水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

屋上菜園31 (H24.7.5~7.25)

2012年07月24日 | 屋外水耕栽培
<最近作ってもらった野菜料理>
7月24日 最近収穫した野菜で作ってもらった料理。
 
 

<やっとなすびも収穫できるように>
7月24日 ここ毎日同じような量が収穫できるようになりました。昨日・一昨日はご近所に無理強いしたので本日は自宅にもって帰ります。


7月20日 本日の収穫です。やっとなすびも収穫できるようになってきました。キュウリがやたらできますが処分にこまるほどです。ゴーヤ・ピーマン・しし唐が無いのがさみしい。


<屋上から見た建設中の大阪駅前高層ビル>
7月19日 キュウリのネット越しに建設中の駅前高層ビルが見えます。


<サツマイモも今の所順調です>
7月19日 昨年の写真と比べてさほど見劣りしていませんのでまずまずでしょうか。収穫までにはまだ3か月あります。


<中国野菜「ヒュナ」を収穫>
7月19日 本年初めて植えた中国野菜ヒュナが収穫できるようになりました。本日の収穫野菜と一緒に。
 

<トマト・キュウリ収穫>
7月17日 昨日・今日と屋上の野菜を収穫。トマト・キュウリは結構収穫できています。
 

<なす・キュウリ料理>
7月13日 最近収穫したなすやキュウリを使っての料理です。夕食に頂いております。


<トマト・キュウリは順調です>
7月13日 後から植えたキュウリは順調に育っていて数日前から収獲できています。昨日は立派なキュウリが15本、本日も5本収獲しました。トマトも順調でミニトマトの「アイコ」は毎日のように収穫しています。中玉トマトの「麗夏」方はまだ完熟するに至っていませんが昨日2個収穫できました。今後順次収穫できそうです。
 
 

ナスは下から移した苗も実り始めていますし屋上のなすもようやく収穫できる状態になりかけましたがそれでも収獲数に限りがあり3,4本というところで今しばらく日数がかかりそうです。
 


オクラは後から植えた苗は順調に育っていますしようやく花もかなり咲き始めておりますのでそのうちにそれなりの収穫が期待できそうです。
 

四角豆の順調に成長しつるがネットに巻きつき始めました。残念ながらピーマン・しし唐はどうも収穫が望めません。今年は断念するほかなさそうです。


<キャベツの種まき>
7月11日 キャベツの種を60粒ほどまく。発芽すれば育苗後7月下旬には定植できるでしょう。白菜は8月に入ってからの播種で大丈夫でしょう。そろそろ秋野菜の準備時期になりました。

<保冷箱を塗装>
7月10日 本日は天気が良かったので発泡スチロールの保冷箱の塗装をしました。この作業を4月に行っておれば根腐れでかれる野菜も少なかったと思うのですが小生の怠慢のせいです。保冷箱も水を含んでかなり重たくなっているものが14箱ほどありましたがこれらは順次廃棄することにします。使えそうな10箱ほどは水性塗料で塗装し3時間ほど乾燥させその内数台は水を入れて四角豆の栽培に使用しています。
 

<サツマイモはまずまずか>
7月10日 サツマイモの葉の先が黄色くなっているのもありますが全体に蔓も伸びてきてしっかりと育っている感じです。まだイモができるプランターが2台くらい不足している感じです。


<ピーマン・しし唐も移植>
7月10日 ピーマン・しし唐も実をつけないのはほとんど根腐れ病に侵されているようですので根が茶色くなっている苗はすべて廃棄して残った苗を移し替え遮光ネットをかけておきました。


<トマトを屋上へ移植>
7月10日 室内栽培しているトマト9本を屋上に移植しました。やはり室内で育てているトマトは茎も細くひ弱に育っていることは明らかです。LEDの光量では十分には育たないということです。屋上で育てている同じ苗のトマトと比較すると背は高いですが茎がひ弱すぎます。
 

<収獲といえるほどの物ではないですが>
7月8日 ケールやレタス以外に本日収穫したのはキュウリ2本・なすび4本・ミニトマト7個・オクラ4本です。さみしい限りです。


<四角豆は順調に育っています。>
7月8日 後から植えた四角豆ですがようやく成長してきました。14株ほど育っていますので保冷箱に2株ずつ定植しなおす予定。


<残っていたジャガイモもやっぱり駄目でした>
7月8日 残っていたジャガイモも本日収穫してみましたがやはり駄目でした。秋には栽培方法を検討しなおして再度挑戦することにします。わずかですができていたジャガイモです。
 

■7月13日 秋の栽培に向けてサカタに「アンデス」の種イモを1㎏発注しています。次回は何とか栽培法を研究してそれなりの成果を上げたいと思っておりましたがたまたまインターネットで嬬恋農場の調査研究チーム下田聡さんの馬鈴薯に関する研究レポート(H19)を発見、その内容が非常に参考になりそうなので是非とも利用させていただこうかと思っています。栽培法について次のような記述がありました。

「栽培法・MTと同等のものから生育させた苗を栽植密度20cm×20cm でベットに移植し、EC1.3 程度で管理し約6ヶ月間栽培した。・分離栽培は、根とストロンを板等によって分離し、茎がある程度に伸長した時に地上部約20cm を遮光し、苗の根だけを養液中に生育させストロンを伸長させ塊茎を形成させた。」

要は根だけを通常の水耕栽培と同じように養液中で育ててその間茎が伸びてくれば地上部20㎝ほどを板などで完全に遮光するということです。この遮光部は空間のままでいいのかあるいはハイドロトンなどで埋めておく方がいいのかそれらは次回チェックしたいと思います。イラストも付いていたので掲載させていただきます。自分なりに考えていた方法とはさほど離れていませんが最初から分離を考えていたのが間違いのようでした。茎が2,30㎝に伸びるまで待ってそれからストロンの伸びる空間を設定するということのようです。このアドバイスをいただいたのでこの秋のジャガイモ水耕栽培は何としても成功させたいと思います。(下田様勝手に引用させていただきました。ご了承ください。)
    

<ケールをやっと収穫>
7月8日 ケールがやっと成長しジュース用に使える大きさになってきましたので数株収穫しリンゴ・人参・トマトと合わせて野菜ジュースにしていただくことに。
 

