10月29日、奈良博で「正倉院」展を観賞し、近鉄電車と京阪電車とを乗り継ぎ祇園甲部歌舞練場へと来ました。































第70回 全国芽生会連合会京都支部主催の表題のフォーラムに参加しました。
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから早くも10年が経過し、国内だけではなく海外でも「和食/京料理」に対する関心がますます高まってきています。





今回のフォーラムでは、日本の「おもてなし文化〜受け継がれゆく京の花街〜」の象徴的な存在の祇園甲部歌舞練場を舞台に、京料理をはじめ、華道や能楽、京菓子の後継者の方々がパネリストとなり、50年、100年、その先へと日本文化を継承していくには何が必要なのか討論されました。



① 第一部
ディスカッションの前には池間流式包丁の華麗な食の儀式が萬亀楼の若主人により披露されました。
平安時代から宮中で節句などのめでたい日に行われてきた食の儀式です。
大きな俎板(まないた)に載せた魚や鳥を、直接手を触れずに包丁刀と俎箸で切り分け「瑞祥表現というめでたい形で表します。
萬亀楼では一子相伝でこの技が伝えられています。

第二部
「京文化と食の未来」と題したディスカッションです。
パネリストも次世代の京都を担う若手の4名の方々です。
高橋義弘(飄亭第15代当主)
金剛龍謹(金剛流若宗家)
池坊専宗(花道家・写真家)
鈴鹿可奈子(聖護院八ツ橋専務取締役)
いずれの方も伝統と革新の大切さを強調されていました。
第三部
祇園甲部の芸妓さんによる手打です。

芸妓連が紫檀の拍子木を打ち、唄を歌いながら登場する華やかで雅やかな格調高い伝統儀式を披露されました。
招き看板も上がり、役者などが芝居小屋に乗り込むのを迎えて、贔屓、馴染みの人々が盛大に「手打ち」が行なわれていました。
その伝統が、祇園の芸妓さんの手打ちに立派に継承されて来ました。
揃いの紋付きの衣裳に頭に手拭を細く畳んで乗せた芸妓さんが、手に拍子木を持ち、それを打ちながら舞台へ。
祝いの席でしか披露されない手打、、
滅多に拝見出来るものではない貴重な伝統儀式です。






お土産がまた凄い内容です。
① 京文化と食の未来フォーラム開催記念
京都料理芽生会謹製折詰(魚三楼)
なかなか豪華な弁当です。


② 第70回 全国芽生会連合会 京都大会 開催記念 オリジナル手ぬぐい(永楽屋 細辻伊兵衛商店謹製)

③ 京都芽生会70周年記念事業
「京料理x備蓄食」4種類
いづれの商品も常温で11月末まで保存可で
す。




非常に充実したフォーラムでした。