美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

展示の方法を考える

2013-11-13 20:29:16 | 日記
青森市の代表的な建築…なのかな、アスパムで会議でした。

…会議室からの景色がやたらといい。
昨晩からの雪のせいで、あちこち渋滞。弘前出たのが朝7時半だったのに、着いたの9時半(*_*)遠く感じたわー。

今年度の「青森県選抜美術展」についての会議がめでメインでした。
来年1月10,11,12日に開催されます。
今年度は青森市担当なので、会場は青森県立美術館です。

以前紹介した東北造形の授業で制作させていた作品も、ここで完成形でいくつかデビューします。…搬入が大変そうですが。
近くにお立ち寄りの際は、美術館に展示される中学生の作品がどんな感じか、見に来ていただければ幸いです。

それに漏れた作品も
「弘前地区小中学校美術展」で2月にデビューします。こっちでは多数出せると思います。

で、会議中にふと思い付いて、展示のアイディアをメモっておいた。

せっかく人に見てもらうからには、ちゃんと展示の仕方も考えたいなと、近年思って色々工夫しています。
そういう工夫で生徒の作品がより良く見てもらえますからね。
「見ていただく」気持ちも忘れずにしたいものです。

第58回造形教育研究大会 弘前大会

2013-11-10 22:50:08 | 日記
H25.10月25日(金)に行われた、東北造形教育研究大会について。
今年は弘前大会でした。
昨年の秋田大会での授業を参観してから、ずーっと考え、悩み、温めてきた題材の授業発表。
弘前の代表として、しっかりしたいい授業見せなきゃ…というプレッシャーに押しつぶされそうになった時期もありました。
しかし当日朝は「やったる!生徒も見に来る先生方もみんな楽しみにしてくれ!」っていう妙なテンションで楽しく授業発表を迎えることができました。


この題材開発において、最初に目をつけたのは「地域性」。
せっかく他県からおいで下さる先生方に、弘前らしい何かを感じてもらえないかな?と考えました。
その考えから生まれたのが「りんごの木」を材料として使うことでした。

次に考えたのは、生徒たちに何を表現し学んで欲しいのか?ということ。
思い出したのは昨年度の立志式でした。立志式においてなかなか立派な将来の夢を発表した面々だったので、そういった思いを表現できないかなと思いました。

そしてたどり着いた題材は
 「こんな感じに実りたい ~果実で表す自分の将来~」

ここ数年自分がよくやっていた、グループで作品を鑑賞・批評し合う言語活動を取り入れればOKだろう。そう思って指導案を作成し、初夏の指導案検討会へ臨みました。
…が、「指導案はいいけれども導入部分に何か一工夫を」とのご指摘を受けることに。そこからは悩みに悩みました。こんなに教材研究で悩んだのは初めてのこと。
何かや誰かの真似はしたくなかったので、一人で悩んで悩んだ末に思いついたのが、『自分の作品をライトアップしてみる』こと。

このライトアップのねらいは…
 ①自分の作品に自分で考えてライトアップすることで、自分の作品をよりよい見せ方を考えることができる。
 ②いつも見ていた作品と全く違う姿を見ながら自分の作品を考えることができる。
というものです。

実際ライトアップした時の生徒たちの表情はなかなか素敵でした。
「おー…!」という小さな歓声がいくつか聞こえてきた時は、予想していた反応が得られたことで、嬉しかったです。

参考までに、
これに使ったのは主に段ボールと100円ショップのプッシュライト。
美術や技術の教材カタログを探しまくって、教材屋さんと相談を重ねた結果落ち着いたのがそれだったのです。
今回の作品は大きかったので、箱も大きくなってしまいましたが、小さな彫刻作品なら
、普通の空き段ボールで作れると思います。実際僕も試作品は大きめの空き段ボールでした。

このライトアップ。
弘前に生まれ、日本一のさくらまつりを毎年見て、ライトアップされた夜桜の美しさを感じながら育ったからこそ思いついた工夫だなと思っています。
これもちょっとした「弘前らしさ」かな。


ところで、授業はたくさんの方々に参観していただきました。
協議会でもご意見や質問、その他感想もたくさんしていただき嬉しかったです。
自校から持ち込んで、会場校のホールに展示していた絵画作品にも興味を持って質問しに来て下さった方もいらっしゃいました。驚き感激しました。
参観していただいた方々、発言して下さった方々、ありがとうございました。
また大会の運営にあたって、弘前地区の美術の先生方には、授業発表に心置きなく集中する環境を与えていただきありがとうございました。
こんなに楽しいなら、またやってもいいなと思うくらい楽しかったです。
…現実的には、こんな大きな大会でやれるのは最初で最後でしょう。そう考えると寂しいです。

また、実践発表をされた秋田の先生の考え方や、これまで実践されてきた題材には刺激を受けました。
そっくり真似してみようとは思いません。そこはクリエイター…ではないんですが、そういう精神のようなものがありますから、考え方や方法を参考にさせていただきたいなと思います。
そこから生まれた題材ができたりなんかしたら、また逆に紹介できるといいかもなーとも思います。

また色々考えて頑張らなきゃな。

はじめるにあたり…

2013-11-10 11:54:34 | 日記
中学校の美術の先生として考えました。

美術教師って、この辺では各学校に一人、多くても二人しかいない。
だから日頃から美術教育について真面目な話する機会ってほぼ皆無。
毎日生徒会とか生徒指導とか、学級担任の先生としては色々自分でも満足できるような仕事してたけど、いつしか「美術の先生」らしさは失いかけてた気がするんです。

そんな感じでここ数年毎日を過ごしてきたのでありますが、最近ちょっとした転機が到来。

それが
「第58回東北造形教育研究大会 弘前大会」でした。

僕は研究授業の発表者として臨んだのですが、大会が終わった時の達成感や充実感と一緒に残った「消化不良感」がまー半端なかったんですね。
もっと色んな先生方から意見を聞きたかったし、色んな先生方の実践やらお話も聞きたかったなと。

そらから連日「おつかれさまー、サッパリしたでしょ?」って、多くの方々から労いのお言葉を頂きましたが、実は全然サッパリしていないわけです。
もっと美術教育のこと研究したい…
美術教師と交流もして刺激受けなきゃ日々の仕事にただ埋もれてしまう…
外に勉強にも出なきゃ…
美術教師として自分にはもっとできることがある…

発表のためにあんなにまともに研究できて、それが楽しかったものですから、発表終わった時に「サッパリしました~終了~」って、止まってしまうのは違うなと気づいたんです。

で、それから夜な夜なネットで世の中の美術教育を調べる毎日。
なるほど、皆さん色々情報交換したり、研修に参加して勉強してるんだなと今更ながらに気づいてしまいました。頑張ってる先生いっぱいいるな…。ヤバいぞ弘前ってか青森県の美術教師超遅れてるじゃん(-_-;)
その中にいて僕も一緒に遅れてた…。

何かアクションしなきゃ!

それがこのblog始めるきっかけです。

Facebookも考えたけど、どうしても不安要素がありすぎるのでやめました。
まずは考えてることをここにどんどん出してみます。

プロフィールとかデザインは後でもうちょい工夫しなきゃ。
「美術の先生」らしく。

近く、東北造形教育研究大会で発表した授業について紹介させていただきます。