7月9日 今朝から野菜ジュースを頂いております。


<今年の夏野菜は不作 蔦伐採も原因か>
7月5日 屋上で水耕栽培を始めて今年で4年目ですがこんなにうまく栽培できない年は初めてです。
●なすび   
苗で購入したなすびは根腐病で10数株を枯らしてしまいました。種から育てたなすびは10株ほどありますが2株だけが実っているだけでその他は未だに大きくなっていません。昨年などは毎日のように収穫できていたことを考えると完敗です。室内水耕から移植したなすびは花が咲いていますのでしばらくすれば収穫できるかもしれません。
 
●きゅうり  
例年通り「フリーダム」と「黒サンゴ」を育てていますが最初に植えた分は少し収穫できていますがその後葉が枯れてくるなど状態はよくありません。病気の原因は不完全な消毒で使っていた保冷箱にあると思われますのでそれなりに納得しています。後から播いたキュウリは今の所順調に育っていますがまだ収獲に至っていません。

●ピーマンとしし唐
これもなすびと並んで大失敗していますがなぜなのかその原因がはっきりとわからない。ピーマンの「埼玉早生」はまったく成長しませんでしたがこれは定植時期が遅れたことが原因でしょうか。ピーマンもしし唐も昨年はあふれんばかりの収穫でしたが今年はしし唐を数個収穫しただけでピーマンに至っては全く実もつけていません。背丈も昨年の半分位の高さしかありませんし葉の勢いもかなり劣っています。
 
●オクラ   
毎日数個ずつ収穫していますがオクラの育ちが悪く背丈が昨年に比べかなり低いし葉の表面に病気のような症状が見られる。

●カボチャ  
「栗坊」と「雪化粧」の2種のかぼちゃを12株育てていますが栗坊が3,4個、他方が2個実っているのみでこれまたさみしい限りです。受粉ができず枯れてしまったかぼちゃが数10個ありましたので蜂など受粉を媒介してくれる昆虫が少なかったことと開花期に雨が多かったことが原因か。実っている苗以外は撤去処分する。
●トマト   
「アイコ」「麗夏」など3種のトマトを栽培していますが今の所は順調ですが本日ミニトマト「アイコ」を2個収穫したのが初めてで収穫は遅れています。
 
●モロヘイヤ 
まったく成長せず先週抜き取って廃棄処分
●ゴーヤ   
10株ほど植えましたが5株は枯れ残った5株も最後になって根が腐って枯れかけています。まったく駄目でした。     

今年の成果を採点すれば10点20点といった落第点です。何が原因なのかよく分かりませんが栽培環境の変化から原因として考えられることは
◆発泡スチロールの古い保冷箱を完全消毒せずに使っていたために根腐れ病になった可能性があること。
◆昨年と同じ時期に種をまいたのですが温度が低かったためか5月の段階で発芽・生育状況が全体に悪かったこと。
◆ピーマン・しし唐・オクラなどは昨年は最初は防虫ネットを張っておりましたが今年は張らなかったこと。
◆ビル壁面の蔦を今年は取り除いたので屋上に蟻がやたらと増えたことこと。
◆受粉を媒介する蜂が少なかったこと。
◆施肥管理が不十分であったこと。
しかし昨年に比べ特に手抜きをした訳ではないので古い保冷箱を使ったためにキュウリやゴーヤが根腐れ病に侵されたのは
分かるのですがモロヘイヤやピーマン・しし唐の不作原因はどこにあるのかよく分かりません。

考えられることは建物の東壁面を覆っていた蔦を本年初めに撤去したためにその樹液を吸って育っていた大量の蟻が樹液を求めて屋上に上がってきて野菜の茎から養分を吸い取っているのでないかと思われることです。昨年はほとんど屋上では見られなかった蟻の大群がパネル面を縦横に走り回っています。蔦伐採という人為的な環境破壊で建物を取り巻く生き物の生態系がくずれある種の食物連鎖を破壊した結果野菜栽培にも影響が出てきていると考えられないことはありません。現に蝶々や蛾や蜂の数も昨年に比べ激減している感じがします。もしそうだとすると蟻の駆除を行わないと野菜栽培ができないということになりそうです。もちろん今回は気象状況の異常さも影響していますがいずれにせよ収穫がすくないとげんなりします。
あるいは農業を甘く見ないようにとの神様の戒めかもしれません。自戒したいと思います。




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室内水耕栽培27 (H24.7.1~7.25)

2012年07月23日 | 室内水耕栽培
<NFT方式は根の育ちが早い>
7月23日 NFT方式だとたしかに根の成長が早そうです。水ナスを移植してまだ6日目ですが根はネットポットの上から見ると少ししか出ていませんが裏面にびっしり伸びています。
 

<空調器を取り替える>
7月23日 第二野菜工房の空調機を豊臣のスポットクーラーから中古品の一般空調機に取り替えました。豊臣のスポットクーラーは冷房能力が弱いこと・吸気によって炭酸ガスを室外へ追い出してしまうことなど栽培室に向かないので電気屋さんに相談すると中古の空調機を安く取り付けてくださるとのことなのでお願いした次第。これで「苗テラス」ばりの栽培室の完成です。今後はこの設備を使ってレタス類を周年栽培したいと思います。消費電力チェックのためにエコワットを取り付ける。
 

<水ナスとキャベツの育苗>
7月21日 先日キャベツを屋上に定植しましたが苗としてはまだ小さすぎるので再度NFT栽培床に移し替えてしばらく育苗することにしました。水ナスは育苗60日といわれていますので1か月はメタルハライドで育てた後屋上に移植する予定。


<蛍光灯からLEDに>
7月21日 次回の栽培に備えて蛍光灯を90wUFO型LEDに替えてみました。徒長気味のサラダ菜がどうなるかとりあえず観察することに。近接していますので光量子束密度はかなり高く230μmolの値を示しています。ただ照射範囲が狭いので2台設置しても全面均一照射にはなりません。
 
一方蛍光灯ではパネル面で120、蛍光灯表面で280μmolです。
 

<夏場のレタス栽培>
7月20日 夏場のレタス栽培は昨年失敗したので何としても今年はという思いから室温管理もできるように栽培室まで作りましたがやはり徒長は抑制できず失敗に終わっています。昨年夏以来室内でのレタス栽培に成功することを目標にしてきましたが未だに達成できていないし結果だけを見れば最初の年より悪くなっているといえるほどです。屋上での栽培は結球レタスも今年は完全に成功しましたが室内では徒長の繰り返しで終わっています。今一度栽培方法から再検討する必要がありそうです。

