葉山の海と森

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鎌倉懐古15

2016-07-18 14:28:37 | Weblog

ここのところ忙しく鎌倉懐古も休みがちでしたが、6月に長兄が急逝し一段落したので今回は小町から材木座にかけての観音巡りを交えて少し思い起こしてみたいと思います。

私と六歳違いの兄は長男であるが故に爺さん婆さんに猫っ可愛がりされて育てられたそうで、昔の家父長制度では長男は本当に優遇されていました。年が離れていたので比較的喧嘩などはしなかったが、わがまま放題の兄であったのはなくなるまでは治らなかったが、比較的我が家の4人兄弟は仲良く、両親が亡くなっていても小町の家に集まっていたものでした。今は二階堂に引っ越しているが実家を呼ぶのに『小町に行ってくる』という言い方は今もって常套句であり、小町という響きは我が家にとっては誇りで今でも子供たちも使っている。

父の会社を継がず、自分で電気工事屋を立ち上げて、鎌倉中を駆けずり回り、三菱や関特鋼などの工場施設、消防施設など外での仕事に頑張ったようである。義姉によれば10kg以上の腰道具をぶら下げていたので腰の骨が変形していたようである。人生の終焉で女房と子供に感謝の気持ちを伝える間もなく、救急車で湘南鎌倉照合病院に運ばれてその日に逝ってしまったというまことに潔い、家族思いの逝き方であった。人生棺を蓋いて定まるといわれるが、まことに見事であったと思っています。

そんなこんなで、朱印巡りが中々進まないのだが、やっと半分までたどり着いたのであと半分は今月から、来月にお参りし9月には円覚寺の最終寺院まで頑張ろうと思っている。皆さんは鎌倉は禅寺か日蓮宗が多いと思っていると思いますが、私も認識不足を感じているところです。と言いますのは意外と時宗が多いのです。藤沢の遊行寺は有名ですが時宗の総本山である同寺は鎌倉に末寺を沢山持っていたのです。

こじんまりとしたお寺が多くて和尚が会話しながら、朱印帖に書いてくれるお寺もあれば、ハンコで済ますお寺もあり、信仰に対する姿勢などもわかるので、是非涼しくなったら三十三観音巡りをお勧めする。ここまでで私の好きなお寺は時宗の西御門の来迎寺、『魚籃観音』の別願寺、お大師さんの補陀落寺、光明寺塔頭の蓮乗院などで和尚の達筆さが光っているのです。(運が良ければ光明寺の本殿でピアノのライブも聴けます)

あと十三カ寺残っているので萩の季節までに結縁したいと思っているので、これをお読みの皆さんに手ごろなレジャーと思いお出かけ下さい。歩きながら鎌倉の老舗巡りも面白いので、にぎやかな通りだけでなく、材木座方面の一寸さびれた感じの食堂やお店に立ち寄るのも一興と思いますので、これもお勧めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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