to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

農家のヨメになりたい

2011-05-15 23:54:20 | TV dorama
             
NHK 月曜ドラマシリーズ 2004/5/24~6/21 連続5回
原作「GREEN 農家のヨメになりたい」二宮知子  
脚本 小松江里子「セカンド・チャンス」「若葉のころ」「青の時代」「to Heart 〜恋して死にたい〜」  
演出 新城毅彦「あすなろ白書」「イグアナの娘」「曲がり角の彼女」中山秀一「精霊流し」「どんまい」
プロデューサー 平部隆明   
音楽 窪田ミナ「14ヵ月~妻が子供に還っていく~」「マイリトルシェフ」「ゲゲゲの女房」  
主題歌「うらうらら」Every Little Thing  
撮影協力 静岡県伊豆市、三島市
製作 NHK、ホリプロ
出演 深田恭子/中村俊介/玉山鉄二/松本莉/星井七瀬/鈴木ヒロミツ/伊藤裕子/ガッツ石松/宮崎美子/加藤武/松山政路/宮本信子   

原作では秩父地方の農村を舞台にしたコメディーですが、ドラマではただ東京郊外の農村とし、
和子のキャラ設定も原作とは少し違っているようです。
好きなヒトと過ごしたい・・・だけの都会の乙女が農村に飛び込んで巻き起こすあったかラブコメです。

第1回【野菜がライバル】
「私の夢は、好きな人とどんなときも一緒にいること――」
そんな和子のOL生活も2年目。合コンで理想の彼、誠と知り合い1ヶ月。
2度目のデートも待ちぼうけの挙句、会えずに帰ってきた彼女は妹に、「今度あったらキスぐらいしとかなきゃ」とけしかけられる。
意を決して誠に会いに行ったワコは、逆にそこで別れて欲しいといわれてしまう。

合コンで一目惚れしたと思われているが、実は彼女はそれより以前、
駅で往生している老人を背中に負ぶっている誠の姿に惹かれていたのだ
が、そのことを誠は知らない。

なぜ自分ではいけないのか、あきらめきれないワコは誠にあいに行くが、誠は退社していた。
どうしても直接会って話をしたいワコは、誠の実家へ・・・。
   
桜のピンク、菜の花の黄色、小手毬の白、レタスの緑、人参の橙。
匂いたつような春のあぜ道を行く和子はそこで村の青年団と出会い、辰次と出会い、
誠に辿り着くが・・・・・・

うららかな春の日差しの中で好きな人と再会して、直ぐに転んじゃう
あ~あ・・・ な、可愛そうな和子ちゃん再会の幕開け、ですが!
泥に汚れた恭子ちゃんがメチャ可愛い!
この回はマコト(中村俊介)さんがクール過ぎて、優しくて純な希望(玉山鉄二)クンに
はやくも心変わりした恭子ちゃんファンも多かったのではないでしょうか(笑)
でも、マトコさん命の和子ちゃん、ここからエンジンが掛かってくるのですよね~
めげない直向きな恭子ちゃんドラマ、元気を貰えます♪



窪田ミナさんのコチラのテーマも心地よく、直ぐに来週が待ち遠しかった月曜日の夜。
豊かな緑や土のにおいも感じられるような、今の季節には決まって恋しくなるドラマです~♪

農家のヨメになりたい 第2回【落ち葉の秘密】
農家のヨメになりたい 第3回【イチゴの涙】 
農家のヨメになりたい 第4回【野菜泥棒をつかまえろ】
農家のヨメになりたい 第5 最終回【畑からの贈り物】

ブラック・スワン

2011-05-14 23:56:38 | the cinema (ハ行)
純白の野心は、
やがて漆黒の狂気に変わる…

原題 BLACK SWAN
製作年度 2010年
上映時間 108分
脚本 マーク・ヘイマン/アンドレス・ハインツ/ジョン・マクラフリン
監督 ダーレン・アロノフスキー
音楽 クリント・マンセル
出演 ナタリー・ポートマン/ヴァンサン・カッセル/ミラ・クニス/バーバラ・ハーシー/ウィノナ・ライダー
ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……。

地元のシネコンのサービスデイだったので、なんだか複雑な気分で行ってきました。
本当は、明るい気分で帰れそうな『ジュリエットからの手紙』を観たかったのですが、上映がなく、
多分重苦しいだろうなぁ・・・でも、ナタポーだし~と(笑)