本日収穫したサラダ菜とリーフレタス・玉レタスです。左のサラダ菜はLEDで育てたサラダ菜で明らかに蛍光灯で育てたサラダ菜に比べあまり徒長をしておりません。徒長は光源次第といえる面があります。
 
葉の幅が狭く明らかに徒長状態で育っています。重さを計る1株当たり20~30g弱で重さは目標の1/3ほどです。
 
 

確かに市販品を見ると葉の形状は同じように細長く重さが100g程度のものが多いのですが水耕栽培でも屋上で育てているレタスはしっかり育っているので栽培方法の改善が必要です。古在著「太陽光型植物工場」の第7章人工光型植物工場の中で閉鎖型生産システムとして「苗テラス」が紹介されていて
●光量としては蛍光灯で最低350μmolを確保していること。
●レタスの育苗期間を播種後16日確保して良質な苗を育てていること。
などが紹介されていますのでこれらを参考にしたいと思います。

尚昨年のブログ「水耕栽培14」にレタス栽培について次のように記載しておりましたので再読しました。
「まずレタスについての予備知識を再確認しておきたいと思います。下記内容は住友化学の「野菜の育て方のポイント」から引用したものです。
●レタスの種類
結球しないリーフレタス、結球する玉レタス、半結球性のサラダ菜、立ち性のコスレタス、茎を食べるステムレタスなどがあります。・・・・・リーフレタスはタネまきから60日、苗からだと30日で収穫できます。葉が濃紅色の‘レッドスイング'は、見た目にも美しい赤カキチシャです。青チリメンチシャでは、耐病性が強い‘グリーンウエーブ'、とう立ちしにくく耐暑性に優れ、タネまき時期が長い‘ダンシング'などがつくりやすく、おすすめです。・・・・・また半結球性のサラダナでは、極早生で周年栽培可能な‘岡山サラダ菜'がよいでしょう。
●レタスの生育条件
レタス類の生育適温は15~20℃と冷涼な気候を好むので、春と秋によく育ちます。その一方、暑さには弱く、25℃を超えると発芽不良となるうえ、長日の環境下では抽台(とう立ち)する性質があるので,夏の栽培は困難となります。
●育て方のコツ
レタス類のタネは、発芽に光が必要な好光性種子です。覆土はごく薄くかけるのがポイント。発芽適温は18~20℃です。タネまき前にタネを1昼夜水に浸け、その後キッチンペーパーなどに包んで1日ほど冷蔵庫に入れて、芽出ししてからまくと発芽がそろいます。また、レタス類は日の長い条件でとう立ちしやすいので、門灯や街灯が当たる場所を避けて、植えつけ場所を選びましょう。・・・・・・・・・・」

<自作NFT栽培設備2>
7月18日 4連の湛液水耕栽培設備もNFT式に改造する。光源はメタルハライドと大型LED。5インチポット用は3個、2インチポット用は12個設置できるようにして葉もの栽培もできるようにしました。NFT方式だと青藻の発生もかなり抑制できるのではないかと期待しています。
 
これでNFT方式のトロ舟が6台できました。改造に要した費用は6台分で6000円ほどでした。
 

<第1回のレタスは徒長しすぎ>
7月17日 第二野菜工房で栽培中のレタスは播種後30日であと4,5日で収穫ですが見る限り完全に徒長してしまっています。これでは商品価値がありません。温度と光量不足が原因と思われますがすでに育苗段階で徒長しかけていましたので次回ではまずこの点から改善する必要があります。最近は家庭向けの簡単な栽培キットや植物工場も発売されていますが実際に使用してこのような徒長問題は発生していないのでしょうか。もし徒長していないのであればそのノウハウは是非とも知りたいところです。あるいは人工光源でそだてる野菜はこんなものと観念しているのでしょうか。

完全に徒長しきっているリーフレタス。これでは売り物にならない。照射時間10時間では照射不足か。
 
蛍光灯のサラダ菜は徒長していますがLEDでのサラダ菜はさほど徒長していません。蛍光灯では光量不足が明らか。
 
同じ種を使って育てている屋上のリーフレタスとサラダ菜。温度的にはかなりの高温ですがそれでもしっかりと育っています。少しひねていますがこれが本来の成長した姿。


このように植物工場もどきですが室内で育てているとなかなか本来の姿に育て上げることができません。温度・炭酸ガス濃度・pH・EC値などもコントロールできる状態になっていてもやはり根本は光源・光量ではないかと思われます。屋上で育てているようなレタスに室内で育てるには光量子束密度が高く尚且つ熱線を含まない(野菜が日焼けしない)光源が不可欠です。市販のLEDは光量子束密度は高いのですが近づけると野菜が焼けてしまします。この点を注意しながら次回は取り組みたいと思います。

<自作NFT栽培設備>
7月17日 休みを使ってNFT栽培設備を自作しました。従来の湛液水耕栽培設備をNFTに改良。早速「絹かわ水なす」の苗を定植しました。写真は完成した装置です。構造はいたって簡単でポンプの水を穴を空けたパイプから散水しドレンから排水するするだけのものです。栽培室にたまる養液の高さは6,7㎜程度です。空気をよく送れるようにファンも取り付けました。後はナスの根の張り具合が楽しみです。
 
 

<グロタンク205は小さい>
7月14日 グロタンク205が届いたのでセットしましたが意外に小さい。これではなすなら1本か2本が限度。そこで現在使用しているトロ舟の給排水方法をNFT方式に改良して使用することにしてホームセンター「コーナン」で資材を調達することに。

<レタス栽培は40日サイクルで>
7月13日 新しく作った栽培室(勝手に第二野菜工房と名付けています)では基本的に玉レタス・リーフレタス・サラダ菜を栽培することにしていますが毎月20日に播種して育苗し月初に定植し月末収穫というサイクルを考えております。その都度電気消費量・栽培野菜重量・形状等をチェックしながら通年簡易栽培ができるようにノウハウを蓄えたいと考えております。あくまでも皮算用ですが。

<なすをNFT水耕栽培で>
7月12日 現在はいわゆる湛液水耕栽培といわれる方式で栽培していますが冬場の養液の温度管理も含め一度NFT方式での栽培にも取り組んでみようと思っておりましたので現在のトロ舟に替えて使える栽培タンクとして大きさが適当なグロタンク205を2台発注する。これを使って現在育苗中の「絹かわ水なす」をうまく育てることができるか試してみたいと思っています。光源としてはメタルハライドを使用する予定。


