七条通の鴨川にかかる七条大橋は鴨川に架かる橋として最も古い橋です。
七条大橋は、明治末期にすすめられた「京都市三大事業」にともなって建設された橋梁です。
明治44年(1911)11月に着工し、大正2年(1913)3月に完成したといわれています。
今年で112歳の長寿橋で、鴨川(賀茂川)に架かる橋では最古です。
鉄筋コンクリート造5連アーチ橋、橋82m、親柱及び高欄付で、鴨川(賀茂川)に架かる橋では珍しい洋風建築の橋です。
高欄は「三十三間堂の通し矢」をモチーフにした矢車のデザインに改められています。
水害による流失などで多くの橋が架け替えられてきたなか、七条大橋は明治期の意匠を現存維持しています。
「京都市三大事業」による橋梁のなかで、ただひとつ残っているという貴重な存在です。
京都が誇る文化財として、平成20年(2008)に「土木学会選奨土木遺産」に認定されています。
平成31年(2019)3月には「国の登録有形文化財」に指定されています。
京都では、桂川(大堰川)の渡月橋、宇治川の宇治橋とならび、「京都三大名橋」にも数えられています。
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