水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

ティラピア養殖と有機水耕栽培3(H2211.25~H23.3.24 )

2011年03月25日 | 有機水耕栽培
●テラピアの状態
11月29日 テラピアたちは相変わらずそばにはよって来ませんが投げ入れたえさは食べているようなのでひと安心です。ただ水温が15.5度と低いためか食欲はかなり落ちています。その結果糞の量も少なくなり栽培床のEC値も0.6に下がってきています。今栽培している春菊は十分生長しているので問題はありませんが今後の栽培に向けては心配です。栽培装置と春菊の様子です。
 

●栽培中断か? テラピアの寒さ対策
12月3日 テラピアは最初に17匹、追加で10匹、そしてこの11月末に5匹購入したので全部で32匹ですが4匹が死んで現在は28匹です。水温が下がってきているのでテラピアが死なないように対策を講ずる必要がありますが水槽があまりにも大きいし、水槽以外にもトロ舟の栽培床がありますので全体の水量はかなりあります(全体で300㍑から500㍑)から簡単にヒーターで暖めるというわけにもいきません。頭を悩ましています。現在の春菊を収穫したら栽培を一時中断してテラピアを180㍑水槽にまとめてこの水槽だけを暖めるようにするしかないようです。

●春菊収穫
12月8日 春菊を収穫する。有機栽培の春菊であるが化成肥料を使って栽培した春菊と比べてなんら遜色が無い立派なできである。トロ舟2つの内一つが収穫完了です。


12月10日 本日収穫した春菊と先日収穫した白菜をキムチ鍋に使いました。スープはモランボンのキムチチゲ用スープです。


●EC値がまた低下 温度も低下
12月10日 EC値を計ると0.4に下がっています。魚の糞量がかなり減少しているからですがこれでは新規に栽培していく上で少し肥料不足になりそうです。一応新規栽培用に春菊とグリーンウエーブを「愛菜花」に播種する。

12月14日 水温は15度をきってきています。

●新たに春菊とレタスを定植
12月15日 栽培中の春菊は収穫しきっていたので12月10日に播種した春菊とグリーンウエーブを本日定植しました。
 

●新規の栽培床にも定植
12月15日 残った春菊とグリーンウエーブを新設の栽培床にも定植。光源としてメタルハライドランプを使用するので片方のトロ舟が空いていたのでは電気代がもったいないので栽培中のレタスをそのまま移してきました。
 

12月26日 移植したレタスの本日の状態です。
  

最初から栽培しているレタスはやはりやや徒長ぎみです。


バクテリア分解槽の様子ですがかなりバクテリアの活躍で色も濃くなってきています。新規の分解槽の中はまだまだ白っぽいです。
 

対照実験で育てている春菊は大きく育っています。


●寒さでティラピア凍死か
1月7日 朝水槽を見るとティラピアが全部で5匹死んでいました。折角大きく育ってくれていたので残念というほか無い。年末からえさをほとんど食べていないので気にはしていましたが対策が遅れたことは悔やまれます。水温を計ると10,1度で20度以上が必要なティラピアにとっては冷たすぎるようです。急遽対策をと考え屋上の使っていない発泡スチロール保冷箱に熱帯魚用のヒーターとエアストンをいれてそこに緊急避難させることにしました。40㍑の大きさですので少し狭すぎるのですが1箱に7,8匹をいれて当分飼育することにします。場所はお湯の補給も簡単なので湯沸し室にしました。25度設定ヒーターですが保冷箱の小さいのと発泡スチロールの保温性で水温は簡単に維持できそうです。魚の方は急に水温が上がって却って体長を余計に悪くしないか心配されます。
 


●有機水耕栽培は当分中断
栽培しているレタスや春菊はやはり肥料不足になってあまり成長していません。魚も移したのでついでに水槽も洗い今後は通常の水耕栽培での野菜づくりになります。従って春4月頃まで有機水耕栽培は中断することになります。
 