コレは予告で感じた通りのストーリー展開。
予告からほぼ推測される、そのまんまの内容です。
ナタリーの熱演、好演も予想通り。
予想できなかったのはラスト、だけでした。が、それも直前には予想できるかな。
で、
予想を超えたのは、、、センパイの行為。。。

大きな成功を前に、
ただその夢を叶えるために、文字通り血の滲むような練習の日々を送ってきたのに、
彼女はその臆病な性格から、開放的で官能的な黒鳥の表現の前になす術を知らなかった。

繊細で純粋な白鳥は問題ない。しかし黒鳥の魔力をも備えなければ!

努力と才能と少しの勇気で掴み取った最大のチャンスを前に、
プレッシャーに押し潰されそうな彼女の前に現れるのは?
追い詰められていくニナの最大の敵は何なのか?
いや・・・そもそも追い詰めているのは誰なのか?

大きなチャンスを掴んでも、成功が約束されたわけじゃない。
そのカードを手にした時から、新たな試練が待ち受けていたのだけれど―。
痛々しくもむき出しになる、ニナの人生の忘れ物.......。

完璧に挑み続けるということ..........

土曜日と言うことでカップルだらけでしたが、
官能的なシーンもかなりあるし、痛いシーンも凄いです。
なので、巷の評判がいいからと言ってもデートムービーとしては、不向きかも知れません。

ナタリー・ポートマンの繊細で可憐なニナが壊れていく様は、観客をも巻き込んでいく迫力。
抑圧からの開放を求めて、表現者としての苦しみに満ちたプリマの葛藤が描かれています。
なので観終わった後はどっと疲れを感じる作品でした。


アンノウン

2011-05-13 00:21:18 | the cinema (ア行)
目覚めると、
妻さえも“自分”を知らなかった──

人生を奪還する闘いが、今始まる。

原題 UNKNOWN
製作国・地域 アメリカ/ドイツ
上映時間 113分
原作 ディディエ・ヴァン・コーヴラール
脚本 オリヴァー・ブッチャー/スティーヴン・コーンウェル
監督 ジャウマ・コレット=セラ
出演 リーアム・ニーソン/ダイアン・クルーガー/ジャニュアリー・ジョーンズ/エイダン・クイン/ブルーノ・ガンツ/フランク・ランジェラ

ベルリンを舞台に繰り広げられるアクション・スリラー
ベルリンで交通事故に遭ったマーティン・ハリス(リーアム・ニーソン)が意識を取り戻すと、妻が自分のことを忘れ、見知らぬ男(エイダン・クイン)が自分に成り済ましていた。異国の地で身元を証明する手だてがない中、彼は訳も分からぬまま何者かに命を狙われる羽目に。タクシー運転手ジーナ(ダイアン・クルーガー)の協力を得て、マーティンは真相究明に乗り出すが……。

またまた巷で評判のいいこの作品。平日のレイトで観て来ました。
結論から言うと、ストーリー展開は、どこかで観た話の寄せ集め的で、私は新鮮味に欠けましたが、
そういうことが気にならなければ、スリリングでアクションもたっぷりで楽しめると思います。

米国人の植物学者マーティン・ハリスは、妻と共にベルリンに降り立って直ぐにトラブルに巻き込まれる。
ホテルにチェックインする妻を置いて直ぐに忘れ物を取りにタクシーで空港に向かう途中事故にあい、
4日も入院し、軽い記憶障害があり、けれど彼の身元を証明する何も持たない状況に―。

ようやく記憶を取り戻し、学会の行われるホテルに行くが、自分の身元を証明してくれるはずの愛妻は
彼を別人だという。しかも彼女には自分の名を名乗る夫までいて、完全に身元を失って異国の地にひとりぼっちとなってしまう。
しかもなぜか彼は追跡されていることに気づく!
一体なぜ
どこから狂ってしまったのか?

