喜び
どれほど深い信仰でも、そこに喜びがなければおかしいと考えるべきでしょう。
どれほど熱心な奉仕でも、そこに喜びがなければおかしいと考えるべきでしょう。
どれほど正しい生活でも、そこに喜びがなければやはりおかしいと考えるべきでしょう。
喜びとは、ことの真偽を判別する大切な基準です。
喜びのない深さは自己満足している深刻さなのです。
喜びのない熱心さは報いを求める不平なのです。
喜びのない正しさも他を裁く誇りに過ぎないのです。
いずれにしても喜びのないものは、全て未熟であると考えて間違いはありません。
藤木正三著 断想 神の風景 人間と世間より