●ティラピアは元気に
1月15日 保冷箱に移して1週間になりますがティラピアたちは大変元気にしています。ただ保冷箱が小さいので水の汚れが気になります。10日周期位で水の入れ替えが必要でしょう。
 

●ティラピアがストレスで共食いか?
1月20日 保冷箱を見るとテラピアが1匹死んでいました。よく見ると食べられた跡があります。保冷箱が小さいのでストレスが溜り大きなテラピアが小さなテラピアをいじめ食いしたようです。防止策としては元の大きな水槽に移してストレスがたまらないようにしてやる必要があるので180㍑の水槽の外側に使用していない発泡スチロール板を巻きつけて保温性をよくし熱帯魚用のヒーターを3本入れて水温を上げて魚を飼育することにしました。お湯を入れて水温を25度にしましたが明日の朝何度になっているかが問題です。


●保温効果良好
1月21日 早速温度を測ってみると25度をキープしていたので安心しました。適当に残っている発泡スチロール板を張り合わせただけであるが結構断熱効果があるようです。ひとまずこの状態で育ててみます。このやり方に早く気づけば魚を死なせずにすんでいたのにと悔やまれます。何事も経験で学ぶのですが。


●発泡スチロールを張り替える
1月21日 ホームセンターで発泡スチロール板を買ってきて張り替えました。これで保温力も高まるはずです。ティラピアも元気に泳いでいます。
 

●消費電力チェック
1月21日 消費電力が気になるのでワットチェッカーを取り付けて測ると午前11時の段階で144wと出ています。ヒーター3本でこの値ですから水温は維持されているようです。この状態で保温できるなら電気代は1ヶ月2400円ほどですむことになります。(150W×24H÷1000×22円×30日)実際の消費電力は累計でわかりますが。


1月22日 ワットチェッカーで1日の消費電力を見てみると3kwほどでしたので予想通りです。温度も26度を維持していました。
 

●32分の17
1月24日 400㍑の水槽で異臭がするので分解槽を掃除してみると底に小さなテラピアが4匹死んでいました。水槽の排水口が大きいのでそこから入って抜け出せなくなり死んだものと思われる。来年は排水口にネットを張って魚が侵入しないようにしておく必要があります。これで購入した32匹の内、入れ替え時に4匹死亡、その後寒さで5匹と1匹の6匹が死亡、その後共食いされて1匹死亡、そして今回の4匹と合わせて15匹が死んだことになりますので残っているテラピアは17匹です。私の未熟さから魚を無駄死にさせていますので大いに反省しなければなりません。


●食欲は旺盛に
1月24日 従来はえさをあげてもあまり寄り付かなかったのですが昨日当りからえさをまくと飛び上がってきて食べています。元の食欲旺盛な時期に戻りましたのでこの調子だと冬場でも大きくなってくれるでしょう。

●水浄化にバクテリア分解槽を利用
1月24日 水槽の水の汚れを少しでも少なくするために再度バクテリア分解槽を使うことにして水中ポンプをいれ、水槽に還流させるようにしました。


2月7日 テラピアは水温を上げてから食欲も旺盛になり元気です。やはり生活環境は大切です。


2月17日 久しぶりに水槽の温度を測ってみると26度弱で温度は保たれていますし消費電力も141wなので予想通りで推移しています。
 

2月21日 pHを計ってみると4.6とかなり酸性が強くなってきています。テラピアがどの程度の酸に耐えれるのか分かりませんが常識的に考えて6くらいには戻しておく必要があるでしょう。


●バクテリア分解槽を清掃
3月5日 水槽の水はかなり酸性化していたので水を少し入れ替えるバクテリアの分解槽の中はややよどんでいるようなので中の水を全量入れ替え同時に汚れて腐食しかけている綿フィルターが半分ほど廃棄し後は新しいフィルターと交換しました。バクテリアが育っているので使えそうなフィルターは洗わず再利用しています。今回も小さなテラピアが分解槽の底に1匹生きていました。排水口から入って戻れなくなったのでしょう。水槽のテラピアは相変わらず食欲旺盛で元気です。写真では分かりにくいですが大きなのは20cmをはるかに越えています。
 