<旧室内水耕栽培室は小休止>
7月11日 なすびも屋上に移したので今のところ何も育てていない状態になりました。棚も並び替えましたので全部で45×120×150㎝の栽培棚が2段5列10台並んでいます。新しく作った栽培室は主としてレタスの通年栽培と自動化に取り組んでいく予定ですが従来使っていたこの栽培室については当分小休止です。この部屋は基本的には11月から5月までの半年間主として冬場の野菜栽培室という位置づけですので夏場無理に電気代を使って栽培する必要もないと考えております。ただ光源については栽培作物の種類にもよりますが蛍光灯・メタルハライド・LED等の使い方で未だ納得する結論が得られていません。また栽培方法については冬場は養液の温度管理から言って現在の湛液水耕よりもNFT方式の方が優れているのではないかと迷いもしております。また一般論ですがコストパフォーマンスを優先して栽培作物・栽培方法・光源のどのような組み合わせが最も優れているのかをチェックする必要があります。(これはやはりその時期にならないと考えにくいことですが)


<一昨日より炭酸ガス供給>
7月10日 レタスも少し大きくなってきたので一昨日から炭酸ガスの供給を開始。一応900ppmで設定。ただクーラーの吸気で炭酸ガスが室外にもっていかれるのであれば意味がないので様子を見ることに。
 

<25度以下でもレタスは徒長気味>
7月10日 新しい栽培室は25度に設定しているのですがそれでもレタスはやや徒長気味です。22度に設定しなおす。
 
徒長しているレタス
 

<トマト・なすびを屋上へ移植>
7月10日 LEDで育てているトマト9株は屋上へ移しました。光量が少ないためやはりひ弱な感じでしか育っていません。トマトを室内で育てるにはアメリカなどでやっているように反射効率の良いグローボックスの中でハロゲンランプで育てないと育たないように思えます。今回は節電もありますので屋上の太陽光で育てることに。残っているのはなすびの3株だけですのでこれらも屋上に移すことにします。ただなすびは前回の栽培経験から言って室内でも十分に育ってくれましたし今育苗している「絹川なす」などはかなりデリケートな品種なのでむしろ室内の方が向いているのでないかと考えています。


<アオコ対策>
7月9日 「ご意見番」さんから植物工場でもアオコは発生するとのご意見をいただきました。また「はんべ」さんから浮草を育成することでアオコ対策ができるという意見も頂きました。ありがとうございます。アドバイスを参考にアオコ対策を考えたいと思います。アオコもスポンジ培地あたりでとどまるといいのですが増殖するとどうしても根に絡んできますので野菜の成長を阻害するように思えますので増殖を何とか阻止したいと考えております。

<スポンジ培地にアオコ発生>
7月6日 今回は入念に管理してアオコの発生を抑制したいと考えて取り組んでおりますがやはりスポンジ培地の周りにアオコが発生しています。これは防げないのでしょうか。完全制御型の植物工場ではこのようなことは全くないのでしょうね。アオコ菌が人体について室内に持ち込まれたかあるいはスポンジ培地に付着していたかが原因と考えられます。アオコのついたレタスは撤去するとすればほぼすべてのレタスを撤去することになってしまいますので今回はこのまま様子を見ることに。(このけち臭さが今後に禍根を残すことに?)
 

<レタス類の様子>
7月3日 定植後10日がたちましたが玉レタス・サラダ菜・リーフレタスの本日の様子です。照射時間が10時間ですので少し成長が遅いかもしれません。




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屋上菜園30 (H24.6.9~7.3)

2012年07月05日 | 屋外水耕栽培
<ゴーヤの水耕栽培は難しい>
7月5日 折角大きく育っていたゴーヤが一昨日肥料を与えていた時に枯れ掛けているのを発見しましたが病気の種類は分かりませんが根から腐敗臭がしておりもはや回復の余地がないように思えたので本日残念ながら撤去する。ゴーヤは最初の年に露地栽培をしましたが茎が太くしっかりと育ちたくさんゴーヤも実りましたが昨年もそうですが水耕栽培では茎が太くならずゴーヤの実もあまり大きく育ちませんでした。ゴーヤは水耕栽培にも向いていないかもしれませんので来年はまた露地栽培に変更しようと思います。

<レタス類はひねて徒長してしまっています>
7月3日 ここ数日のように暑くなるともうレタス栽培の時期ではありません。残っているレタス類はほとんどがひねてしまってサラダ菜などはすでにトウが立っています。すべてを収穫して食べれるものは食べ無理なものは廃棄ということになります。早速リーフレタスをすべて収獲し半分はご近所に無理やり引き取ってもらいました。

<しし唐をわずか収獲>
7月3日 しし唐を4個ほど収穫する。花は咲いているのですが受粉状態が悪いのかほとんど実をつけていません。ピーマンの方は全く実っていませんでした。

<基本に立ち返りEC値・pH値をチェック>
7月3日 育ちの悪いには肥料不足も原因でないかとおもいすべてのトロ箱のEC値をチェックして肥料を加えて適正値に設定しなおす。かなりのトロ箱の値が小さくなっておりました。養液が蒸散するので毎日のように水道水を足しておりますがその結果EC値がかなり低くなっておりました。大塚1号2号5号の100倍濃縮肥料を20㍑制作してすべてのトロ箱に加えてEC値1.5以上を確保する。pHはすべて6台で問題なし。

<栽培技術の無さを痛感>
7月2日 昨年までは思ったように栽培できていたので野菜作りもたいして難しくないと侮っておりましたが今年は天候不順とはいえ思ったように栽培できず、また適切な対処ができず栽培技術の無さをいやというほど思い知らされました。保冷箱・天候不順・青藻など原因はありますがそれに対処できない技術の低さが問題です。プロならこれでは食べていけません。少々の条件変化があっても対応できるのがプロというもの。ピーマンが育たない・モロヘイヤが育たない・かぼちゃが育たない・なすびが育たない・オクラも今一つ・キュウリも枯れている、全く良い所無しの現状ですが対応するすべがなくギブアップの状態では何とも情けないとしか言いようがありません。なぜなのかをもっと真剣に考え、原因究明と対策に取り組むことから再スタートしないと遊びで終わってしまいます。

<保冷箱を塗装>
7月2日 今年は古い保冷箱に根腐れ病菌が侵入しているのか保冷箱で育てたキュウリ・かぼちゃ・なすび・サツマイモなどが根腐れ病に侵されるケースが多いので水を含んで重くなっている保冷箱は廃棄するとともにそうでないものは塗料を塗って塗装して菌の溶け出すのを防止するようにしたいと思い塗料を購入する。

