2024.04.16
アウディーイウカ方面の戦い、ロシア軍がオケレタイン方向に突破中
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-audiiuka-russian-troops-are-breaking-through-in-the-direction-of-okeletine/
これまでウクライナ軍は略図にある・・・(南から順に)
セメニフカSemenivka~ベルデイチBerdychi~ノボバフムテイフカNovobakhmutivka~オケレスタイン:Ocheretyneにかけて防衛ラインを作りロシア軍を食い止めてきました。
オケレスタイン:Ocheretyne方向に大きくロシア軍が前進すると、セメニフカSemenivka~ベルデイチBerdychi方面への補給路がなくなります。
セメニフカSemenivka~ベルデイチBerdychi方面からウクライナ軍が撤退するのは時間の問題になりました。
アウディーイウカ郊外南部の戦いではロシア軍は、ルートE-50を西に進撃し既にベルヴォマイズケPervomais'keを制圧しています。その西のネタラブNetailoveは、もう攻撃中だと思います。
これによりウマンスキーUmans'keは、補給路を失います。長くは、持ちこたえられないでしょうね❓
アウディーイウカ西郊外の戦いは、南部でも北部でもウクライナ軍は補給路を失い撤退することになると思います。
そうなると湖の西側で防衛することになります。
北から順に・・・・・
オケレタインOcheretyne~ノボバフムテイフカNovobakhmutivka~ソロヴィオーヴェSoloviove~ノボセレフカ・ペルシャNovoselivka Persha~コミシフカKomyshivka~Ptyche~Kalynoveと言った集落群です。
しかし一番北のオケレタインOcheretyneは高台に位置し、ここが陥落するとこの防衛ラインすら長くは守れないかもしれません。
ウクライナ軍の欠点として強力な防衛ラインの後方に防衛ラインを築くことをしません。
アウデイーウカを中心とする強固な防衛ラインが突破されたためその後方に(西側)準備された防衛ラインがありません。
そのような視点から見ると防衛拠点になりそうな集落や都市があるのは、さらに西側です。
ドネツク州西部の交通の要衝であるポクロウシクPokrovskの東側にそれらの集落や都市があります。
これと呼応してロシア軍が攻撃を始めるチャシブ・ヤールChasiv Yarと合わせて考えると次に激戦となるのは、「ポクロウシクPokrovsk」をめぐる攻防になりそうです。
「ポクロウシクPokrovsk」まで行ってしまうとドネツク州とドニプロペトロウシク州の州境は、20kmもない位置にあります。
こうなってみると分かることは、アウデイーウカの要塞が「ポクロウシクPokrovsk」=ドネツク州西部を守っていたと言うことです。
だからロシア軍は、甚大な犠牲を払ってでもアウデイーウカの要塞を強引に攻め落としたと言うことのようです。
その犠牲を喜んでいたウクライナと西側は、余り賢いとは言えません。ロシア軍は甚大な犠牲の見返りを取りつつあります。州境までの進撃は、十分犠牲に見合うものです。
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「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
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