今日の「カムカムエブリバディ」、生き別れて50年余を経た母子(ははこ)の再会シーンを観て、素直に会えて良かったって、涙した。
私は4歳で母と生き別れて(父とも)、その後何度か会ったけれど、1988年を最後に音信不通となった。
30年近く経ったある日、家族が離散した時に母に連れられていった弟(当時まだベイビーだった)から、「母の年も年だから会ってあげて」と電話が来たけれど、断ったわ。
父と別れて新しい人生を歩んでいる母のためには、生き別れた娘が出て行かない方が良い…と思って長いこと生きて来たから。
顔も知らない弟とその家族、母が再婚した相手の親族と新たな人間関係が始まるのって、若ければともかく、色々としんどいと思った。
母と姉(私ともう一人の姉)の事を想ってくれた弟には申し訳なかったけれど、色々複雑な思いがそこにはあって、ドラマのような展開にはならなかったわ。
恨みとかもないし、逆に懐かしく思うこともなくて、遠い他人のような感覚。
お互いをわかりあうには、時がね、時が経ち過ぎたのだと思う。
桜吹雪を眺めながら、親もいなくて貧しくて、いつも寂寥の思いを抱えて生きていた子供時代を思い出した。