水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

ティラピア養殖と有機水耕栽培4 (H23.3.25~11.25)

2011年11月25日 | 有機水耕栽培
●水槽が狭そう
3月25日 水槽のphが4.4になっていたので半分水を入れ替える。phは6.2nに上昇。最低でも2週間に一回は水の入れ替えが必要です。魚は相変わらず食欲旺盛です。200㍑の水槽では手狭な感じで余計に汚れが早まりそうなのでそろそろ400㍑水槽に移し変える必要があるかもしれません。


4月29日 その後も順調に育っています。魚糞が多くて水の汚れが早いので最近は毎週水を半分入れ替えています。5月の連休には屋上に水槽を設置して何時でも移せるように準備したいと思っています。

●屋上に水槽設置
4月30日 400Lの水槽を屋上に移しました。トロ舟栽培床の防虫ネットの準備が残っています。

構造的には400L水槽・バクテリア分解槽・ガス抜き槽・水耕栽培床・ろ過槽(循環ポンプ)になっています。

水温の変化で魚にダメージを与えるといけないので現在使用しているヒーター3台を1台にしてすこし水温を下げることにしました。
5月1日 水槽の整備をしようと思っていましたが生憎の雨のため中止。

5月4日 水槽を整備して何時でもテラピアを移せる準備が出来ました。
 

5月6日 10匹だけ屋上へ移す。水温は昼間は20度を越していますので魚は死ぬことはないと思いますが様子見で10匹だけにしました。

5月7日 残っているテラピアも屋上に移す。1月のプログでは17匹と記入していましたので私が計算ミスをしていたのか全部で18匹いました。

5月8日 今朝えさを与えるために屋上にくるとテラピアが1匹水槽から飛び出して死んでいました。発泡スチロールのカバーをしていたのですが隙間から飛び出したようです。かわいそうなことをしました。水温は23度なので問題はないと思うのですがやはり環境が変ったせいかテラピアにいつものような食欲がありません。
 

5月9日 死んだ魚を処分しようと思って屋上に上がるともはや死体はありません。おそらくカラスが銜えていったのでしょう。屋上では鳥による魚襲撃に気をつけなくてはいけません。

●春菊レタスを定植
5月15日 テラピアも新しい環境に慣れてきたのか食欲が従来どおりに回復してきました。トロ舟に春菊とレタスを定植するがまだEC値が0.1なので魚糞の分解が進むようにバクテリアを投入する。


5月20日 テラピアの糞量が少ないのか水量が多すぎるのかあるいはバクテリアが少ないのか一向にEC値が上がってくれない。これでは肥料不足になるので春菊は一般のトロ舟の移す。

●カラスの襲撃か、テラピアが減っている
5月22日 水槽のテラピアの数が減っている。16匹いなければいけないのに13匹しかいない。水槽の外に1匹死骸が見つかる。しかも蓋にしている発泡スチロール板がずり落ちているのでもしやカラスに襲撃されたのではないかと心配である。ネットを張って防御する。


5月27日 テラピアの数が減ったので糞の量も少なくなかなかEC値が上がりません。稚魚を購入したいのですが発売元の「フォーカス」さんに照会すると今しばらく待って欲しいとのこと。

●野菜栽培を当分断念
6月10日 魚糞量が少ないためか、或いは分解バクテリアの活躍が悪いためか養液のEC値が上がらないので定植しているレタスも育ってくれません。そこで有機水耕での野菜栽培を当分あきらめることにして、栽培床と水槽・分解槽を分離しました。分離したトロ舟3台に化成肥料を加えて通常の栽培床として使うことにし早速ツケナを定植。
 

●テラピア新規購入
7月12日 フォーカスの楽天店を訪ねると久しぶりにテラピアが入荷したようなので20匹発注する。この冬に越冬ノウハウも習得したので来夏にかけて大きく育てていきたいと思います。とりあえず200㍑水槽を屋上に上げて400㍑水槽と並べて設置する。


