閑院宮邸跡を見学し「京都御所」へ。
御所の門のひとつ"宜秋門"です。
現在の様に京都御所が通常参観できる前には春と秋に予約なしで参観できる一般公開時に入口となっていた門です。
①御車寄
高位の貴族が参内した際に使用する玄関です。
②諸大夫の間
参内した貴族や将軍家の使者の控えの間です。
三室あり、それぞれの身分により待機する部屋が決められています。
③新車寄
大正4年、大正天皇即位の礼の際に新設された建物です。
④紫宸殿
京都御所の正殿です。
即位の礼など重要な儀式はこちらで行われ、南庭には「左近の桜」と「右近の橘」が配されています。
現在の建物は安政2年(1855)の造営で、それまでは規模が縮小されていたものを「有職故実」に基づき平安期の建築様式に戻されました。
時の帝は光格天皇、幕府の老中は松平定信です。
⑤建礼門
御所の南向きに建つ正門です。
現在は天皇陛下、国賓の方のみが使用される最も格式の高い門です。
⑥清涼殿
屋根の葺き替え工事で長らく素屋根で覆われていましたが、ようやく完了し近くで参観出来る様になりました。
天皇の日常の住まいの御殿でしたが天正18年(1590)に造営された御常御殿が帝の住まいへと移っていました。
⑦小御所
鎌倉時代以降に建てられるようになった御殿で武家との対面や儀式の場てして使われました。
明治維新の際には将軍の処遇が決められた「小御所会議」の場となった御殿です。
⑧御池庭
池泉回遊式庭園で手前の州浜が綺麗です。
その他にも御学問所や御常御殿など魅力ある建築群が並びます。
御所の北側にある皇后宮常御殿など非公開エリアも公開して欲しいものです。