●水槽が狭そう
3月25日 水槽のphが4.4になっていたので半分水を入れ替える。phは6.2nに上昇。最低でも2週間に一回は水の入れ替えが必要です。魚は相変わらず食欲旺盛です。200㍑の水槽では手狭な感じで余計に汚れが早まりそうなのでそろそろ400㍑水槽に移し変える必要があるかもしれません。




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ティラピア養殖と有機水耕栽培2(H229.16~11.24)

2010年11月24日 | 有機水耕栽培
●この病気は何だ
9月17日 対照実験で育てているレタスの葉先が黒ずんでいるがこれはなんという病気で原因は何なのか、対策はどうすればいいのか。この辺のことが素人の悲しさで良く分からない。
 

タキイネットの「野菜前線」で調べてみると「斑点細菌病」のように思える。その説明によろと症状は「多くは外葉に発生する。初め葉縁の近くに水浸状の小斑点を生じ、褐色で不整形の病斑となる。病斑は互いに融合して拡大し、葉縁が枯れ込む形になり、さらに進むと葉脈に沿って、基部に向かいV字形に枯れ込む。乾くと黒褐色となり、縮んで葉が歪む。多湿状態が続くと病斑部は軟化、腐敗し、葉全体に及び、さらに結球葉に及ぶこともある。多くは外葉の枯れ込みで終わり、大きい被害につながることは少ない。」とある。乾くと黒褐色となり縮んで葉が歪むとあるのが該当している。

■この件についてアダチ様からこれは「チップバーン(葉先枯)」でカルシウム不足が原因ではないかとのアドバイスをいただきました。有難うございました。対策としては大塚ハウス5号を少し多めに加えるといいようなことが載っておりましたので次回は対応したいと思います。

●まだバクテリアが繁殖不良か
9月22日 分解槽の色がまだ薄いように思われる。濾過剤を並び替えて2週間になるのでもっと黒くなる必要があると思うのですがこんなものなのでしょうか。
養魚槽の水温は28度、pHは5.6、これぐらいの酸性は魚にとって問題ないのか食欲も旺盛で皆元気です。
 

栽培しているレタスの様子です。対照実験槽のレタスはすでに収穫できる大きさですが栽培床のレタスは成長が三分の一程度です。
 

●養魚槽の水が汚れている
9月28日 養魚槽の水がかなり黄色くなっています。pHは5.6なので少し酸性であるがこのままの状態では魚が弱るのでないかと心配しています。原因としては魚の糞が多い割にはろ過量が少ないためであろうと思います。濾過槽を過ぎた水はきれいになっているのでろ過量の問題だと思います。水中ポンプを使わず自然の流れに頼っていますのでこの状態では水流を高めることはできません。吸水口を2箇所にするなどすれば水の流れが多くなって少しでも良くなるのではと考えていますが循環を高めるよい方策を考える必要があります。

●レタスは収穫期に
9月30日 育てているレタスも少し徒長しているが収穫できる大きさに育ちました。最初に少し肥料を加えたので次回は全く肥料を加えず育つかどうか試してみます。


●2回目の定植
10月4日 新しくレタスと春菊を定植しました。今回は一切肥料を補給せずにうまく育つか確認したいと思います。
10月15日 定植後10日経っていますが成長はやはり遅い。栄養不足が原因か。


●大型400Lの養魚槽が届く
10月8日 ティラピアはかなり大きくなるので今使用している180Lの水槽では来年はもたないのではないか、あるいは魚が大きく生長するのに支障をきたすのではないかと思い180Lを2個にするかあるいは400L1台にするかで迷っていましたが思い切って400L養魚槽を購入しました。さすがに400Lはでかいです。大人二人がゆったりと入浴できる大きさです。