<サツマイモも問題ありか>
7月2日 サツマイモを定植している保冷箱も古いものを使っているので根腐れ病菌を持っていたためか2箱の苗の葉が黄色くなっていますのでとりあえず新しい保冷箱を買ってきて取り替えました。これでサツマイモの葉が青さを取り戻してくれればいいのですが。
 


<キュウリは順調>
7月2日 後から種まきして育てているキュウリは順調に育っています。保冷箱の1つが根腐れ病菌を持っていたのかそこに植えていた苗が枯れかけましたがオクトクロスでどうにか耐え忍んでくれたようです。


<なすびは根腐病で枯れかけ>
7月2日 苗で買ってきて植えていたなすびがやっと成長してきたのに突如根腐病で枯れかけています。12本植えて残っているのは3本だけです。保冷箱をケチったのが原因か。
 


<トマトは順調>
7月2日 トマトは順調に育っています。ミニトマトがやっと赤くなり始めました。
 

<成長しないピーマン>
7月2日 定植してから1か月以上も経つのに一向に大きくならないピーマンの苗。何が原因なのでしょうか。


<カボチャの受粉が良くない>
7月2日 かぼちゃの栗坊などが5個ほど実っているだけで今年は収穫が望めない。原因は開花時に雨に打たれたために受粉できず枯れてしまっているカボチャが多いためです。
 

<オクラ収穫>
6月29日 26日以来毎日5個ほどですがオクラが収穫できています。オクラは胡麻和えにして夕食にいただいております。
 

<インゲンと四角豆>
6月26日 インゲンと四角豆の状態です。インゲンは蔓を伸ばしネットに這い上がりかけていますが四角豆はまだまだです。
 

<立派な玉レタスを収穫>
6月23日 昨日に続き本日も玉レタスを収穫する。今回は気温が低かったこともあってか初めて市販してもいいような大きな玉レタスが収穫できました。本日収穫した玉レタスと結球も充実している中身です。(6月13日の写真と比べても充実ぶりはよく分かります)
 
一番大きなレタスは600gを超えていました。


<お化けキュウリ>
6月22日 蔓と葉の間に隠れたいたので収穫するのを忘れていましたが本日気付いて収穫するとキュウリというより冬瓜という感じです。


<ジャガイモ栽培は失敗に終わる>
6月22日 ジャガイモを取り出してみたが今回は完全に失敗に終わりました。昨年の秋に試で育てた時は小さいながらもジャガイモができておりましたが今回は全くできたいませんでした。あれほどしっかりと育って花も豪勢に咲き誇っていたので必ずジャガイモができてくれるものと思ったいただけにショックです。茎を切り落として様子を見ると茎の中にジャガイモらしきものがついています。この茎は本来新じゃがができる「つる」であって上に上がらず栽培空間でつるを伸ばしてその先にジャガイモをつけるべきであるのに上に上がってきて茎として成長し花を咲かせていたのかもしれません。やたらに茎が成長し花が豪勢に咲き誇っていたのは喜ばしきことではなかったのかもしれません。再度秋に挑戦してみます。
 


<農薬の効果>
6月22日 農水省のホームページの農薬コーナーに農薬を使わなかった場合の作物別推定収穫減少率(%)が掲載されていますがそれによると
    キャベツで 63 % だいこんで 24% きゅうりで 61 % トマトで 39 %  なすで 21%
になっています。害虫や病気予防には農薬が不可欠であることがよく分かります。
しかし現実には無農薬水耕栽培ということでオクトクロス以外は全く使っていませんがその分害虫に悩まされ続けているわけです。

<小松菜に害虫発生>
6月22日 今朝昨夜の豪雨の被害がないか確認のため屋上に上がると小松菜にかなりの食害を発見。パネルを取り出して水洗いし害虫を探すと体調5㎜から1㎝位の害虫が10匹ほど出てきた。害虫図鑑で調べたがはっきりしませんが「コナガ」でしょうか。あるいは昨年のブログにあるように「カブラハバチ」かもしれません。1昨年も同じようなことを書いておりますのでこの時期小松菜が食害に会う時期なのかもしれません。
 

◆◆参考 昨年6月21日のブログです。◆◆
6月21日 防虫ネットを張って万全の対策をとっているつもりでしたがやはり隙間から進入したのか小松菜にカブラハバチが発生し葉っぱを侵食しています。葉の食べられている小松菜をすべて収穫し中を調べると1匹黒い幼虫を発見しました。(この黒い幼虫は害虫図鑑でみるとカブラハバチと書いてありました)
 


<ようやくなすびが成長し始める>
6月20日 成長の遅れていたなすびの苗もようやく成長し始めました。通年ならこの時期すでに収穫しているときなのですが。2本だけは大きく育っていますがそれでもなすびの収穫には至っていません。
 

<台風4号襲来>
6月20日 6月の台風としては十数年ぶりの本土襲来でしたが進路がそれたこともあって屋上菜園の被害もそれほどではありませんでしたのでやれやれです。被害としてはかぼちゃを植えていた保冷箱の蓋が飛んでかぼちゃが1本干上がった程度でした。

<中国野菜ヒュナに夜盗虫>
6月18日 今年初めて栽培した中国野菜ヒュナに夜盗虫がはびこっていました。防虫ネットを張ってはおりますが隙間が無いわけではないので蛾が入り込んで卵を産み付けていたのでしょう。パネルから苗を取り出して水洗いして7,8匹の夜盗虫を退治する。他にもケールなど葉が浸食された気配のある野菜は順次同様に水洗して夜盗虫を退治する。

<キヌサヤの後にインゲン・四角豆を定植>
6月15日 キヌサヤの後にインゲン・四角豆・キュウリを定植する。時期的に遅いですが何とか収穫できればいいのですが。


<養液の入れ替え>
6月16日 野菜を植えているトロ舟6連の栽培床にかなりの青藻が発生し養液の色も青くなっているのですべて入れ替える。夏場はどうしても青藻が発生すると日ごとに繁殖がエスカレーターして止めようもありません。養液の入れ替えをしても完全に洗浄してからの入れ替えでないので完全に抑制することはできませんが。


<藁いらずを敷く>
6月13日 敷き藁に替わるビニール製のわらいらずを購入してかぼちゃの蔓の下に敷きましたがどうも風情がありません。
やはり敷きわらがほしいですね。