でれでれイチャイチャしたオアツイ夫婦が、ベルリンに着き、二人でタクシーに乗り込む時の
妙に緩慢な動きから、ぞわぞわとして既に巻き込まれていました(笑)
ほ~ら、言わんこっちゃない。
大事なものを人任せにしてはダメ。とかツッコミながらも前半は気持ちよく巻き込まれ、
どこか抜けてそうなハリス博士の代わりに謎を解いてやりたくなりますが(笑)
結構途中からなんだかお約束の展開が繰り返され、
どこかで観たような作品になってきます....(私はそうでした

アクションものがお好きな方はある程度満足いける作品だと思います。
でも、たくさん色んなジャンルをご覧になっていると、結構早い段階で
気づかれるかも知れません。が、これもやはり気持ちよく身をゆだねてご覧になると
やられた感が気持ちいいかも
なので、テンポも良かったしスリリングだったし、普通に楽しめた作品でした。


マット・デイモンやシュワちゃんも過ぎったけど、「記憶の旅人」を思い出しちゃった。
そういえば記事、草稿中のままどこかに埋もれているわ

遺恨あり 明治十三年最後の仇討

2011-05-11 23:39:09 | TV dorama
その刃は、"武士の美徳"か"殺人"か――
――武士の美徳とされた「仇討」は、明治維新後、ただの「人殺し」とみなされた――
実話をもとに人間の誇りと愛を描く感動のドラマスペシャル。

テレビ朝日 初回放送 2011/2/26
原作 吉村昭「最後の仇討」(新潮社)
脚本 後藤法子/源孝志
音楽 溝口肇
監督 源孝志
出演 藤原竜也/松下奈緒/吉岡秀隆/豊原功補/濱田万葉/石橋蓮司/相島一之/芦名星/岡田浩暉/戸田菜穂/松原智恵子/小澤征悦/北大路欣也

江戸城の無血開城から間もない、慶応4年5月。秋には明治と年号が改められる、武家社会終焉の年。九州の山深い小藩、秋月藩でその事件は起きた。
その夜、秋月藩の執政・臼井亘理(豊原功補)の屋敷に、同藩の過激攘夷派の藩士の集団“干城隊”が侵入。 亘理の首をとり、その妻・清(濱田万葉)を惨殺したのだ。開国派のリーダーである亘理を気に食わない攘夷派の秋月藩国家老・吉田悟助(石橋蓮司)がそそのかしたのだった。
物音に気付いた亘理の息子・六郎は、父のもとに駆けつけるが、そこで目にしたものは両親の惨い遺体と、暗い部屋の隅にぼう然と座っている、幼い妹・つゆの姿だった…。
清の兄・四郎兵衛(相島一之)、亘理の弟・助太夫(田口浩正)は、すぐさま国家老の吉田に仇討を願い出る。だが、吉田は藩の法度で私闘は禁じられていると言い、この事件を闇に葬り去る。しかも、干城隊へのお咎めはなし。その一方で臼井家には50石の家禄減知という、あまりにも理不尽な処分が下され、11歳の六郎は父母の仇討ちを胸に誓った…。

明治5年。廃藩置県で武士は家禄を失い、士族という名の失業者になった。16歳になった六郎(藤原竜也)はなか(松下奈緒)と力を合わせ、下手人を調べ上げていた。父を殺したのは一瀬直久(小澤征悦)、母を殺したのは萩谷伝之進(岡田浩暉)であると…。だが、助太夫は早々に仇討をあきらめ、四郎兵衛も「仇討など忘れろ」と六郎を諭し、下級役人の職を得て東京に出て行った。


惨殺されたのは父臼井亘理が開国派のリーダーだったから。
しかし時はまだ慶応。武士たる臼井家で幼少より武士の在りようをみて育った息子は、
仇討ちは当然の使命だと心に決めて成長する。
時代は幕末。数ヶ月の内に年号は明治となり、明治6年には新政府より"仇討ち禁止令"が発令され、
武士は士族という只の失業者となるが、
開国派だからと敵とみなし惨殺した張本人の一瀬は、維新後新政府のもと上等裁判所判事となる矛盾。見てるこちらが腹立ちを抑えきれない。
けれど、それもまたこの変革の波が作ってしまったものか。
そして開国派の父の下で育った六郎が、維新後も武士の魂と誇りを胸に殺人という名の「仇討ち」を果たすというこの悲運。
わずか数年の時の中で仇討ちは武士の美徳から単なる殺人へ。
これをどうとるか?