●ティラピアは大きくなっていますが・・・
10月15日 ティラピアもかなり大きくなってきたのでえさも従来の金魚用のフレークから鯉用のえさに変えました。ただ水の汚れがかなりあるので浄化槽やバクテリアの働きに問題があるのかもしれません。とりあえず水中ポンプを養魚槽に1台沈めて分解槽への水の送出し量を増やして水の循環をよくすることにしました。これでも駄目なら昔熱帯魚を飼うのに使っていたエーハイムのフィルターも使ってみようかと考えています。
 

●浄化がうまくいっていないのか
10月18日 水温22.5度、ph5.5で水温も下がりやや酸性が強くなっている。えさを鯉用に変えてから少し食欲が落ちている。うまいまずいの選別ができるのかな。水中ポンプで水の循環は従来よりよくなってきたのでバクテリアによる分解も少し進んだのではないかと思えるがまだ水が浄化されているとはいえない。やはり黄色がかっています。


10月23日 春菊の様子です。

10月29日 春菊の様子です。先週よりは大きくなっています。
 

●水温が低い
10月29日 水温を計ると19度まで下がっています。ティラピアは20度以上の水中で育てるということなので26度Cヒーターを設置しました。


●EC値は1.1に
11月1日 EC値を計ると1.1になっていました。まだ十分とはいえませんが当初の0.3に比べかなり養分濃度が上がってきていますのでこれは糞の有機肥料化が進んでいる証拠です。pHは5.6と相変わらず酸性が強いが従来に比べ酸性度は進んでいない。この調子で行ってくれれば春菊は化成肥料無しで育ちそうです。水温は20度Cであまり上がっていない。養魚槽が大きいので簡単には水温が上がらないのであろう。

●レタス収穫
11月2日 10月4日に定植したレタスを収穫しました。播種後約1ヶ月かかっての収穫ですが肥料が原因なのかやや徒長気味に伸びています。(9月末に収穫した前回のレタスに比べてより徒長気味ですので原因は肥料にあるのでしょう。)とはいえ今回は完全に天然有機肥料によるレタスの水耕栽培事例です。見栄えはよくありませんがサラダにしていただくことにします。レタスと一緒に植えた春菊はまだ収穫出来る大きさには育っていません。レタスの後には春菊を定植。
 

養魚槽はかなり酸性ですがテラピアたちは元気です。


●水の入れ替え
11月4日 魚は元気とはいえ酸性がきついので60㍑ほど水を入れ替えました。pHを計ると6.0以上になっています。バクテリア分解槽のフィルターの色もこげ茶色が濃くなりバクテリアの働きがよくなってきているようです。
 

●春菊を定植
11月4日 対照実験もかねて下のトロ舟2台にも春菊を定植しました。大塚ハウスを入れましたが肥料濃度の違いによる成長比較をするために左はEC値1.6に、右は2.6に設定しました。使用光源はどちらもパナソニックの育成蛍光灯で同じものです。


●有機栽培「春菊」を収穫
11月13日 有機肥料のみで育った春菊もようやく収穫できる大きさに成長してきましたので少し収穫してなべに使用。前回のレタスと異なり化成肥料を使って育てた春菊となんら異なるところはありません。有機栽培としてはまずは成功といえるでしょう。


●糞の分解 400㍑水槽で実験
11月17日 栽培床のEC値を計ると0.9に下がっています。これは魚の糞をほとんど網ですくって取り除いているのでバクテリアによる窒素分の分解量が少ないためかもしれません。そこで本日は網ですくった糞を分解槽の中に入れました。ただ現状の循環方式ですと糞が自動的に分解槽に流れないので今使っていない400㍑水槽を使ってどうすれば糞が分解槽に流れていくかを試してみたいと思います。養魚槽の底に排水口を取り付けホースを使って分解槽に流していきますが水中ポンプを使わず循環ポンプのみで糞が分解槽に流れるかどうかを実験してみました。
 

排水口(吸水口)は少し高くなっていますが養魚槽の糞は水が渦を巻くと自動的に排水口に吸い込まれていきます。現実には渦を作れませんが魚が泳ぎまわることで水に流れができますのでこれと同じ結果になるのでないかと思われます。コーキングが甘かったので少し水漏れがありコーキングをやり直しました。
 

