3月11日は、僕が所属している「京都市文化観光資源保護財団」の会員事業で「浄土宗総本山 知恩院」の文化財特別鑑賞に参加しました。
"知恩院の七不思議"のひとつ「忘れ傘」です。
① 三門(今回は拝観していません)
元和7年(1621)に徳川二代目将軍秀忠公の命で建立されました。
高さ24m、横幅50m、使われている瓦は約7万枚と日本最大級の木造建築物です。
内部は仏堂になっていて、ご本尊の宝冠釈迦如来坐像をはじめ十六羅漢など重要文化財の仏像が安置されています。
天井や柱、梁、壁には迦陵頻伽や天女、龍が極彩色で描かれています。
② 新玄関
知恩院本坊の新玄関に集合の後、2班に分かれて境内をお坊さまが案内して下さいます。
③ 御影堂(国宝)
"知恩院の七不思議"のひとつ「忘れ傘」です。
今回の修理でもそのまま残されています。
現在の御影堂は寛永16年(1639)に徳川家光公により建立されました。
間口45m、奥行き35mに幅3mの外縁を巡らした壮大な伽藍です。
屋根瓦の前面葺き替えを主体に内装などの修復が行われ、足かけ9年に及ぶ大規模な修理が令和2年4月に完成しています。
お厨子の金箔も貼り替えられ、往時の輝きが戻っています。
④ 大方丈・小方丈(ともに重文)
現代の大方丈は寛永18年に徳川家光公が建立した建物です。
床の間や付書院を備えた書院造で、将軍参拝時の座所として各部屋が構成されています。
内部は狩野尚信・信政筆の障壁画で彩られています。
大方丈の北東にある小方丈には仏間を設けず、将軍の私的な建物です。
大方丈の金碧障壁画とは対照的に障壁画は落ち着いた水墨画で飾られています。
(堂内は撮影禁止なので写真は知恩院HPからお借りしました。)
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