京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

【どぼく】①工学博士と東海道中膝栗毛

2022年10月09日 08時42分00秒 | 日記
 9月24日は"まいまい京都"の表題のツアーに参加しました。



ガイドは京都大学の高橋良和先生です。

先生曰く「土木とは、我々の社会をより良いものに改善しようという営みです。私たちの身の回りは、普段気づかない"どぼく"に囲まれています。その"どぼく"を再発見し、愉しむことができるのは、大人ならではの嗜みです。」

① ねじりまんぽ

組積造による斜めアーチトンネルです。
扁額「雄観奇想」は第三代京都府知事・北垣国道によるものです。

ここまでは知っていましたが、トンネルの上の煉瓦には「疏」の刻印があります。

今の地下鉄東西線「御陵」駅付近に造られた煉瓦工場で造られた煉瓦が使われています。







② インクライン

蹴上船溜と岡崎船溜との高低差を解消する為に設置された傾斜鉄道で明治24年(1891)から昭和23年(1948)まで共用されました。

ここから三条通・京都府道143号線を滋賀県方面へと向かいます。





③ 東山ドライブウェイ





当時の日本道路公団による有料道路でした。(1959〜1979)
その名残りの石柱が残っています。

④ 日岡峠修路碑



東海道の日岡峠は急坂の難所として知られていた所です。

明治10年(1877)に急坂を緩やかにする工事が京都府により行われた事を示す石碑です。

⑤ 車石







東海道の難所を牛車で越えるため車輪の幅に刻まれた敷石が歩道の石垣に使われています。

その向かいには平成9年(1997)の地下鉄東西線の開業に伴い廃止された京阪電鉄京津線の軌道跡に整備された牛車道が復元整備されています。

続編に続きます。