●改良型2号水槽完成
11月19日 冬場でティラピアを新たに飼育するには温度が低すぎますので装置を作っても実際に利用できるのは来春4月頃になりますが使える状態に仕上げて魚の糞だけをこちらにも入れてうまくレタスなどが栽培できるか試してみたいと思っています。使用材料は400㍑水槽、45㍑ゴミ箱2個、60㍑トロ舟2台、中型プランター1台です。その他には濾過用フィルター、循環用水中ポンプ、エスロン配管などです。人工照明としてはメタルハライドランプ1灯を使用します。
 

11月20日 バクテリア分解槽の中は古い水切りを下に敷きその上にフィルターを10枚ほど重ねています。ドレンからの循環ポンプだけでの水の循環ですので水量が少なすぎるかもしれません。この点はまだ改良の余地がありそうです。とりあえずバクテリアを投入して糞が分解してくれるか当分様子を見てみます。
11月21日 水温の低さが気になるが飼育中のティラピアを10匹移す。
 
 

この栽培装置は9月にアメリカの資料を参考に考えたものに近くなっています。


●有機栽培「春菊」を収穫
11月22日 本日も春菊を収穫しました。肥料不足が原因なのか少しひ弱な感じはしますが通常の大きさには育っています。一番大きな春菊は1株で約200gありました。
 
収穫した春菊はゴマ和えにして夕食にいただきました。


●テラピアに食欲なし
11月24日 網ですくって水槽を移しましたがそのときの精神的後遺症かえさをやってもこの3日間はほとんど食べていない。今まではえさをやりに行くと近づいてきていたのが一向に寄ってこない。捕獲されるという恐怖心があるためであろう。当然だが生存本能が食欲より強いということ。

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有機肥料による養液栽培(H22.9.1~)

2010年09月17日 | 有機水耕栽培
■はじめに
有機肥料による養液栽培技術は「野菜茶業研究所」で開発され2006年1月に報道発表されて以来すでにいろいろな分野で利用されているようですがこの手法を使って室内水耕栽培ができないか試してみたいと思います。ただ使用されているコーンスティーブリカーCSLは入手できないし鰹煮汁もないので市販の有機肥料を使ってトライしてみたいとおもいます。
使用した有機肥料は日本バイオ肥料の「キング豊穣」ですがこれでうまくいかなかったら油粕か骨粉を使用してみます。
日本養液栽培研究会のレポートなどを読んでみるとなかなか簡単には水作りはできないようですが有機栽培の手法として興味があるので根気よくやってみることにします。

■手法
説明によると最初に植菌として土壌を1㍑あたり5g投入、エアポンプで酸素を送りながら
その後毎日有機肥料を1㍑当り1g、14日間投入すると有機肥料が発酵して次からは投入した有機肥料を速やかに分解する微生物生態系が完成するのでそこに作物を定植して育てるということです。

■水作りにトライ
8月31日 トロ舟にゴーヤのプランターから土壌を採取して250g投入する。
その後有機肥料を50g投入しエアポンプで空気を投入しています。2週間毎日50gずつ投入しますが説明どおりにうまく発酵してくれるといいのですが。


9月7日 昨日からヘドロの臭いが発生、分解しきれず腐敗する物質があるためだろう。今朝すべてを廃棄洗いなおす。もう一度最初からやり直すことにしましたが今度はYouTubeの「初心者向け 有機養液栽培」を参考にさせてもらって光を遮蔽して有機肥料も1回限りの投入にして14日かけて分解するのを待つことにします。これで駄目ならYou Tube通りに鰹の煮汁を購入して同じやり方でやり直すことにします。


■水作り手法2
You Tubeの「初心者向け 有機養液栽培」を参考にさせていただくと水作りがかなり簡単なように思えます。植菌には培養土を使用しこれを50g袋に入れてから15㍑プランターに沈め、その中に20ccの鰹煮汁を1度だけ入れてエアーポンプで空気を送りながら光を遮蔽して2週間かけて分解するのを待つという方法です。これでうまくいくようです。

