京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

奈良大和路④安倍文殊院

2020年04月22日 08時45分00秒 | 日記
 石上神社を参拝後、桜井市にある安倍文殊院へと来ました。



安倍文殊院な大化元年(645)創建と伝わる古刹のひとつです。元は安倍一族の氏寺として建立され法隆寺式伽藍をもつ大寺院だったそうです。
末裔には遣唐使として唐に渡った安倍仲麻呂、陰陽師の安倍晴明がいます。






本堂は、江戸時代寛文5年(1665)に再建された建物で、昭和48年には本堂奥に、ご本尊さまの文珠菩薩坐像他4躰を安置する収蔵庫が出来ています。

何よりご本尊の快慶作の騎獅(きし)文珠菩薩像(国宝)が名高いです。胎内に残る墨書から鎌倉時代建仁3年(1203)の快慶の作と判明しています。



由緒書きにあるように5像で「渡海文珠群像」を構成して人々に智恵を授ける為の説法に出られるお姿です。

本堂横には国の特別史跡に指定されている西古墳があります。







中には弘法大師空海作と伝わる「願掛け不動」がお祀りされています。





弘法大師像の背後には境内地にお祀りされていた四国八十八ヶ所、西国三十三所ヶ所のご本尊仏をこちらに安置したものです。
弘法大師像の前には「御砂踏み石」が置かれていて中には四国八十八ヶ所のお砂が奉納されています。







東古墳は県指定の史跡です。
安倍文殊院境内だけで二ヶ所の古墳があります。明日香村にかけては古墳の密集したエリアです。





重要文化財の白山堂。
唐破風の付いた柿葺が美しい曲線美を感じます。







金閣浮御堂霊宝館。
弁財天、安倍晴明、安倍仲麻呂をお祀りしたお堂です。
「七まいり」という魔除け、方位災難除けを祈願するお堂で、回廊を「おさめ札」を七回まわります。







最後に鐘楼の前を通り高台にある稲荷社へと向かいます。



(一部写真はHP、由緒書きからです。)

次に明日香村へと向かいます。