新年です！

格別人に語るべき事もない一年が終わり、９月３０日の夜が１０月１日の朝になるように、何の心理的変化もなく２０１２年元旦になりました。
僕の誕生日が、１２月２９日なので、新年の一番の感想が「また一歳齢を重ねる」ということだけがいやにはっきりする新年です。

昨年は、僕にとっては毎日が始まって終わるという事を、淡々と３６５回繰り返しただけかもしれません。その忙しい中には、僕の１０年間持続している衝動的な表現行動がライヴとしてのステージになり、その積み重ねであるステージ数がのべ１５０回を超えるくらいあったのですね。
プレイすることは、いつでも僕の集中力を高め、お客さんの有無や、ステージの環境などを超えて、常に楽しい時間でした。

一方では、様々な人間的な悩みを抱えながら、家族や友人との心の交流をしてきた一年でもありました。
その中では、僕が心から楽しむ安らぎの日が何回あったのだろうと考えたら、何回かの温泉旅行での気晴らしがあったからこそ何とか頑張れたと今思ってます。

栃木の阿部和正さんが、年に何回か発行している「ＴＯＴＯ通信」が郵送されてきました。
ホームレスなどの炊き出しの際、公園路上でで唄った時の報告の最後が印象的です。小山や宇都宮を中心に３０年ほど路上で唄っている阿部さんらしいなと感じました。
僕も三陸で家族を失った人たちの前で唄った時は、同じように感じました。

「（みんな）たった一日の、たった一時の空腹を満たすために生きていかねばならない。俺のうたなど公園の中空に飛散するほか術がない」

今年はどうなる事やら…
自分でもわからないのが、全くもって自分らしいなと苦笑するしかないです。

生きて食っていけたら唄い続けます。

本年も関係者の皆さんにご迷惑をかけながら、精一杯唄っていきます。
お引き立てのほど、隅から隅までずずずい～っと、よろしくお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　音楽結社魂の詩派　きよかん