■最初からやり直し 生ゴミで水耕栽培
9月17日 有機肥料による水耕栽培ではわざわざ有機肥料を購入して行うのでは意味がないように思えます。都会で水耕栽培をやりはじめたのも畑がない所でどうやって野菜作りをするかがスタートだったわけですから今回の有機水耕も家庭で発生する生ゴミを使って有機肥料を作りこの肥料を使って水耕栽培ができるか試してみるということでなければ一貫性がないように思えるので再度一からやり直すことにします。

■まず生ゴミから有機肥料
いままでやったことが無いのですがまず我が家の生ゴミから有機肥料を作ることにトライしてみたいと思います。手っ取り早くタキイのカタログに掲載されているEMサポートを購入しこれを使ってぼかし肥料作りに取り組んでみます。
9月27日 注文していた生ゴミ処理容器「EMサポート」と生ゴミ処理剤「コーンスマイル」が入荷したので早速我が家で生ゴミでの肥料作りにトライしてみます。
10月15日 28日から台所で発生する生ゴミをその都度家内が入れてくれておりましたがようやく容器の下に液体がたまり始めました。この液体が有機肥料ですのでこれを使って実験に入りたいと思います。



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ティラピア養殖と有機水耕栽培1(H22.8.3~9.15)

2010年09月15日 | 有機水耕栽培
●はじめに
インターネットで水耕栽培を調べているとアメリカでOrganic hydroponic systems という名称でNelson and Pade, Inc.という会社が有機水耕栽培装置を販売しているのを発見。(参照 http://www.organichydroponicsystems.com/) このシステムは魚の糞をバクテリアの作用で有機肥料に変換して野菜を水耕栽培で育てるという栽培方法で同時に魚の養殖も行う一石二鳥を狙ったシステムです。これは大変ユニークな方法のようですがわが国でも鮒を水田に放流してお米の有機栽培を行っている事例もあり共に安全安心な食物の育てる有機栽培法として注目に値すると思います。そこでこの手法を拝借してレタス栽培ができないかトライしてみたいと思います。魚についてはNelson & Pade社の写真から判断してテラピラのようなのでインターネットで調べると熊本の業者が販売しているのを発見。30匹ほど稚魚を分けてもらって飼育することにしました。
   
Melson & Pade社のデモキットとファミリーキット

◆デモキットは100㍑水槽が4台と120×180cmの水耕栽培床で構成、ファミリーキットは400㍑水槽4台と120×180cm水耕栽培床5台で構成され春から秋までの1年でデモキットで魚が50kg、キャベツのような大型レタスが600株、ファミリーキットで魚220kg、レタス2600株収穫可能とのこと。
 

●写真と説明から判断して下図のような構造かと思います。養魚水槽が4台とバクテリア分解槽およびガス抜きタンクと栽培床から構成されているようです。糞やえさの食べ残しは養魚水槽のドレン部分でフィルターを通して回収しているようです。ガス抜きは完全に分解し切れなかったアンモニアガスを空中に放出するためのものなのか、またその構造はどうなっているのか良く分かりません。


●装置の製作
Nelson & Pade社の商品構成から判断して養魚水槽の容量と水耕栽培槽の容量がほぼ等しいということですが飼育魚数が記載されている収穫量から判明してデモキットで4,50匹のようなのでとりあえず180㍑の養魚水槽を購入してテラピア20匹を購入して飼育しようと思いましたが現在17匹とのことなのでこれを購入し取り掛かることにしました。後の装置としては60リットルトロ舟2台をレタス栽培用に使用します。有機物分解槽は適当な容器にフィルターを入れバクテリアも使って分解するようにします。

今年は初めてなので室内水耕で取り組んでみます。魚の量も様子を見ながら増減させていきます。来年は水温が20℃以上に上がる5月から11月の間に屋上で行う予定ですがそのためにも今年は夏から秋にかけての時期ですがテラピアの糞がうまく分解されてレタスの肥料として機能するか、レタスがうまく栽培できるかにポイントをおいて実験したいとおもいます。テラピアは20度以上の水温が必要なようですので冬場は熱帯魚用のヒーターで水温を管理することになります。

