京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

薬師寺 東塔初層公開

2021年05月18日 12時38分29秒 | 日記
 奈良西の京にあり薬師寺は世界文化遺産に指定される奈良の代表的な寺院です。





北門から入ると解体修理を終えた国宝の東塔が見えて来ます。

ご由緒については天武天皇により680年に発願され次の持統天皇によりご本尊が607年に開眼し、さらに文武天皇の御代に飛鳥の地に堂宇が完成しています。

その後の平城宮遷都により718年に現在地に移されました。







国宝・東塔です。
明治にはフェノロサにより"凍れる音楽"と呼ばれた東塔は、現在地に移されて以来、唯一残っている白鳳時代建物です。

基壇の沈下や塔を貫く心柱の虫害や腐食で中が空洞になっている事が判明し、平成21年から約1世紀ぶりの本格的が修復に入りました。





地盤が軟弱な為にコンクリートで補強し、その上に元の基壇を戻して工事が進みました。
その結果、基壇の高さが約60cm高くなったそうです。





基壇の補強を終え、上部の建物が組み立てられました。
平成21年から行われた平成の大修理は12年もの歳月の下、昨年の春に完成しましたが、コロナウィルス拡散の影響で落慶法要が出来ずに1年を迎え、法要に先立ち3月1日から初層の公開が行われています。
期間は来年令和4年1月16日までの予定です。









1300年間、塔の最上部にあった水煙も地上に降ろされ、今回の修復で新調され水煙と交代しました。
場所は平成29年に再建された食堂です、
何故かこちらだけは撮影可でした。

故髙田好胤管主が始められた白鳳伽藍の再建事業。
写経勧進で資金を集めらた精神は今も薬師寺に息づいています。
















圓光寺の新緑

2021年05月18日 08時45分00秒 | 日記
 新緑を求めて左京区一乗寺にある圓光寺を訪ねました。







圓光寺は慶長6年(1601)に国内教学の発展を計る為、徳川家康により開設された学校です。
戦乱の世が終わり、これからは学問の大切にした文治政治の世の中が来るとの家康の先見性でしょう。
豊臣の政治の欠陥を知り尽くした事業だと思います。

当初は伏見にあったようですが寛文7年に現在地に移転しています。







参道を進むと枯山水庭園の「奔龍庭(ほんりゅうてい)」が出迎えてくれますが龍が躍動しているようで禅寺に来た気持ちにさせられます。





本堂への入口前には水琴窟があり、水を流すと清らかな音色を奏でてくれます。







「十牛之庭」です。
近世の初期に作庭された庭園で、庭に置かれた庭石を牛に見立て、牛を追う牧童の様子が題材となっている庭園です。

建物の柱間を額縁にて見ていると絵画のような素晴らしい新緑の庭園です。









今度は庭園を散策路に沿って周ります。
庭園にはもみじが多く、秋にはまた違った錦秋の庭園となります。





庭園の奥には竹林があり、かの円山応挙もこの庭園がお気に入りだったようでよく写生に訪れていたようです。





収蔵庫には重要文化財「雨竹風竹図」の六曲一双の屏風が残っています。





高台にある墓地の一角に「村山たか女」の墓もあります。
舟橋聖一の小説「花の生涯」のモデルで江戸幕府大老をつとめた井伊直弼の愛妾とも言われる女性です。



受付でお願いしていた御朱印を受取り、お気に入りの曼殊院門跡へと向かいます。