7月14日 テラピア20匹が入荷。体長3cmほどでめだか程度の大きさです。これが1年で体長30cmほどになるのですから成長力はすごいです。


7月29日 EC値をはかると0.6~0.7あるのでこれなら野菜を育てることが出来ますから改めてトロ舟を清掃し水を入れなおして
レタスとキャベツを定植する。キャベツは暑さで少しへたり気味ですので果たしてうまく育ってくれるかどうか疑問です。レタスにしてもいままで合成肥料を吸収していたわけですから突如有機肥料に変ると対応できないのではないかと思います。とにかく様子を見る事にします。
 

8月13日 一緒に植えているキャベツが害虫に食われているのでやむなく撤去する。レタスに移るといけないので少し早いがレタスを全部収穫する。大きくはなっていますがやや硬い。
屋上での魚糞による有機栽培はなかなか難しい。テラピアはpH管理をしてえさを与えておけば成長しますが野菜は肥料成分の問題があるのかなかなかうまく育ってくれない。しかも屋上で青藻の繁殖がひどくて魚にも悪影響がありそうです。


8月16日 青藻発生がひどいので大型水槽の水を入れ替える。

8月29日 テラピアが大きくなりそろそろ捕獲してフライか塩焼きにしていただくべきときに来ていますがやはりなかなか料理をする心境にはなれないのでどうしようかと思案している所です。
大きさを写真に取るために網ですくってみると口から稚魚がでてきました。今丁度稚魚を育てている所でした。
 

9月15日 今日も大型水槽の水を入れ替えす。EC値を計ると1.0であったが2/3ほど入れ替えた後は0.6になっていた。
テラピアは固体によって違いがあるが全体に大きくなっている。うまくいくかどうか分かりませんが今回は魚糞で春菊かミズナを育てることにします。


9月18日 何時でも栽培できるようにトロ舟をセットし防虫ネットを張る。


9月20日 ミズナと春菊を定植する。EC値はほとんど養液を入れ替えたので0.4に下がっていますので養分不足になるかもしれませんが当分様子を見ることに。


10月3日 ミズナの様子ですがやはり栄養不足か黄色くなっています。大きなテラピアが水槽の外に飛び出して2匹死んだりして数も減っているので小さなテラピアも大水槽にまとめて少しでも魚糞量が増えるようにしましたがすぐには効果が出ないので何とか対応策を考えたい。魚に害のない有機肥料がないものでしょうか。或いは魚糞に加えれる他の糞がないかです。
 

10月12日 ミズナの様子ですが相変わらず栄養不足で葉の黄色いものが多い。


10月24日 定植後1ヶ月あまり経ちましたがようやくミズナも収穫できる大きさに成長して来ました。基本的には肥料不足ですが
何とか大きくなってくれたというところです。


10月26日 ミズナを6株収穫する。400gほどであるがまずまずの出来栄えです。鰯のつみれなべにしていただく予定。


11月1日 ミズナを少々収穫する。肥料不足の中ではあるがミズナは完全な状態で成長しましたし、残っている春菊やチンゲン菜もそれらしく育ってきています。
 


11月25日 ここ数日の寒さでテラピアが凍死寸前です。今朝水槽を除くと大きなテラピアがお腹を上に受けて瀕死の状態です。
早速水槽を階下の栽培室に設置してお湯を入れ水温を25度程度にしてその中にすべての魚を戻しました。今日一日様子を見て駄目な魚は処分するほかありません。
 
ここまで大きく育っているので充分食用になる大きさですがどうも抵抗がありますし恐らく身がやわいでしょう。





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室内水耕栽培18 (H23.10.27~11.17)

2011年11月24日 | 室内水耕栽培
<10月5日播種分が促進期に>
10月27日 10月5日播種のレタスが促進期に入るので本日から20cm間隔で24時間照射にセット。重さを量るとサラダ菜も玉レタスも根付ですが17,8gありますので生育期の10g目標は達成できています。しかも今回の苗はそれほど徒長していません。
 
 
苗の間隔を広げたので定植できないサラダ菜はメタルハライドの棚に移植しました。これは20時間照射にセットしました。


<サラダ菜の徒長が少し緩和>
10月29日 10月5日播種のサラダ菜は従来と異なり徒長がかなり緩和されてきています。この状態のまま育ってくれると茎の少ないまともなサラダ菜になってくれそうです。
 