<玉レタスはしっかり育ってきました>
6月13日 先般の玉レタスは少し収穫時期が早すぎましたが本日収穫したレタスは重さが400g弱で中もしっかりと結球していました。後のレタスも同様に育ってきています。
 

<キュウリに病気発生か>
6月11日 奥のキュウリはすでに数本収穫していますが今朝見ると手前の2本が黄色く変色しています。根の状態を見ると白く大きく育っているのですが根腐れ病に侵されているかもしれないのでとりあえずオクトクロスを投入。


<ジャガイモは旺盛に育っています>
6月11日 ジャガイモは相変わらず旺盛に育っています。中の状態が全く分かりませんがなんとか新じゃがができてくれていればいいのですが。まだまだ花が咲いていますので収穫までにはまだかなりの日数が必要です。


<キヌサヤを撤去>
6月10日 キヌサヤを撤去する。播種している四角豆とインゲンが発芽すればこの後に植える予定。

<大きなレタスとサラダ菜>
6月9日 最後のリーフレタスを収穫する。重さ500g強、サラダ菜も400gほどありました。
 
 

<昨年に比べ半月位?の成長遅れか>
6月9日 今年は5月初旬が寒かったせいか相変わらず野菜の成長が遅れ昨年のブログと見比べてみると半月ほど遅れているような感じがします。参考に昨年の同時期(6月9日~13日のブログ)と比較してみました。

●オクラの比較 葉の茂りぐらいが全くちがいます。


●ピーマン・しし唐の比較 これも一目瞭然です。


●トマトの比較 トマトはほぼ同じような状態です。
 

●カボチャの比較 昨年は既に花が咲き小さいですがかぼちゃもできていました
  

●なす 今年は2本しっかり育っていますが他はまだ苗状態、昨年はこの時期すでに茄子ができていました
 

●ゴーヤ 接ぎ木のゴーヤ4本は大きくなっていますが他の4本はまだまだです。成長度合いは昨年とほぼ同じ状態か。
 

●サツマイモの比較 昨年はさつまいもの花が咲いて驚いていた時期です。
 

●キュウリの比較 これは播種期が遅れたためですが。
 

●モロヘイヤの比較 同じ時期に播いたのに全く成長の度合いがちがいます。
 

ほぼすべての野菜に成長遅れがあり昨年に比べ屋上菜園に活力が欠けているように見えます。今年は水耕栽培も4年目を迎え夏野菜については青藻対策以外はそれほどの努力をしなくても十分に栽培できると思っていただけに少しショックです。最盛期までにはまだ1か月以上ありますから成長の回復を願うほかありません。


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室内水耕栽培26 (H24.6.1~6.30)

2012年07月04日 | 室内水耕栽培
<なすび11株を屋上に移植>
6月26日 室内栽培のなすびも収穫が一段落したので切り込んで屋上に移植することにしました。直射日光が強いので遮光ネットをかぶせておく。なすびの収穫総数は90個ほどになり1本当たり8個ほどでした。従来のトロ舟は完全に清掃完了。蛍光灯使用の栽培床も現在は全く使っておりませんので従来の室内栽培室ではトマト9本となすび3本をLEDライト照射で育てているのみです。他は秋まで休憩ということです。



<レタス類の栽培始める>
6月25日 新調の栽培室で玉レタス・サラダ菜・リーフレタスの栽培を開始しました。18日に播種して23日に定植しました。室内は室温25度前後・湿度80%前後で推移しています。LumigrowのLEDライトもレタス栽培用に使用することにしました。
 
夏場発芽もしにくいので発芽パレット(20W蛍光灯2灯式2台使用)も栽培室に設置。また養液中に蚊が発生しないように殺虫スプレーも用意しました。


<照射時間は10時間に設定>
今回は今後の深夜電力利用への移行を考え照射時間を10時間に設定してレタス類がうまく成長するか調べることに。

◆電気代は栽培コストの大半を占めています。この1坪余りの栽培室でも40w蛍光灯を16灯使っていますから12時間照射で40×16×12H=7.68KWH 電力単価が30円とすれば1か月で 7.68×30×30=6912円  80株栽培できるとしても1株当たり電気代が86円強かかります。これ以外に空調費用もかかってきますので電気代は馬鹿になりません。また照射コストは規模の大小には関係なく一様にかかってきます。通常レタスを1株育てるのに1w必要(蛍光灯の光変換率は20%ですので蛍光灯換算で5w)といわれているので1日12時間40日照射して収獲するとすれば電気代は5W×12×40=2.4KW×30円=72円かかってくることになります。(高辻著:LED植物工場 50P参照)
そこでコストの安い深夜電力(1KWが10円以下)を使えば電気代コストは1/3になりますから空調費用を入れても30円程度に、蛍光灯の償却等の費用を加算しても手間賃を無視すれば市販品より安く1株50~60円で栽培できることになります。ただし深夜電気は最長時間で「おトクなナイト10」プランのように午後10時から翌朝8時までの10時間ですからこの10時間照射で野菜が育つか調べてみようということです。

<プレハブ冷蔵庫>
6月20日 栽培室を作ってもらった工務店の人が少し高くつくがプレハブ冷蔵庫の利用を考えるのも手ですよと言っていたのでインターネットで調べてみると確かに空調付きで1坪から10坪クラスまでいろいろなタイプが既製品として用意されています。しかも屋外に設置可能ですから中の照明と栽培ベッドを用意すれば即植物工場に転用できそうです。植物工場需要が伸びてくれば小型の植物工場キットがプレハブ冷蔵庫メーカーから売り出されるかもしれませんね。しかも彼らは照明器具も持っていますし箱もの家電の製造ノウハウがありますからわけないでしょう。

<栽培室のセットアップ完了>
6月16日 栽培床への配管、給水が完了しいつでも苗の定植ができるようになりました。先日出入りの電気屋さんが来られた時に見てもらったらこのタイプのスポットクーラーは外部排気だけで外部吸気がないので室内空気を吸い込むだけで冷房効率が悪いと指摘されました。一応動かして状況を見たうえでどうするかは判断することに。本日の試運転では室温24度位まで冷えていますから問題ないかと思うのですが。
 