青春もなくひたすらその機会を待ち続ける六郎には彼と共に現場にいた下女のなかがおり、
滅びゆく士族の精神的擁護者たる剣豪・山岡鉄舟の眼差しがあり、
その関わりの中で、ストイックに父母の敵を求め続ける六郎の一念。

しかし、その六郎の心が一度だけ揺れる瞬間がある。
そして、それがその後幾度目かの出会いの時に、忘れられない言葉として彼の心に刻まれる。―

ドラマは臼井邸での悲劇の夜から始まるが、父の仇を討つことで終わらない。
少年の日の無念な一夜から、ただひたすらに本懐を遂げることだけに生きた六郎の、
長き闘いの末にその胸に残ったものは・・・

一夜限りのOAで終わってしまうのは勿体無い、気迫のこもった骨太のドラマでした。
役者もみんなその存在感を纏っていて素晴しかったし、
映像が実に綺麗で、丁寧な作り。
久々の源孝志さんでした。

一瀬直久役の小澤征悦と、追う六郎・藤原竜也くんの息詰まるシーンは思わず祈りました。。
そして、
一瀬の妻のセリフでは、アイシテル―海容―の被害少年の母の手紙を思い出しました・・。
そう・・・同じことを言っているのです。

ラストは少し事実とは違うようですが、
こころに響く問いかけが活きてくるようで、ドラマ的にはこれでいいのかも。

六郎・少年期を演じたのは桑代貴明くん。
恭子ちゃんと「ウルルの森の物語」で共演していましたが、もう中学生ですって。びっくりです

世にも奇妙な物語傑作選

2011-05-11 01:59:58 | Heart pink
チャンネルα・世にも奇妙な物語傑作選 5月11日(水)15時57分~16時53分 フジ
 『さっきよりもいい人』伊藤英明(2008年 春の特別編)
 『友達登録』深田恭子(2001 春の特別編

つい先日、2001年 春の特別編は観たのですが、これは全部面白かった!
5編のうち、恭子ちゃん以外のを一つ挙げるとすると好きなのは「太平洋は燃えているか?」です。
が、これは放送されるでしょうか?

韓流αといってかなり何度も同じドラマの再放送を繰り返していた時間帯の、一部をとって
来週はほぼ毎日2本ずついろんな傑作を組み合わせて放送されるようですが、
できるなら恭子ちゃんの「採用試験」OAして欲しいなぁ・・・。
かなりブラックですが、当事はまってるなあ~と思って観ていました「出来の良過ぎる女の子」
放送して欲しいです♪

ムビコレ、恭子ちゃん♪

2011-05-09 00:33:16 | Heart pink

3月頃のインタビューでしょうか?


ロケの多い「夜明けの街で」「こち亀 」とそれからまた「ワイルド7」と映画の撮影が重なり、加えて
この「豆富小僧」の取材がたくさんあったのですね。

同じ日のインタビューで、(衣裳が同じだった)
カラオケのDAMTVCMも、偶然観ることができた日本映画専門chシネマホリック+のCM映像も、
その他かなりな数の雑誌インタも、この日に録ったものでした。
かなりハードな公開前だったのですね~。

そうそう、そのシネマホリック+では司会の相島一之さんが
「いやーっ、恭子ちゃん相変わらず可愛いねえ~」と、VTRをみて
とっても嬉しそうに仰っていたのが嬉しかったです♪
共演者がとっても仲良しだった「富豪刑事」焼畑署のセンパイ刑事ですものね~
今回目にしたスポットCMで、一番嬉しかったかも♪

八日目の蝉

2011-05-08 22:51:13 | the cinema (マ・ヤ行)
優しかったお母さんは、
私を誘拐した人でした。

上映時間 147分
原作 角田光代
脚本 奥寺佐渡子
監督 成島出
出演 井上真央/永作博美/小池栄子/森口瑤子/田中哲司/市川実和子/平田満/渡邉このみ/劇団ひとり/風吹ジュン

誘拐犯の女と誘拐された少女との逃亡劇と、その後の二人の運命を描いた、角田光代原作のベストセラー小説を映画化したヒューマン・サスペンス
会社の上司との不倫で妊娠し、中絶手術の後遺症で二度と子供を産めない体となったOL、野々宮希和子(永作博美)。相手の男はいずれ妻と別れると言いながら、その妻(森口瑤子)はいつの間にか子供を産んでいた。自らにケリをつけるべく、赤ん坊の顔を一目見ようと夫婦の留守宅に忍び込んだ希和子。ふと我に返ると、赤ん坊を抱えたまま家から飛び出していた。赤ん坊を薫と名づけた希和子は、そのまま逃亡生活の中で薫(渡邉このみ)を育てていくことに…。