写真はインターネットで検索した「よっしーガーデン」さんのサラダ菜の写真ですが(掲載ご了承ください)美しく立派に育った標本のようなサラダ菜ですがこれと比較すると室内水耕でどうにかサラダ菜らしく育ってきたといってもまだまだ別物状態です。
 

■比較 屋上レタスと室内レタス
10月30日 10月5日に播種した玉レタスですが室内栽培との比較を行うためにその一部を屋上に移植しておりますがその苗の本日の状態です。大きさでは室内栽培に劣りますが葉は丸くしっかりと育っていてさほど徒長はしていません。もう少し間隔を広くとって育てうまく結球させたいものです。
 
一方室内栽培の玉レタスですがすでに促進期に入り24時間照射している関係からかなり大きくなっていますがやはり徒長気味です。この比較から徒長問題解決のポイントは光源ということになるのでしょうか。
 
玉レタスもインターネット掲載の露地栽培の写真と比較するとまだまだ別物状態です。本来のあるべき姿に育つのが通常ですが栽培環境・栽培条件が異なると大変難しくなるということが良く分かります。とはいえ何とからしく育てるためにどうすべきかトライしていく他ありません。


<レタスの様子>
11月2日 本日のレタスの様子です。10月15日播種した玉レタスとレッドリーフ。もうしばらく育成期です
 
10月25日に播種したレタスとレッドリーフ。本日育苗棚から栽培棚に移植しました。
 

■3W LED GROW LIGHTS
11月2日 植物育成LEDライトでよいものがないかと国内品についてスターライトさんにお問い合わせをしておりましたが現状ではコストが安く高性能な商品はなさそうで蛍光灯とハロゲン系がまだ主流とのことです。アメリカについて気になるので「LED Grow Lights」で検索すると結構いろいろな商品が出てきてとりわけ1Wから3Wの高輝度のLEDを使った目がくらむような明るさの育成ライトも数多く発見しました。
Advanced LED, Stealth GROW, SunshineSystem,KessilLED,HydroGrow,LumiGrow,SolarOasis などの企業がUSA Made LED(CREE LED?)を使用した高出力で高圧ナトリウムランプ(HPS)およびメタルハライド(MH)の代替品になるライトをかなり発売しています。この辺はわが国のLEDライトとは少しアプローチの仕方が異なるようです。アメリカはもとから農業大国ですし国民レベルで見ても住居が広くガーデニングが盛んですからそのマーケット規模はわが国に比べ数十倍も大きいですし当然インドアガーデン規模も大きくすでに個人レベルでMHやHPSが使用されているのでその代替品として省電力の高性能LEDライトが発売され普及しているのも当然なのかもしれません。それにしても家庭のブレーカーが落ちそうな1200wクラスまであるのには驚きです。

通常使用している蛍光灯でも棚1段で40W×4台=160WですからLEDが5万時間使えるのなら耐久性で蛍光灯の5倍長持ちしますからコストで考えると蛍光灯代(2000円×4本=8000円)の5倍の4万円までなら購入可能ということになりますので手頃な商品があれば購入を検討したいと思います。しかしこれからは冬場にかかりますのでメタルハライドは室温を20~25度に保つ上で暖房効果がありますが電気代を考えるとヒーポンとどちらが安いのかも検討すべきことです。
今室内で栽培しているレタスは徒長して市販に耐えないですが電気器具代・電気代に炭酸ガス代とかなり費用がかかっています。レタス100g当りのコストはどうなっていくのでしょうか。kg700円という千葉大学での研究目標には遠く及びませんが当面の徒長問題解決のためにこの高輝度LEDライトが役立ってくれるといいのですが。

<メタルハライドと蛍光灯>
11月4日 10月5日に播種した玉レタスとサラダ菜は本日で促進期を終え収穫に入りますがメタルハライド栽培と蛍光灯栽培のサラダ菜を比較してみました。栽培パネル上でみても蛍光灯の方はやはり徒長し、茎が長くてしっかりと上を向いていません。重さを量ると蛍光灯は50g強でメタルハライドは100gほどあります。重量差もかなりあります。このことから考えてもやはり光源の質と光量はかなり重要であることがわかります。
 

 

■比較 屋上レタスと室内レタス2
11月4日 同じく10月5日播種した玉レタスの屋上栽培と室内栽培の比較ですが屋上栽培のレタスはまだ大きくなっていませんが葉は丸みを帯びてきて徒長もありません。
 
