10月17日は、奈良興福寺南円堂へ。
西国三十三所九番札所としてよく知られている興福寺南円堂ですが内部は非公開で「大般若転読法要」が行われる10月17日のみ内部が公開されます。
奈良時代弘仁4年(813)、藤原冬嗣が父・内麻呂の追善の為に建立された八角形のお堂です。
何度か火災で消失し、現在の建物は江戸時代寛保元年(1771)に再建された建物です。
八角形の須弥壇には、ご本尊・不空羂索観音菩薩坐像がお祀りされています。
仏師・康慶による造立で、像高は3mを超える堂々たる観音さまです。(鎌倉時代・国宝)
ご本尊さまを守護する為に四方には四天王立像が配置されています。
(康慶作・鎌倉時代・国宝)
また、ご本尊さまの左右には法相六祖坐像がそれぞれ三体づつお祀りされています。
(康慶作・鎌倉時代・国宝)
お堂内はまさに国宝ワールドです。
一体一体、観賞しているだけでもため息が出るほどの写実性です。
20名程の人数で入堂するので長い時間いるのが出来ないのが残念ですが、こそっと堂内を二周しました。
これだけの国宝仏が観賞出来て拝観料は毎年変わらず300円です。
(物価高の今日、1000円の価値は充分にあると思います。)
なお、堂内は撮影禁止なので頂いた南円堂由緒書を掲載させて頂きました。
普段は車で行きますが、この時期だけは電車です。