この作品、『孤高のメス』の成島出監督だと知って、急遽行って参りました。
原作は未読、N○Kドラマもスポット予告ぐらいしか観ていませんでしたが、
昨年春に放送された日テレのMotherにテーマが酷似していることから関心が持てないでいました。

つまり、Motherの誘拐犯とされた小学校教師と、その動機もおかれた環境も異なる独身の本作女性が、
他人の子の母親になるという事で自分の生きる意味を見出し、法を犯し、
だけど、誰よりもその子に無償の愛を注ぎ、母親になる―・・・という.......。

Motherの主人公・小学校教師は法的にはどうあれ、実際事実は人命救助の、超法規的措置だと思えたので、逃亡する擬似親子を応援しつつ見守っていけたのに対し、
さて、同じく母性に焦点を当てたこちらの作品では・・・どうなのか。


冒頭いきなり二人の母の法廷での証言シーンで幕を開け、この物語の被害者と加害者の
事件後の心の明暗が観るものの胸に刻まれます。
出産し、何もかもこれから、という時に我が子を奪われた男の本妻のやり場のない怒り。
奪われた4年の時間は、それだけでは済まなかった!!
奪った犯人の希和子の陳述はというと・・・。
――それは許されるはずのない幸せだったことに間違いはない。のに、、、

成長した娘・恵理菜(井上真央)の胸が疼くような現在と、
不倫相手の妻の赤ん坊をさらった希和子との事件以降・・・厳しい環境の中にも安らぎのある幼少時代が、
交互に映し出されるストーリー展開は、2時間半という長さで効果的です。

家を出て独立して生活をする恵理菜に、ある日近づいてくるフリーライターの千草(小池栄子)が
ちょっと挙動不審にもみえるのだけど、そこにも秘密があり・・・、
この千草とのやり取りの中で、恵理菜は封印していた過去に向き合うきっかけを手にする。


「八日目の蝉」は哀しいのか?それとも、
「八日目の蝉」は幸せを観るのか・・・。二人の年頃の娘の会話・・・。

母と信じて過ごした4年の後の、恵理菜の不幸も全ては希和子の衝動から起こったこと。

母親の立場からみれば、とんでもない話で、
しかしまた、ヒトの幸福な人生を奪っておきながら、聖母のような愛情を持って薫を守る
希和子の母親としての姿にこそ、今の悩み多き女性へのメッセージが込められているのは間違いない。
けれど―・・・。

 

こういうテーマを扱う時に、被害者の母に問題があるかのような印象を与えて、
誘拐犯人の行動を擁護するような描き方に抵抗を覚えてしまった。
実際仮に私が産んだばかりの我が子を盗まれたら、
そして4歳になった子供に知らないおばちゃんとしてしか認知されなかったら――死んでしまいたくなるかも知れない。
こんな話で「大号泣した」とか「感動」とかあり得ない。どこに感動するの?しちゃいけないでしょう。と、正直思ってしまいました。。。

愛した男の本妻の子というのが、そもそも誘拐の動機ではないし、彼女の犯罪そのものになんら同情の余地はない。
一瞬の「天使の笑顔」を盗みとったその時から、少なくとも3人の人生をも奪い獲った。
しかしまた、その事を頑として謝らないところに、
世間を捨て、薫にのみ全てを捧げた彼女が、天晴れな紛れもない母の姿として心に残る。

誘拐犯の永作博美、盗まれた母の森口瑤子もそれぞれ素晴しかったけれど、
独身で、逃亡犯でありながら、野々宮希和子に肉親、またその親戚の影が微塵も描かれてないなど、
ストーリー展開・設定がウソっぽく思えて、女優陣の熱演も虚しく、ちょっと離れてみていた。

同じ角田光代サン原作の「空中庭園」も、壊れた家族とトラウマを抱えた母子の物語でインパクトがあったけど、シュールな世界だった。そしてラストはちゃんと着地した印象。
でも、コチラは犯罪絡みなので、どうしてもリアルを求めてしまう。