<栽培室は40万円>
6月16日 栽培室の制作費用は栽培設備も含め40万円ほどかかりました(すでに購入している設備を使っていますが新規に購入するとした場合の価格です)。温度管理の出来る1坪の栽培室としては市販品に比べかなり安く仕上がっています。費用の明細を列記すると
   栽培室制作費 110000円
   金属ラック2台 21600円
   養液ベッド テンバコ4台 24000円
   育苗パネル4枚 5000円
   パナソニック蛍光灯・器具8台 105600円
   ルックスアップ16台 17600円
   炭酸ガスレギュレーター・コントローラー 48000円
   豊臣スポットクーラー&ヒーター 31000円
   水中ポンプB100EX 8500円
テトラエアポンプ&ストーン・ホース 2000円
   電源コード2本・Revexタイマー       6000円
   エコワットメーター2台           5200円
   養液タンク・配管用具           3000円
   温湿度計                 3200円
   ブルーシート2枚              600円
 
これ以外にEC値およぼpH制御用にNZブルーラボ社のソレノイドコントローラーを購入していますがこれは13万円($1620)ほどかかっていますがこれはこの栽培室で使うかどうか決めていませんのでコストに加算していません。

<高反射アルミ板使用の蛍光灯アルライン>
6月14日 昨日HCコーナンに行くとNECから発売された両反射笠・高反射アルミ反射板採用の1灯式40W蛍光灯アルラインが陳列されていました。反射板を工夫して1本で2本の明るさとありますのでこのような蛍光灯を使うと従来の4灯を2灯に替えることができるかもしれません。要は反射板の材質と形状で反射効率の高い蛍光灯の開発は可能なはずです。このような商品が開発されると今使っている反射板ルックスアップなどは不要になるかもしれません。1台購入してチェックの価値ありです。NECの説明では「Hf蛍光ランプ、高効率インバータ、光学設計された反射率94%のアルミ反射板を使用することにより、従来ランプ(FLR40SW/M)器具より大幅な省エネ効果を得られます。アルミ反射板は、酸化チタンコーティングを施しています。また、アルミ反射板のシボ加工によりグレア感を低減し、空間全体をバランスよく照射します。」とありました。

もっと素晴らしい水耕栽培用照明として現在神戸の森久エンジニアリングさんが省電力型で高反射効率の反射板を開発れているようです。(写真画像はNECライティングのHPから引用しました)
 

<1.8m角のレタス栽培室を新設>
6月13日 工務店に頼んで1.8m角の栽培室を作ってもらいました。壁面はすべて厚さ40㎜の発泡スチロール板をサンドして断熱性を高めた栽培室になっています。空調用として豊臣のスポット冷暖房機を設置し通年を通して20~25度で管理できるようにしてレタスの栽培をしてみようと思っております。栽培室の仕様は
   サイズ:横2.1m×奥1.8m×高1.8m
   使用部材;針葉樹べニア、スタイロフォーム40㎜
   光源 :パナソニック植物育成用蛍光灯40w×2灯式を8台設置
   栽培床:サンコーテンバコ74を4台使用
   栽培棚:コーナンメタルラック1200巾高さ1500を4台
   空調 ;豊臣スポットクーラー&ヒーター
   炭酸ガス:ソダテック炭酸ガスレギュレーター&コントローラー
   EC値・pH値・養液温度管理等:NZ BlueLab製ソレノイドコントローラー(必要とあれば使用)
室温・照射時間・炭酸ガス濃度・EC値・pH値・養液温度を管理しながら栽培できるグローボックスといえるものです。
空調と照明の電力消費量は2台のエコワットで管理してコスト計算できるようにしたいと思っています。    

この栽培室を使って
①徒長を防止し年間通して高品質なレタス栽培が可能か
②年間を通して温度管理をした場合電気代はどれほどかかるか、コストに占める電気代の割合は
②光源の改良はできないか、40w4灯を2灯または3灯にして収穫量と品質を維持する方法はないか
③青藻発生防止策はないか
④EC値コントローラーは必要か、なくても収穫に影響しないのでは
⑤定植・収穫以外すべて自動化(無人管理)できないか
などなどをチェックしてみようと考えております。

工事の様子です。朝からかかって夕方には完成です。


出来上がった栽培室の様子。テンバコの入荷待ち。
 

<トマト9本栽培>
6月13日 今までのトマトをすべて撤去したので新たに屋上で育てていたトマト3本も室内に移し全部で9本の苗をLEDで育てることにしました。コストを考え3本はまた屋上に戻すことになるかもしれませんが。


<なす栽培にLumigrow使用>
6月11日 なすの育苗に従来のパナソニック蛍光灯4本に替えて先日購入したLumigrow社の170wLEDライトを使用することにし苗7本の上に設置しました。
 
栽培パネル面より70㎝の高さに設置していますが光量子束密度は110μmol,50cmの葉の表面では150μmolの値を示しています。
 
このLEDには赤・白・青別に調光ツマミがついていますがどのような設定が育苗段階に最適であるかというデーターがないので適当に設定しているだけです。


<なす栽培の電気代>
6月7日 昨日はナスを4本、本日は3本収穫する。概ね毎日のように収穫できていますが電気消費量としてはメタルハライド350wが2台、90wLEDが4台を1日10時間照射していますので1日の電気代が240円ほどかかっていますから毎日3本収穫できてもナス1本当り電気代が80円位かかっていることになります。もう少し収穫できないとコスト倒れになりそうです。

6月10日に4本、11日に3本収穫
細かく収穫量を計算すると4月10日の最初の収穫から6月11日の3個まで総数で59個収穫しています。単純に1日1個平均ですから電気代は1本当たり240円ということになります。最初はメタルハライドは1灯でしたが育苗・生育期間の2か月間の電気代もかかっていますのでトータル費用を計算するともはややってられません。ここは趣味ということで大目に見ることにしてもらいます。

このことから判断しても植物工場で採算の合う野菜はやはり成長期間の短いレタス類に限定されることになってしまいます。果菜類は収穫までの期間が60日~90日と長く、特にナスなどは苗づくりだけで60日といわれていますからその間も含め収穫までにかなりの期間人工光による照射が必要ですからコストを考えるとやはりビニールハウスのような太陽光併用型でないと採算は合わないでしょう。

<トマトを定植>
6月6日 播種しているトマトがなかなか発芽しないので本日陽春園に行ってトマトの苗10本を購入してきました。(季節外れになりかけていますのでバーゲンで1本84円でした)6本を室内に定植してLumigrowのLEDで育てることにします。前回はうまく1本立にできませんでしたので今回は芽の剪定を行って1本立ちにしていきます。とりあえず1枚に6株植え付けています。
 

<本日の収穫>
6月4日 本日もナス4本、トマト1個収穫。屋上から移植した3本のなすびを含め苗7本はようやく育ち始めました。右はそろそろ限界に来始めている大きく育ったなすび
 

