今日は曇って肌寒い1日となりました。
めったに行かない池のある公園。
もうすぐ夫の命日です。
もう29年が経ちます。
前ばかり見て必死に生きて来たので、ことさら大変だったとか不幸とか思わないのですけれど。
私はクリーンな職場でずっと働いて来て、夫が亡くなってから手続きの為に夫の会社へ出向いた際、私とはあまりにも違い過ぎる労働環境に驚きました。
機械油の混じった埃や、冷暖房のない環境に、“あ~、喘息のあった夫には良い環境ではなかったな”と。
夫の会社はその時代では大手で、福利厚生も良かったです。
業種の関係で、厳しい労働環境だったのだと思いますが、夫は何も言いませんでした。社内を見て回って、夫がかわいそうで胸が痛みました。
会社は残された家族の為に本当に良くしてくださいました。
通夜・葬儀の時は総務課の方が色々担ってくれましたし、先行きを案じて妻の就労まで気にかけてくれたのです。
私は働いていたので、明日急に生活に困るという状態ではなかったのは幸いでした。ただ、収入は夫がいたころと比べて三分の一に減りましたけれど。
……夫の趣味はカメラや車で、いつも楽しそうにカメラのレンズを磨いたり、車のエンジンをいじっていました。
今どきのハイテクな車を見たら、絶対“つまんねぇ車だな”って言いそうです。