ただ一箇所、はらはらと涙がこぼれてしまったのは、
おどおど、せかせかとしたライターの千草の告白シーンでした。
今まで苦手系女子ばかりを目にしてきましたが、初めて小池さんに泣かされてびっくり(笑)
出演女優さんの演技はみんな素晴しかったですが、
やっぱり渡邉このみちゃんの時に不信感を、時に不安感を募らせる、あの表情と存在がとても良かったのでした。

大輔くん、チャリティー演技会 in名古屋

2011-05-07 23:32:05 | Weblog


5月8日(日) 24:30~26:25 テレ朝 Get Sports(カラダの教科書)

前回5/1(日)は"勝手にまる録り"してくれなかった我が家のブルーレイ
今回はちゃんと録画予約します



フィギュアの選手達、世選のあとも復興支援の慈善演技会が続いて、
体調管理など大変だと思われるのに、1日2ステージ、みんな頑張ってますね♪
銀盤から被災地へエール
 復興祈り慈善演技会 日の丸スケーター集結

おまけ




『豆富小僧』の豆腐

2011-05-07 00:18:31 | Weblog
全豆連加盟のお豆腐屋さんに、タイアップポスター掲出中です!
割引券もゲット出来るかも!あなたの街のお豆腐屋さんにご注目ください!

        って、↓ 公式サイトに書いてあったから意識してみてるけど、
←←全然見かけないんですけどぉ・・・誰か見た人います?

何人かのひとが、スーパーでみかけて思わず買ったという『豆富小僧』のお豆腐は
幾つか種類があり、パッケージも大きさも違うのをブログでみかけて
買い物のたびに捜すのですが・・私の行動範囲にないです
「小僧豆腐」というのはちゃんと紅葉の型押しがしてあってフジTVの目玉マークも入ってるようですが、
他にもポスターと同じような青いバックの豆富ちゃんパッケージのを買った方も。

豆富小僧の可愛いグッズはコチラで買えますが
やっぱりお豆腐好きとしては食べてみたいです~




深田恭子と武田鉄矢が3Dアニメで共演、ダメダメだけど愛らしい妖怪を好演!


阪急電車 片道15分の奇跡

2011-05-05 23:23:25 | the cinema (ハ行)
その出会いは
偶然なんかじゃ
……ない

「終着駅は、きっと笑顔。」

上映時間 119分
原作 有川浩『阪急電車』(幻冬舎刊)
脚本 岡田惠和
監督 三宅喜重
音楽 吉俣良
出演 中谷美紀/戸田恵梨香/南果歩/谷村美月/有村架純/高須瑠香/芦田愛菜/小柳友/勝地涼/玉山鉄二/宮本信子

始点から終点まで片道15分のローカル線、阪急今津線の電車内を舞台にした、有川浩の小説を映画化した群像ドラマ
阪急今津線の車両内。白いドレスを着て結婚式の引き出物を抱えた女性(中谷美紀)に、見知らぬ老女が声を掛ける。一方、暴れる彼氏を前に動揺する若い女性(戸田恵梨香)。降りる彼を追う彼女にもまた、老女が声を掛けるのだった。

ひとの数だけドラマはあり、行きかうひとはそれぞれに、何かを抱えたまま今日も電車に乗る。

覚悟の白
およそ知らないヒトに声をかけるということは、道を尋ねる以外にあるだろうか?
そしてまたそんな討入り装束の、武装してはいても心が窒息しそうな状態で、
ちゃんと相手の話をきけるだろうか・・?

しかしそこから始まるなにか、、。

後輩に婚約者を寝取られたOL翔子
キレやすい彼氏カツヤのDVに悩む女子大生ミサ
息子夫婦との関係がギクシャクしている老婦人とおしゃまな孫娘
セレブ気取りの奥様たちとの付き合いに疲弊するも引き摺られる平凡な主婦康江
大学に馴染めずにいる地方出身の圭一と権田原美帆
憧れの大学をあきらめられない女子高生悦子はアホな会社員竜太とつきあっている。
ハブられているのに気づきながら誰にも弱みを見せない小学生の翔子

