脇の人物はおろか、メインの人物像もただの自己中トシの差カップルにしてしまっている。

そういえば、ラブストーリーのはずなのに、行のセリフがあまりにハキハキし過ぎていて、
行とるいのシーンは何処であってもまるで朗読ドラマのよう。

これは演出がわざとなのか、それとも脚本が、、なのか、
無理に10話持たせる話じゃないし、、、First Loveでも使った心中ネタ(ここではリストカット)が出てきてまたかと思ってしまった。
この後の展開も想像がつくというもの。

でも、どんなにこの世間知らずなおバカな妻を悪く描いたところで、
普通にみて、この二人の恋に同情し肩入れするようになるだろうか?
しつこいようだけど、京香さん、恭子ちゃん、本当にお疲れさま。
コメント (2)
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シューシャインボーイ

2010-11-03 21:49:14 | TV dorama
戦災孤児から一代で会社を築きあげた男と、新宿大ガード下の靴磨きとの絆を通して戦後を生きた人々の思いを描く、切なく、ちょっぴりほろ苦い大人のファンタジードラマ。

テレビ東京 初回放送2010/3/24
【原作】浅田次郎(文春文庫刊) 「シューシャインボーイ」「月島慕情」所収
【脚本】鎌田敏夫
【監督】石橋冠
【音楽】本田聖嗣
出演/西田敏行/柳葉敏郎/安田成美/星由里子/余貴美子/大滝秀治
塚田文雄(柳葉敏郎)の以前の仕事は地銀の課長職。都銀との合併時に、部下や同僚の肩たたき役を命じられた。塚田は、組織や人の冷たさを感じ“こんな世界で生きてきたのか”と、出世コースが約束されていたにも関わらず自らも退職。半年前から、食品会社「アカネフーヅ」の社長・鈴木一郎(西田敏行)のお抱え運転手として働いている。
ガサツに見えて繊細で、剽軽なところもある一郎。ころころ態度が変わる一郎と毎日を過ごすうちに塚田は、人の温もりを感じるようになり、今では帰宅後、妻の敬子(安田成美)にも楽しそうに仕事の話をするほどになった。

ある日、一郎の持ち馬『シューシャインボーイ』が競馬レースで勝利した。しかし一郎は祝賀会にも参加せず、さっさと車に乗り込んでしまう。新宿“角筈の大ガード下”へ行くよう指示された塚田は、言われるままに新宿へ・・・。一郎の目的は、そこにいる初老の靴磨き(大滝秀治)に靴を磨いてもらうことだった。余程この靴磨きの腕を買っているのか、その靴磨きのいる新宿まで、週に一度は通っている。
一郎がそこまでして通い詰める理由が気になっていた塚田は、夫婦で一郎夫妻宅に招待された日の帰り、敬子とその靴磨きを訪ねることに。靴を磨いてもらいながら一郎との関係を聞いてみるものの、“知らない”という返答しか得られなかった・・・。


何気なくチャンネルを切り替えたらやっていたドラマ。凄くよかったです!
ギバちゃんも、西田さんも、どちらかというと苦手な俳優さんですし、変に予備知識もなかったので却って良かったのかも?
苦虫を噛み潰したようなギバちゃんも、憂えるサラリーマン、塚田を好演していましたし、
何といっても西田さんの暑苦しいエネルギッシュな一郎が、泣いても怒っても、すばらしい。
頑ななまでに一靴磨きとして座り続けるキクジの大滝さんはもう、代わりの居ない味がありました。

何といってもこれはセリフがいいです。
役者の力量もあるのですが、
確かにストーリーの中で凹み、苛立ち、喜ぶ人物のセリフとして生きている言葉として発せられています。

時として人は、仕事や会社に傷つけられる。
会社の利益の為、存続のためのリストラ、それをやるひとも必要なのだ。しかし、それを捨てる選択肢もまたある。
その選択に敗北感もありながら、少しずつ喜びを感じていた塚田。
そして出会った一郎は、大切な人に拒まれている男だった―。

     
一郎が心に刻み、糧としてきたキクジの言葉。
「お前だけが頼みの綱なんだ」
それは当時子供だった一郎には理解できず、ただ人より高いところに立って、成功して、迎え入れようと、、
なのにキクジのために買った豪邸にも、一郎の親にもなってくれない……。

「俺は親に二度捨てられるのか?」一郎はどうしようもなく、そう詰め寄ります。
「だったら二度忘れりゃいい」と、キクジは答えるんですね。。。

塚田も心に傷を負って、逃げ出した人間なら、
キクジは自分が悪いわけでもないのに、心に痛みと敗北感と、云うに云えない雪辱を胸に生きていた男なのですね。
お前だけが頼みの綱―
その真意はラストの手紙の中に読み取れます。

