10月28日、南禅寺別荘群のひとつの清流亭を見学の後、永観堂禅林寺を拝観しました。


























拝観者の方は受付を終えると右に行かれますが、直進し、左手には浴室があるのです。



今の浴室と違ってサウナ方式です。

唐門(勅使門)
天皇の勅使が出入りされる門です。
釈迦堂との間には盛り砂が作られていて、勅使はこの盛り砂を踏んで身を清めた後、堂内に進んだそうです。






釈迦堂の庭には「悲田梅(ひでんばい)が植えられています。
永観律師は、この境内の梅の実を貧しい病人に施したと言われています。

釈迦堂
禅宗寺院の方丈にあたる建物です。
はっきりとした年代はわからないそうですが、お寺では室町時代の建立とされ、内部は本格的な書院造りです。
内部は6間からなり、それぞれの部屋には「松鳥図」や「群仙図」などで彩られています。



臥龍廊。
山の斜面に沿って造られた廊下で、まるで龍の体の中をあるいているかの様です。



阿弥陀堂。
永観堂禅林寺の本堂です。
ご本尊の「みかえり阿弥陀」(重文)がお祀りされています。
慶長12年(1607)に大阪から移築された建物で、内部は極彩色に彩られ、天井は格天井です。




多宝塔からの眺め。
永観堂禅林寺の"顔"のひとつです。
標高はあまり高くはないですが、眺望は素晴らしく、ここまで石段を登ってくる価値は充分にあります。





"秋はもみじの永観堂"と言われるだけに、もみじの種類、数ともに京都でもトップクラスのもみじの名所です。
早くも色づき始めているもみじもあり、また、境内には金木犀の花も盛りとばかりにいい香りを放っています。
11日からは「特別寺宝展」も開催され、非常に多くの観光客で賑わいます。
また、11日から12月1日までは夜間ライトアップも行われ、受付開始の17時30分には長蛇の列が出来ます。