■問題点 ただインターネットを見た中で最も重要な点であると思うのですが装置の中のフィルタータンクの詳細が分からないことです。ろ過・無機化・ガス抜きを行うタンクがどのようになっているのかということですがこの装置が正にこのシステムの心臓部であるわけですからこれが分からないとうまくいかないことになります。
The individual filter tanks (clarifier, mineralization and degassing) demonstrate all of the scientific principles of aquaponics, make operation easier and increase productivity.

フィルターは備品にフィルタースクリーンとあるのでろ過フィルターを使っているのですがどのようなフィルターなのかは分かりません。次の無機化はバクテリアによる糞の分解(無機化)を意味しているのでしょう。ガス抜きdegassingタンクはどういうことでしょうか。その構造も良く分かりません。また魚が大きく育ちますので大量に放出される糞尿をどのように効率よく分解しているのかが不明です。バクテリアを使ったろ過フィルターで簡単に即効的に大量に分解することはなかなか難しいと思うのですが。考えられることは有機肥料による養液栽培技術を開発された野菜茶業研究所の解説にあるような「投入した有機物を速やかに分解する微生物生態系」といえる分解タンクを作っているのでしょうか。
この辺はトライしながら検証するしかありません。


●飼育の開始
8月4日 装置完成 水はり、カルキ抜きを行う
8月6日 テラピア17匹が入荷しましたが3cm~5cmとかなり小さいのでもう20匹位は放流しないと糞の量が足りないのでは。

 
 

8月12日 テラピアの状態です。まだ体長が3~5cm位ですので金魚のえさを与えてまず大きくすることです。食欲が旺盛なので成長も早いことでしょう。


8月17日 追加注文したテラピアが10匹入荷。早速水槽に入れるが前回のテラピアが如何に大きくなったかが一目瞭然。食欲がすごいので大きくなっても当然ですが。
EC値を測定するとまだ0.4である。これではまだ肥料不足なのでせめて0.8になってからレタスを植えつけようと思います。それまではしっかりえさをやって魚を大きくします。

8月23日 テラピアも飼育後2週間ほどになりかなり大きくなってきていますがまだ糞の量も少ない。この状態ではまだ糞は分解できていませんので肥料としては役立ちませんがとりあえず栽培床にチシャを20株ほど定植しました。
 

●装置の問題点と改善
8月26日 かなりの糞がたまってきたのでそろそろバクテリアを入れて効率よく分解させるフィルターが必要です。いいフィルターが無いか近くの熱帯魚屋さんに相談。水槽はベアなので大型のエーハイムのフィルターが要るだろうとのことですが購入するとかなり高価なようなのでそれなりのフィルターを自作することにしました。溶液も糞でかなりにごってきたので急がないと魚が死んでしまう可能性があります。

8月29日 バクテリア分解槽とガス抜き槽を自作して設置。ガス抜き槽の詳細は分からないので水中ポンプを置いて溶液吸い上げ装置とした。いずれも45㍑のゴミ箱を使用。フィルターとしてはセラミック・活性炭・ろ過粗めマット・ろ過マット白の4層で構成。水を入れ替え、バクテリアとして熱帯魚屋さんお勧めの「バイオスコール」を使用。これでうまく無機化してくれると思うのですが。養魚槽にたまる糞は定期的に網で掬い取ることにします。また対照実験として化成肥料を使っての栽培も行ってみたいと思います。装置としては下図のようになりました。養魚槽と分解槽は25mmのエスロンでつないでいるのですが水中ポンプの吸い上げに追いつかないので念のためにホースでサイフォンを作り差し込んでいます。昨日からの水の入れ替えや水中ポンプの吸い上げ量が大きすぎて養魚槽がオーバーフローして魚が外に飛び出すなどが原因で残念ながら魚が5匹ほど死にました。