<栽培中のレタスを屋上へ移植>
6月4日 栽培中のレタスとサラダ菜は高温のためにかなり徒長してますので今更屋上に移して育つかどうか分かりませんがひとまず屋上のトロ舟に移し室内栽培は当分休止することにしました。


<室内水耕と節電>
6月1日 このところの好天で気温もかなり上昇し室温が30度近くになり換気扇を回してもさほど室温が下がらない状況になってきています。昨年3馬力の室内エアコンを設置して温度管理ができるようにしておりますが節電の必要なこの時期に野菜のために電気を消費することは不本意な気がして当分レタス等の栽培は控えようかと思っております。LEDは消費電力が少なく節電につながるように言われますが最近の高輝度高出力LEDは電力消費量もそれほど低くはありませんしハロゲンや蛍光灯ほどではないにしてもかなり発熱放熱をしますので室温上昇の原因にもなりかねません。思うに植物工場は光源制御に始まり栽培環境の制御を通して効率よく野菜を栽培するシステムの構築がテーマでありますが日本のような気候風土では夏場の高温対策がどうしても不可欠でそのために膨大なエアコンコストがかかってきます。光源と空調というエネルギー消費の大きな問題を抱えた状態で電力節約が叫ばれているこの時期だけに植物工場の電力消費効率も問われるのではないかと思います。本年大和ハウスさんが発売された植物工場は断熱面がかなり工夫され家庭用クーラーで温度管理ができるように作られておりましたがこれなどさすがに日本の気象条件を知り尽くしたハウスメーカーのなせる業かなと感心しましたがいかなる植物工場も、たとえ趣味で行っているもどきであっても消費電力のパフォーマンスを第一義的に考えなければならない時期に来ているのではないかとおもいます。

<産業育成の視点から植物工場論議を>
太陽光併用型であれ完全制御型であれ例えば1000坪の植物工場モデルで通年室温を20~25度に保つにはどのような光源空調管理が消費電力を含めコスト面でベストなのかをわが国ではまず明確にされるべきです。つづいて採算面から生産性を高める栽培システムはどうあるべきなのか、各種自動化装置を導入しても採算が合うためのミニマムスケールとしてはどの程度の規模が必要なのか、それは3000坪なのか5000坪規模になるのか論じられなければなりません。そしていかなる場合も現行のビニールハウス栽培に比較して品質面でもコスト面でも優れたものでなければ農家にも企業家にも受け入れられません。植物工場に関するマスコミ報道を見ていていつも感じることは先に植物工場ありきで、それが現行のビニールハウス栽培を中心とした農家の野菜栽培と対比してどうなのかが全く論んじられていません。実際野菜そのものについては不作で値上がりした時だけがマスコミの話題になるだけの現状からは野菜栽培の何が問題なのかは全く見えてきません。欧米では個人レベルでもインドアガーデンが盛んなのは基本的には冬場寒さが厳しく野菜が作れないし市販品も少ないために何とか冬でも新鮮なレタスやトマトを家庭で育てて食べたいという食の願望から発達してきているように思えます。だからグローボックスが売られハロゲンランプを野菜育成の光源としてまた熱源として利用しているわけでLEDについても電気代がハロゲンの半分で済みますということだけがうたい文句になっています。イギリス・オランダなどは夏場でも25度を超すことがほとんどないから野菜を育てるのにエアコン利用など毛頭考える必要もありません。(だからオランダでは太陽光利用型植物工場が主流)
幸いなことにわが国は温暖な気候に恵まれ冬場でもスーパーの店頭から野菜が消えることがありません。トマトだってキュウリだって冬場に食べることができます。むしろ植物工場による通年栽培を考える際に欧米と異なり夏場の高温対策こそ大きな課題です。

野菜栽培及び流通面でこれだけ恵まれているわが国において農家・消費者の両者にとって野菜についての問題点は本当はどこにあるのかを明確にしてから植物工場議論も推し進めるべきです。現状において野菜の需給ギャップは存在するのか(農水省の野菜需給調整事業で指摘されている問題点は何なのか)、農薬による消費者の健康被害はどの程度なのか(農薬と生産性、農薬による健康被害の実態)、また原発事故の農作物への影響は、農産物価格と農家の所得・生産性はどうなのか、栽培システムとエネルギー消費、輸出産業としての農業の成長性などの視点から議論を進めるべきです。とりわけ農業従事者の高齢化と製造業の海外移転による雇用機会の減少を考えると若者が就労できる場所としての「農業工場」の建設と推進は産業育成という観点からも重要な急を要する問題ではないでしょうか。現在優れた野菜が地場の特産野菜として多くの篤農家によってビニールハウスや路地で栽培され出荷されています。先般もNHKのニュースで泉州の水ナス農家が紹介されていましたが丹精を込めてわが子のように育てられているジューシーな水ナスを見ていてこんな素晴らしい野菜をもっと大規模な野菜工場で年間を通してシステマチックに栽培し全国に販売していけば事業として発展するのにと思いましたがこのような例は全国に枚挙にいとまないと思います。。一つ一つのケースについて農水省の支援をえて農家・銀行・JA・農機具メーカー・照明機器メーカー・産業機械メーカー・ロボットメーカー・ソフトウエア会社などが一体となってシステム開発と販売協力をしていけば農業工場に育っていくとおもいます。狭義の「植物工場」議論ではなく対局的に日本の農業そのものを発展させる方向での議論が必要でしょう。そして農業も個人レベルの職人棟梁から脱却し工務店に、建設会社に、そしてゼネコンへと技術とスケールを拡大発展させてきた建設業のように雇用を誇れる産業に発展してもらいたいものです。米作と果実栽培については長年にわたり多くの研究者によって国家的見地からも研究開発が続けられてきましたが野菜についてはほとんどが種苗メーカーと農家に委ねられていたのではないかと思いますが今後は野菜栽培についても工業化を視点に全国に散在する金の卵を取り上げ国策として高品質な輸出商品にまで育て上げていってもらいたいものです。ただ農業は通常の製造業と異なり野菜生産に生物の成長期間という絶対的な時間を要するだけに一日も早い実施が必要でしょう。また果物と異なり鮮度保持期間の短い野菜をコスト安くどのように長期保存していくのかも重要な課題です。(この点からもオランダなどでも2次加工のできるトマトやキュウリといった果菜類に限定して栽培されているのでしょう)


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