一方室内の蛍光灯栽培のレタスはかなり大きいですが完全に徒長気味です。


<11月5日分を播種>
11月5日 10日ごとの播種ですので本日、玉レタス・サラダ菜・レッドウエーブ・グリーンウエーブの4種をそれぞれ25株ずつ発芽器に播種しました。

<育ちすぎのサラダ菜>
11月8日 10月5日播種したサラダ菜は収穫期が過ぎて大きくなりすぎています。1株取って重さを計るとほぼ200gになっています。問題は葉先にチップバーンが出ていることおよび葉先がカールしかけている点です。どちらもカルシウム不足が原因と思いますが対処法になるとまだ決め手がありません。
 

<UFO型LED到着>
11月8日 注文していたSunshine System社のUFO型LEDライトが到着したので早速使ってみることに。価格は運賃込みで26000円ほどで90Wタイプです。製造はmade in Chinaです。30cmから60cmの高さで使用するように説明書にありましたのでパネル上50cmに吊り下げて先日5日に播種したレタスの育苗に使用して蛍光灯の育苗棚での栽培と比較してみることにしました。光量子束は50cm下で110μmol程度です。消費電力はワットメーターで計ると86Wでした。
 


<レタスの徒長>
11月17日 レタスの徒長は根本的に解決していない。播種日順にレタスの状況を並べてみると次のようになっています。播種後14日までの発芽育苗期のレタスにはそれほど徒長がなくこの状態で屋上に移植すると健全に育つのですがこれを生育棚に移して蛍光灯の下で育てると2週間もするとかなり大きく成長するのですが全く徒長してしまっています。このことから判断して蛍光灯の光質が茎の成長には良いが葉の生長にあまり寄与していないとということか或いは照射時間・照射距離が間違っているのか再度検討しなおいてみる必要があります。さもないと同じことの堂々巡りに陥ってしまいます。

 
一方屋上に移植したレタスですが2週間経過したレタスはこの所の寒さで大きくなっていませんが4週間経過のレタスはそれなりに大きくなっていて徒長は見られません。10月5日に播種したレタスは更に大きくなり結球しそうな勢いです。
 
この徒長問題は水耕栽培を始めた1昨年の「室内水耕栽培3 NECビオルックスA」の中でも同じようなことを書いています。ということは同じ光源を使う以上常に同じ問題が発生するということなので光源の使い方を変えるか違う光源を使用しない限り解決しない問題ということです。但し光量子束密度は170μmolとありますが本日測定してみると80~140μmolで値としてはかなり落ちています。蛍光灯は本年交換したものがほとんどですのでインバーターなどが原因かもしれませんので調べてみる必要があります。

徒長問題について「株式会社野菜工房」さんのブログの中に次のような文章がありました。
「従来は徒長の主な原因として「温度」(高すぎる)が言われていました。太陽光を使っている施設では夏などは温度が高くなりすぎて徒長するということが良くあるようです。ところが、私たちの実験では「温度」だけが原因ではないということが分かってきました。「養液の成分比」と「光の強さ・量」の組み合わせで徒長することがあるようです。私たちはそのメカニズムが分かりました。これは非常に重要なノウハウです。技術志向の会社を目指してきたのが実を結び始めたという感慨があります。」

ということは徒長問題解決のノウハウはあるようです。温度・養液成分・光量・光強度などの組合せということなのでこれをヒントにトライするほかありません。

<LEDがレタスの徒長を止めてくれるか>
11月17日 注文していたAdvanced LED社の3WタイプUFO型LED2台が入荷したので早速取り付ける。90Wに比べ光量子束密度はさらに高い。このライトの波長は11以上でマニュアルには「11+ Wavelengths of Color Output: 760nm, 740nm, 720nm, 660nm, 630nm, 615nm-480nm, 460nm, 440nm, 415nm, 380nm」とあります。この光源でレタスが健全に成長するかどうか試すことに。10月25日播種したレタス数株と11月5日に播種したレタスをパネルに移植しました。
 

室温は現在23度なので問題なし。後は肥料の問題ですがこれはすぐには対応できないので今回は無視。照射時間は1日12時間に設定。光量子束密度は160~200μmol.



