「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

欧州サッカー>プレミアのブライトン躍進の謎に迫る・・<2023年8月

2023-08-18 16:35:49 | サッカー

三苫選手のブライトンって、どんなチームなんだろう?
今回、200億円超で選手を1人売りましたしね?

調べてみたら、驚き?何か、インチキしたんじゃないの?
普通に疑りたくなります。

2010~2011 イングランド3部
2011~2017 チャンピオンシップ(イングランド2部)
(6シーズン)
プレミアリーグ昇格
2017-18 15位
2018-19 17位
2019-20 15位
2020-21 16位
2021-22 9位
2022-23 6位

多少でもサッカーの昇格降格の仕組みを知っている人なら、あり得ないと言うと思います。3部にくすぶっていたクラブが2部に昇格したのは、まだ分かります。2部をたった6シーズンで通過する辺りになると、インチキの世界になります。

1部(プレミア)に昇格後、4シーズン残留争いをします。これは当然です。普通は2部に降格します。これほど実績のないクラブが残留できる方が不思議です。

5シーズン目に9位に浮上しました。
凄く頑張りましたね!
(普通、翌シーズンは下位に落ちます)
6シーズン目が去年です。
更にジャンプアップして6位!
ヨーロッパリーグの出場権を獲得しました。

これを漫画に描けば漫画になりません。
余りにも現実性がないからです。
しかし、現実にありそうもない事が昨シーズン、実現していました。そこには、普通でない何かがあるはずです。

クラブのオーナーが、現在のオーナーに変わったのが2009年です。その後、クラブは奇跡の昇格を始めました。
そのオーナーは、トニー・ブルームです。
かつてポーカーのプロとして世界を転戦してその後資産を築いた異色のオーナーです。資産は推定13億ポンド(約1950億円)でそれほど大きな資産があるわけでは、ありません。

トニー・ブルーム氏は、魔法使いでした。
多額の資金を投じるわけでもなく、このようにクラブを強くできるなら誰でもしたいでしょう?

オーナーの魔法は、統計学でした。
大きなギャンブル会社を作りそこで賭けに勝つための統計学を応用したアルゴリズムを開発してそれを賭けに利用しました。

それを選手発掘=スカウトに応用したのです。

「2009年当時3部で経営難に苦しんでいるチームのオーナーに就任します。そこからトニー・ブルームは、独自のデータ分析会社を使い、緻密なデータから的確な補強、売却、ユースなどの部分で大きな成果を上げてブライトンをプレミアリーグまで導きます。」
https://www.sportingnews.com/jp/soccer/news/who-owns-brighton-explaining-how-much-owner-tony-bloom-paid-net-worth-and-current-value-club/yum5aarnrknb1ppxsbuwwxfp

「三笘薫」を発掘したブライトンの驚くべきスカウティングシステムのすべて。ギャンブラーのオーナーがもたらした革新とは?
2023年04月14日
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail2/id=128972

こちらは、途中まで一緒だったマシュー・ベンハムの話です。
統計モデルを学んだベナムの壮大な野望。独自指標で「埋もれた才能」を発掘するスカウト部門
2022.02.04
https://www.footballista.jp/special/131846
こちらは、現在ブレントフォードFCのオーナーです。

メジャーの球団経営の所でも書きましたが、独自のデータ分析会社を使い、緻密なデータからアルゴリズムを開発してそれを様々な部門に応用したのが、トニー・ブルーム氏の魔法でした。

この魔法を駆使してブライトンを3部から1部プレミアの上位までサッカーの昇格の期間で考えると、ごく短期間でプレミア6位を実現しました。

つまり、それまで人間の目と観察力に頼っていた部分を数値化してコンピュータが解析するようにしました。もちろん全部がそうではありません。最後にベテランのスカウトの判断も入ります。

こうして人間には気が付かない埋もれた才能を探してスカウトして、育成してそれを強豪チームに高値で売ることでクラブの運営資金を作り出してそれを再投資することで極めて短期間にブライトンを、プレミア6位に導いたのが、概ね実情を表しているようです。

メジャーリーグの最先端の球団の使っている選手補強のノウハウも同じような手法をベースボールに置き換えたものです。それによってそのチームに必要な選手が、ピックアップ出来ると言うわけです。値段は安い方がいいですね。候補の数字が同じなら給料の安い方を選択すれば、コスパに優れた補強が出来るという訳です。

納得しました。魔法ではなくて最先端の統計学をサッカーの選手発掘用に応用したノウハウでした。

今、野球でもサッカーでもこんな時代が来ています。つまり日本のスポーツ界もこのような手法を学習して活用していかなければ、世界では通用しない時代がもう直ぐ、やって来るという事です。



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