京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

妙心寺退蔵院の桜

2020年04月09日 10時52分00秒 | 日記
 この日の最後は妙心寺退蔵院です。
門の前には早くも山吹の花が咲いています。





こちら退蔵院には趣きの異なるふたつの庭園があります。







ひとつは狩野元信作庭の枯山水庭園です。
詳しくは駒札をご覧下さい。
この日はウィルス対策でしょうか全ての障子が開けられいて開放感の中、方丈から鑑賞しました。



もうひとつの庭園は"余香園"と呼ばれる昭和に作庭された庭園です。
"昭和の小堀遠州"と呼ばれる名作庭家・中根金作先生の作庭です。
島根県の足立美術館の庭園は外国人には人気の庭園です。

余香園の門を入ると枝ぶりの素晴らしい枝垂れ桜が迎えてくれます。







しだれ桜の左右には"陰の庭"と"陽の庭"が広がり、さらに庭の奥へと誘います。





四阿の横を通り、苑路を少し降ると素晴らしい景色が待っています。

奥に見える桜より遥か遠くから水が流れててきて手前の池泉へとつながっている感じがします。遠近法を巧に取り入た非常に奥行きを感じる庭園です。
護岸の石組み、沢飛び石にも安定感、力強さを感じます。

当時、中根先生は妙心寺北門近くにお住まいで、お孫さんの幼稚園の送迎に付き添い、退蔵院の前を毎日のように通られていたようです。
そこで退蔵院の先代のご住職が作庭を依頼し、実現したお話を以前に副住職の松山大耕さんからお聞きしました。