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屋上菜園24 (H23.10.21~11.14)

2011年11月18日 | 屋外水耕栽培
<大根「三太郎」を収穫>
10月21日 大根の三太郎を3本収穫する。かぶらの方が使い勝手が良いとのことで今年は大根はあまり多くは植えなかったがケアを怠ったのでうまく育っていない。ある程度大きくなれば栽培ポットから取り出して大根が腹切りにならないように右の写真のようにポットの底穴を大きくしておかなければならないのにこれを怠ったために右端の大根のように腹切り状態になっている大根がかなりあります。また保冷箱では底が浅いので大根は底につかえて大きく成長できません。やはりベランダストッカーのような深さのある容器で育てないと大きくなってくれません。おでん用には聖護院大根をかなり植えていますのでそちらに期待しています。
 

収穫した大根は田楽にして夕食でいただきました。


10月26日 第1回播種分の大根「三太郎」を収穫するも相変わらず腹きりが3本残っていました。葉付の大根で重さ約700gです。


<春菊を定植>
10月21日 15日に播種した春菊を20株ほど屋上のトロ舟に定植する。

<本日の様子>
10月24日 2回目定植の大根・かぶらもかなり大きくなり3回目も育ってきています。
 
大根の中には又しても腹きり状態になっているのがあります。遅ればせながら底穴の大きな栽培ポットに入れ替えました。

■参考 結球の仕組み
キャベツもかなり結球しています。11月に入れば収穫可能か。

参考書を見ると「結球野菜は生育が進むにつれて葉数がまず増加して外葉の発育が進み、植物体が一定の大きさになると葉は直立し始め相互に抱合し葉球の形成を始める。葉球の肥大・充実はもっぱら外葉からの同化養分の供給によって行われるため充実した葉球を得るには外葉の発育を促すことが非常に重要である。」と書かれています。(農文協「野菜栽培の基礎」より)
ということはキャベツにしろ白菜にしろ外葉がしっかり育っていないと駄目ということです。レタスについても同じことなので玉レタスを結球させようとすれば当然外葉がしっかり育っていなければならないわけですから徒長した状態では根本的に無理ということですね。

<白菜に黄化病発生か>
10月26日 白菜の一部に葉が黄色くなりかけているのがあり、気になるのでインターネットで調べると「白菜黄化病」という病気があるらしい。その症状は次のように書かれている。
「結球開始期以降に外葉が黄白化し始め、急速に株全体に黄化が進展、結球が不十分となり外側に開くようになる。症状が激しいと、外葉は葉ボタン状となり、葉柄基部から離脱しやすくなる。発病株の根や茎の導管部は褐色~黒褐色に変色するのが特徴であるが、軟腐病のように腐敗することはない。症状が軽ければ出荷も可能であるが、品質の低下は免れない。
病原菌は土壌伝染性のかびの一種で、アブラナ科のほかにナス科、ウリ科など多くの作物に寄生するが、寄生性の違いからナス系、トマト系、ピーマン系、エダマメ系、アブラナ科系に分けられる。本病の病原菌は主としてアブラナ科系であるが、近年、アブラナ科系は別種(Verticillium llongisporum (Stark) Karapapa, Bainbridge et Heale)に分類されるようになっている。」


詳しくは分からないがこの病気にかかっているかもしれないので殺菌のためオクトクロスを入れておきました。このようにうまく育っているようでも次から次と異常や病気が発生したりするので病害と対策については充分な知識がないと良い野菜は作れません。何事も同じで前進しようとすれば難題が降りかかりこれを乗り越えて一歩前進ですからまだまだ前途多難道遠しです。死ぬまでにはプロの農家の足元近くにたどり着ければいいのですが。

白菜などは年1回の栽培ですので今年失敗するとまた来年まで待たなければいけないので進歩が年単位ですからなかなか大変です。簡単な工夫と安いコストでせめて年3回位栽培できるようになればいいなと思案していますがそれにはどうしても温室やビニールハウスが必要で金銭的物理的に無理なので道遠しとなってしまいます。