死にたいほどではないけどどうしようもない思いに負けそうな時も、
色んな思いは胸にしまって、人は電車に乗ってどこかへ向かう。
そしてある日、溢れてこぼれる水のように、
或いは引き裂かれる布の裂け目から―、
隠しようもなくドラマは展開され、誰かの目に触れる。。。
そしてその目撃者は、さりげなくエールを送ることができるだろうか。



子供はこどもなりに、声を殺して我慢して意地を通すこともあるし、
大人の女だって堪えきれない時もある。そして要らない物を思い切りよく捨てたい時もある。
そんな時、
歩みを止めて、こころを止めて。見つめてくれる人が、ここにはいました。

ちょっとした勇気が誰かの心を救い、そしてそれは他の誰かにも連鎖する。

特別な事は何もなくて、でも傍観者の側にもドラマはあり、半年後にはエールを送る側になっていたり、
小さな勇気に支えられる出会いのドラマなんだけど、
その誰の怒りにも寂しさにも、いじらしさにもなぜかほろっときてしまいます。
どんなひとも自分と闘って生きてるんだな~・・というのでしょうか。
そしてそんなギリギリの人に注がれる優しい目があるという、あったらいいな~が描かれていて
とっても良かったです。



やっと発表~♪「ワイルド7」

2011-05-03 16:20:58 | Heart pink
             

中井貴一「ワイルド7」出演を即決 椎名、深田ら全キャスト明らかに
瑛太、ドS演出のアクションに自信 映画『ワイルド7』のヒロインは深田恭子
瑛太、深キョンを乗せてバイク疾走
伝説のコミック『ワイルド7』の実写版映画、中井貴一、椎名桔平、宇梶剛士ら豪華キャストが明らかに!
瑛太ニンマリ、監督ドS「ワイルド7」ロケ
瑛太:「監督が“ドS”を発揮」 映画「ワイルド7」でバイク&カーアクションに挑戦
丸山隆平の映画初出演『ワイルド7』で、瑛太らキャストが羽住監督のドSぶりに苦情!?
『ワイルド7』全キャスト解禁!椎名桔平、中井貴一らが参戦

ちょっとキャストまとめ
瑛太=飛葉大陸(ひばだいろく)
椎名桔平=世界(セカイ)
阿部力=(ソックス)
宇梶剛士=オヤブン
丸山隆平=(パイロウ)
平山祐介=(ヘボピー)
松本実=(B・B・Q)
中井貴一=草波勝(くさなみまさる)

要潤、本仮屋ユイカ=東都新聞社の社会部記者コンビ

恭子ちゃん=(本間ユキ ヒロイン)

5月中旬にクランクアップ、2012年新春ロードショー

GANTZ: PERFECT ANSWER

2011-05-03 01:52:32 | the cinema (カ行)
上映時間 141分
原作 奥浩哉
脚本 渡辺雄介
監督 佐藤信介
音楽 川井憲次
出演 二宮和也/松山ケンイチ/吉高由里子/本郷奏多/夏菜/伊藤歩/田口トモロヲ/山田孝之

「週刊ヤングジャンプ」の奥浩哉の人気コミックを実写映画化したSFアクションムービー『GANTZ』2部作のクライマックスとなる後編。
電車に轢かれ、ガンツの世界に召喚されてしまった幼なじみの玄野と加藤。ガンツに命じられるまま星人との戦いに身を投じ、倒した星人に応じて加算される得点が100点になり、無事ガンツの世界から解放されることを目指していた。しかし、その戦いの中で加藤を失ってしまった玄野。やがて、100点到達の特典で人間を再生させることも可能と知り、加藤を生き返らせるために懸命に戦い続ける玄野だったが…。

冒頭、駆け足で前編の復習が短く流れますが、短すぎです(笑)
なので、先日日テレで放送された特番ANOTHER GANTZをご覧になった方は前編未見でもOK
ラッキーだったのではないでしょうか?
いきなりこの後編からだとしても、アクション映画としては楽しめると思います。

それほどにアクションものとしては、中盤まで、先の読めない展開にテンポもいいし
引き込まれますが、
前編からのなぜ?に全て答えが出るわけではなかったです。
むしろ謎は謎のまま、前編で私が感じたナゼ?は、
地下鉄事故の所謂目撃者もいるのに、二人の遺体があったのか?なかったのか?だけが、
テレビ版ANOTHER GANTZで、晴彦くんが、
この映画版では山田孝之くんが追ってくれる展開。

