朝、目覚めると同時にまっ先に意識にのぼる考えが何であるかは、非常に大切である。
その時あなたは普段さまざまな偶然の原因から起こるその時どきの「気分」に身をまかせるか、
それともあなたの生活の手綱をしっかり自分で握るつもりだろうか。
今日もまたさっそく、目さきの心配や苦労から始めるか、
それとも新しい命の朝に対する感謝から始めるか。
神との結びつきを新たにしようとするのか、それとも、
自分だけの力で「生存競争」を再開するつもりだろうか。
どちらにするかで、その日の運命は決まるのである。
眠られぬ夜のために ヒルティ著より