■番外 世界人口70億人突破
10月27日 本日の新聞によると世界人口は今月中に70億人を突破とのこと。1959年に30億人だったのでここ50年で倍以上に増加したことになります。その内60%の42億人がアジアに住んでいるそうですがその食を支えているのは何といっても世界に誇る日清食品が開発したインスタントラーメンとそれに続く食品の工場生産技術によることは間違いないでしょう。アジア圏は熱帯から亜熱帯ですが冷蔵庫がなくても腐らないし日持ちのするインスタント食品が数多くの人々の生活を支えるのに大いに貢献したはずです。また2050年には93億人を突破するとのことなので、世界レベルで考えるとますます食品生産技術の発達が必要不可欠です。とりわけ生鮮野菜について考えるとまだまだ高い生産性を誇る栽培技術は開発途上です。植物工場の発達もその一つですがそれとともに生産性が高く短期収穫可能な野菜の新品種開発もますます重要になるはずです。1ヶ月で5kgに育つ白菜やキャベツができてくれば生産性はそれだけ高くなりますから。国策としてもお米や果実と同じように生産性の高い野菜の品種開発にもっと真剣に取り組み生鮮野菜の分野でもわが国の技術が世界に貢献できるようになることを期待したいものです。
グローバルに考えると大変大きな問題で次のような記載もありました。
「現在の世界人口は68億人、食糧生産は21億トン。2050年には世界人口は90億人となり、食糧は30億トン必要になるとされている。しかし、環境破壊等で実際は現在より食糧は25%不足すると推測されている。世界の国々は食糧確保を国の安全保障戦略として推進している。」(舘崎正二氏のブログより)   

■番外 25000分の1とバイオテクノロジー
10月28日 昨日のTV番組でサカタ種苗が紹介されていました。わが国の種苗市場で60%のシェアを持ち、この分野では世界で第4位の企業だそうです。野菜作りに携わる者としてまた日ごろその種苗の利用者として大変喜ばしいことです。ただ新種開発には大変な苦労があるようで1年間に2500種類の交配を行い、それを10年間やり続けてやっと納得の1種が開発できるというお話で、新種開発の難しさを知りました。果物と違って1個何万円もしませんし品薄・価格上昇の時だけマスコミに取り上げられて注目されるだけの野菜ですが本来はお米と同様に国民生活に密着した食材ですからもっと高い評価があってしかるべきですし、その種類の多さからいってもその開発を数少ない企業に依存するのではなくもっと多くの国家機関や大学研究所が最高の「バイオテクノロジー」技術を駆使して積極的な関与し世界に誇れるブランド野菜を作り上げていってもらいたいし、栽培面でもインスタント食品並みのイノベーションを期待したいものです。

<またしても手抜かり 白菜とキャベツ>
10月28日 白菜の「金将二号」はよく育っているので安心していましたが中に数株倒れているのがあるのでおかしいと思って調べてみると間引きを怠ったために1つの穴に2株が生長し互いに左右に分かれて育っているために倒れているのです。又しても手抜かりでこれでは大きく育ってくれない。ひとまず2株は収穫する。
 

キャベツも11月になれば収穫ですがここ1週間ほどはそれほど大きくなっていないし少し傾きかげんなのでよく覗いてみると茎が栽培パネルの上に大きく伸びていてその上にキャベツが実っている感じになっていました。キャベツの育て方の参考書を見ると大きくなるにつれて土盛りをするように書かれていますので水耕栽培であれば茎を水中に押し込んでいかなければならないということになります。これを怠っていました。根がしっかり生長できていないのはこの点の手抜かりが原因かもしれません。やはりはじめてのトライですのでどうしてもミスが避けられません。素人栽培の悲しさです。押し込めれるものは押し込み、押し込めないものは抜き取って穴を大きくしてから再度定植しました。根をいじっているので結果的には生長には良くないでしょうがやむを得ません。
 

<pH調整の失敗か>
10月29日 白菜の「金将二号」の中にやはりしおりかけがあるのでpHおよびEC値を計るとpH=6ほどでEC=0.5位なのでとりあえず肥料を追加して1.5にする。pHについては先日8近かったのでダウン剤を少し添加したがこれによって酸性になりすぎその後修正したがまだ少し酸性になっている。葉のしおれた原因はこの点にあるのでないかと思うのですが何事も生き物相手ですから慎重に行わないといけません。他の病気の可能性もあるので少し調べる必要があります。
 