しかし、それ以外は解決されませんし、なんだか今回の敵(星人?)で、より私的には謎が増えてしまいましたが、
そこに拘ってはいられない展開は文句なくスリリング!
クライマックスはちょっとグロもありますが、面白いです

キャストは文句なし!
クール

で、ニノはカッコイイくろのクンを頑張っていたんだけれども、
クライマックス後の吉高ちゃんとのシーンは、演出も含めて意外にダメだった
イヤ決して可愛い吉高ちゃんにシットしたわけじゃありませんから(爆)
もう・・・長過ぎて退屈しちゃったよ~!引いた~・・・
あそこはその後に来る盛り上げシーンへの布石なんだと誰でも解るクサイ演出だったな~。
でも、やっぱり地下鉄を降り、、、のシーンではちょっとキタけど
その他でも、小島多恵メインで展開するところはことごとくちょっと詰まらなかったな~。なんでか解らないけど。

ま、松ケンも出番は結構減ってしまった感じだったけど、ちゃんと見せ場もあったし、
奏多くん、凄味を増してたし、山田君も存在感あり、トモロヲさんは・・、それでいいんですよね~。


ラストは、、続編も作れそうな〆方だと思いました。
でも・・玄野くんがあれじゃあ、そうもいかないか・・・

そうそう!前後編を通じて、川井憲次さんの音楽が印象的で、凄い存在感!
やっぱりいいわぁ~




今月の気になる作品♪

2011-05-01 23:56:38 | Weblog
節電のため、街は相変わらず至る所でその様相を変えてしまっています。
駅のエスカレーターはもう長いこと運転していませんし、
お店の外看板もずっと消えたまま。
ですが、それを維持することで計画停電を免れているのも事実でしょう。
そしてこのGWに、上映を休止していた映画館の多くが再開したという、
嬉しいお知らせもありました。

何かとイベントの多かった4月も終わり、今までなんとなく心が塞ぎこんで
活動する気にならなかった分も、
今月は不思議にやる気が出てきそうではないですか~

先月の「GANTZ: PERFECT ANSWER」は鑑賞済み。
「ミスター・ノーバディ」とっても観たいけど、地元上映ナシ
阪急電車 片道15分の奇跡」か「八日目の蝉」を観たいと友人が言ってきてるのだけど、待ち時間が決め手になるかも
今月は3本と少ないので、「豆富小僧」もまた観に行くつもりだし、纏まった時間が取れたら
少し足をのばして「素晴らしい一日」なんかも観たいなぁ~と、期待しています
               


5月7日(土)
アンノウン
リーアム・ニーソン/ダイアン・クルーガーのアクション・スリラー

5月11日(水)
ブラック・スワン
ナタリー・ポートマン/ヴァンサン・カッセル

5月20日(金)
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉
ジョニー・デップ/ペネロペ・クルス シリーズ第4弾!

  丁度震災の影響で忘れた頃に放送された冬ドラの最終回。。録画したものを観たのだけれど、
停電などあったりで、草稿中のままになってしまったけどそのうちこっそりアップしておくつもり(爆)

この春のドラマはなんといっても「JIN」
あとは(火)ドラマ10 マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと~ も、楽しみに観ています。
どちらも偶然、医療現場の葛藤を描いているところは共通してるかな。
と、いうことでスケートはあるし、本当に時間が足りません

フィギュアスケート世界選手権

2011-05-01 02:34:19 | Weblog
震災のおかげで、1ヶ月遅れとなったロシアでの世界選手権。
先ほどやっと録画を観終えました。

いろいろと言いたいこともありますが、
先ずは安藤選手、おめでとう!!
この頃はインタビューなどをみていても、抑えたコメントで、お姉さんになったなぁ~と
思っていましたが、
今回、いつものコスチュームの背中をみて、
内心の背負っているものの重さを見た気がしました。


そして真央ちゃん、お疲れさまでした!
真央ちゃんにとっては本当に長いシーズンだったのではないでしょうか。
スタジオ解説の荒川サンの「ソチをみすえての、この1年やってきた事は必ず答えになる」という
コメントに、激しく頷いてしまいました。私もそう信じています。
言い訳をしないで挑戦し続ける真央ちゃんは素晴しい!応援しています!
 努力はきっと報われる