 
 

8月31日 ガス抜きとフィルターが良く分からないので再度装置の解説を確認するとフィルタータンクは栽培床からの根やその他の固形物が養魚槽に流れ込まないようにするろ過装置のようです。また特別なバクテリアフィルターは要らないとも書かれています。栽培床から流れ出た溶液は最下部に取りつけた下水sumpタンクに落ちそこから水中ポンプで養魚槽へ送り出すシステムになっているようです。説明文は次の通りです。
Filter tanks
Removing the solids in raft culture allows a grower to stock the fish tanks more densely, resulting in higher production of both fish and vegetables.
Solids capture is one of the most important processes in a raft aquaponic system. If solids are not effectively removed, you will have problems with waste build-up which will cause toxicities in the water, the plumbing will become clogged with waste and the plant roots will become coated with fine solids, which reduces the plant’s ability to uptake the nutrients.

The filtration components in raft aquaponics prevent these problems and a complete system clean-out is not required in raft aquaponics. In fact, it is discouraged because it reduces the population of beneficial bacteria and disrupts the planting cycle.

One of the most critical factors in designing a clarifier for your system is the size and required rate of water flow. The flow rate has to be fast enough to meet circulation requirements of the system and yet slow enough to allow the solids to settle out.

A bio-filter is simply a place for the beneficial bacteria to colonize. These bacteria convert ammonia to nitrite and nitrite to nitrate. In raft aquaponic systems, a separate bio-filter is not usually used because the rafts, tank walls and all other surfaces in the system provide sufficient area for the bacteria.

Degassing Tank
A degassing tank is a tank which allows the release of gasses into the air.

pH Adjustment Tank
In any aquaponic system, it is sometimes necessary to adjust the pH of the water. This needs to be done slowly so the fish or plants are not shocked by a rapid change in pH. In lager systems, there is usually a separate tank where the base or acid is added in small amounts, slowly diluted and then enters the system water stream.
In smaller systems, one of the other tanks, such as the degassing tanks or the raft tanks, can be used for pH adjustment as long as accommodations are made for the slow addition of pH changing additives.

Water Pump(s) and Sump
A water pump is used to continually move the water throughout the system. In many systems, there is also a sump tank. This is the lowest point in the system. The water gravity-flows into the sump from the raft tanks. The water pump, located in or adjacent to the sump, pumps the water into the fish tanks and throughout the rest of the system. The size of the pump you use will be directly related to the size of your system.

この説明に従うと装置は次の図のようになるようです。魚の糞も養魚タンクのドレンから分解タンクに落としてそこで分解しているようです。ろ過フィルターでは魚に被害が出ないようにフィルターで浄化した後養魚タンクに送っています。次回製作時の参考にさせていただきます。


9月3日 レタスの発育状態ですが本日段階では両者に差は無いようです。
 

9月7日 やはり差が出てきました。化成肥料で育てているレタスは大きく色も濃くなってきています。
 

写真では良く分かりませんがテラピアもかなり大きくなり相変わらず食欲旺盛です。


9月9日 バクテリアの繁殖状態が良くないようなので近所の熱帯魚屋さんに相談する。まだろ過剤がきれい過ぎて十分にバクテリアによる分解が進んでいないとのこと。原因は分解槽内部でろ過剤が詰まっていないので溶液がすきまを素通りしているためとのこと。セラミック・活性炭・ろ過綿2種をきっちりと積み重ねるようにしなおす。これで1週間ほど様子を見ることに。
野菜の発育が良くないので液体肥料を少し足しても魚に影響がないかどうか尋ねると養魚槽にコケが生えないようであれば問題ないとのことなのでEC値が現在0.3なので0.6になるまで少し液体肥料を加え、魚の様子を見ることにする。
 

9月15日 完全に生育状況に差が出てきました。やはり魚の糞の量が少ないこと、完全に分解されていないことなどが原因でしょう。少し肥料を入れてこの状態ですからまだまだ無理ということです。