 

<葉大根が大根に>
11月1日 葉大根の収穫が遅れているので本日収穫しましたがほとんどに大根ができています。葉を主として食するための大根ですから葉が柔らかく根には大根ができない品種かと思っておりましたがこれでは「三太郎」とほとんど変りません。トロ舟なので底が浅いので大根は大きくなっていませんが底が深ければほとんど同じような大根ができるのでしょう。
ひねた葉大根は夜炒めていただく。残った葉は野菜ジュースに入れて翌朝いただくことに。
 

<春菊を少し収穫>
11月1日 中葉春菊を少し収穫しました。下の葉を4,5枚残して上の葉を切り取って収穫すると書かれているのでそのように収穫しました。また次々と葉が成長してくるので何度かは収穫できるようです。
 

<チンゲン菜・ミズナも収穫>
11月1日 チンゲン菜も栽培パネル一杯に定植しているので密集状態です。隙間を取るためにも収穫が必要ですので本日2回目の収穫を行いました。右はテラピアの魚糞で育てているミズナです。盛り上がらんばかりですので少し収穫しました。春菊およびチンゲン菜も肥料不足の中ボツボツ育ています。
 

<白菜・キャベツの初収穫>
11月5日 キャベツをはじめて収穫する。外葉が大きく生長しているがやはり中の部分はまだ少し小さいが中を割ってみましたが虫もついておらずはじめての栽培にしてはよくできていると自画自賛。24株栽培しているが全株とも問題が無ければいいのですが。
 

つづいて黄化病にかかっている白菜も8株全部収穫する。外の黄色くなった葉を取り除き2つに切ってみると中身は何ら問題なし。品質は低下するが出荷に問題なしとありましたがその通りでやれやれです。3個はご近所に配り後は漬け物か鍋にでも使っていただくことに。まだ重さは一番重いもので1.2kgでまだまだ小さい。
 
 

<屋上でのレタス栽培>
11月5日 室内栽培との比較もあって屋上でもレタスを栽培しています。室内ではいずれも徒長気味で結球などは望むべきもないので何とか屋上で育てて結球させたいと考えております。本日も白菜を収穫した後にレタスを移植。パネル1枚に15株ほど定植して現在4枚のパネルで育てていますので60株ほどになります。気候的にも丁度レタス栽培に向いていますので何とか結球してくれないかと楽しみにしています。
 


<廃棄野菜でぼかし肥料作り>
1月5日 屋上で発生する野菜の切れ端などをそのまま捨てずにEM菌をつかったぼかし肥料づくりに使用しています。できた肥料はテラピアの魚糞で栽培しているトロ舟に入れて使用しようと思います。有機肥料ですから魚の水槽に流れても魚に悪影響はないのでないかと思っていますが。


<じゃがいもの水耕栽培>
11月13日 先月台所のジャガイモを半分に切り半日日干しにした後保冷箱に入れておりましたが本日見ると芽がでてかなり生長してきています。来年は家内の要望もあるのでジャガイモの水耕栽培にトライしてみるつもりですのでその前哨戦と言うところです。芽が10cm以上になると1~2本残して芽欠きを行い土もりをして施肥を行うのが栽培方法のようですが水耕栽培の場合は種芋より上にできる新じゃがをどのように育てるかがポイントのようなのでその辺を調べることが今回の目的です。根が育つ所と新じゃがができる茎の育つ場所をどのように取ればいいのかですがトロ舟に2枚のスチロール板を5cm位離して2段にして空間を2分し下は種じゃがの根が生長するエリア、上の空間が新じゃがが育つエリアにすればいいのではないかと考えております。



<娘に野菜を送る>
11月13日 岡山にいる娘にキャベツ・白菜・大根・ミズナなどを送ってやりました。白菜は2kg、キャベツは1.5kgありましたのでサイズとしてはまずまずの出来かと思います。
 

<玉レタスの様子>
11月13日 玉レタスの本日の様子です。同じ苗でも屋上のレタスには徒長が全く見られません。成長の度合いは室内水耕に比べ劣りますがしっかりと育っています。
 



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