初回放送は今年の3月で、今日は再々放送だったんですね。
ソウル国際ドラマアワードのグランプリを受賞した作品らしいです。
一郎の引き際などはちょっとキレイ過ぎる気もしますが、
絆を結んだ人のぬくもりに焦がれ続ける男の姿を通して、家族の姿をもキチンと描き、
そしてその絆は、ちゃんと受け継がれていくという、素敵なドラマでした。

視聴できるサイトがありました。興味のある方は是非コチラ
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フリーター、家を買う。

2010-11-03 01:05:40 | TV dorama
フジ 火曜9時             
原作 有川浩「フリーター、家を買う。」(幻冬舎)
脚本 橋部敦子
演出 河野圭太
プロデュース 橋本芙美
出演 二宮和也/香里奈/井川遥/大友康平/坂口良子/竹中直人/浅野温子

第3話「あんなオヤジでもヒーローだった」
工事現場での仕事にやりがいを感じ始めた誠治(二宮和也)だが、真奈美(香里奈)や年下の手島(井上正大)もしっかりと目標を持っていると知り落ち込む。日曜日、寿美子(浅野温子)の病状を心配する亜矢子(井川遥)が、息子の智也(橋本智哉)を連れて遊びに来た。が、寿美子の病気を受け入れられずにいる誠一(竹中直人)はだんらんを避け、どこかへ出掛けてしまう。そんな中、寿美子に代わってゴミ出しをした誠治はあることに気付く。

誠治が前向きに、明るくなってきたのはいいんだけれど、
何度チェックして出しても毎回返ってくるゴミにようやく疑念を抱く誠治。
誠治に尋ねられると発作を起こしてしまう様子に、嫌がらせの主が西本さんだと暗に応えていて、
誠治はその事にも驚く。母さんは知っていた―なのに自分が悪いという。。。

亜矢子の勘は当たっていたのだけれど、医師にその事を告げる段階で、
彼女もオカシイ事があった古い記憶が甦る。そして、その時から実に10年も虐めにあっていたことを確信し、
姉弟は医師の勧める引越しを念頭に、誠一に話を持っていくのだけれど、、、

うつ病は只の弱虫としか思わない誠一。

父親がこういう自己中な男だったら―、もうホントに打つ手なし
実の娘や息子も可愛いと思っていないし、ましてや妻の苦しみよりもお金の心配。
孫の智也も可愛いとは思ってないみたいだし・・俺が稼いだお金は俺のもの、と、
若い女に貢いでますが、、、ちょっと女には理解しがたい男。
でも、現実にいそうではあります。(苦笑)

そんなオヤジにガッカリして凹む誠治に、「世界を救う ヒーローになりたい」という甥っこがきっかけで、
今の夢を尋ねられるけど、昔の夢も、今の夢も答えられず・・
「ぼくのゆめ」と題したその頃は、子供らしい素直さで父親に憧れている自分をみつける、、
あんな親父でも、息子にはヒーローだった…

ひとはいつの間にか子供の頃の夢をなくして、失くした事にも気づかなかったりする。
武家の父親も、息子である誠一も。目標を見失っていたのは同じ。

そんな中、偶然帰り道で夜の橋を眺める真奈美に出会い、彼女はずっと子供の頃から好きだった、
夢に近づくために頑張っていることを知る誠治―。

小さくても、古くても。母さんが元気に暮らせる家を、
フリーターでも俺が買ってやるよ。

誠治に大きな目標ができました。
          

昔の作文を読んで、誠治が母さんの夢を思い出したんですよね。。
今回のサブタイトルは『母さんの夢』の方がしっくりきたかも
家族が元気で仲良く暮らせれば・・それが母の願い母の夢。
それを、今まで守ってくれた母の手を、今度は自分が握ってみて、
誠治は自分の目標に掲げました♪

やはり子供を強くするのは、愛された記憶なのかなぁ・・と、ノド元が熱くなりました
二宮君、自然で上手い!
いつもニノのところでグッと来るわ

真奈美が負い目を感じている五十嵐という人物とのエピソード、来週も引っ張るんでしょうか?
主人公以外のキャラもキチンと書いてある作品には面白いものが多いような気がします。が、
関係のないエピソードの絡め過ぎも分散して、面白さを損なうキケンがあると思う。

職場の上昇志向の強い職員とか、この真奈美の過去の事件とか、
西本の虐めの原因とか、親父のアイジン(?)とか、亜矢子の嫁姑問題―。やっぱ多すぎるかも。

それにしても坂口さんっっ!!
―…怖すぎですって
何がアナタをそうさせたの~~っ
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