<室内水耕栽培のプロセス>
12月10日 レタスの徒長に悩まされながらも室内水耕栽培に取り組んでおりますがこの時期はまず発芽については「愛菜花」に頼っています。播種後4,5日で発芽してくれています。発芽した苗は育苗棚に移植して育苗しますが育苗棚の光源に「東芝20W2灯蛍光灯」を3台並べて使用しているので光量子束密度PPFDも結構高く200μmolほどあり苗はしっかりと育っています。現在は3台使用していますがローテイションを考えるともう一台ほしいところです。
14日間育苗した後、栽培棚に移植します。蛍光灯栽培棚は現在12台ですがほとんどがパナソニックの植物育成蛍光灯を使っています。基本的には10cm程離して12時間照射を9日間、その後20cm程離して24時間照射を9日間行い収穫という生育期と促進期という2ステップを取っています。これで発芽定植後、育苗期14日・生育期9日・促進期9日の32日で収穫するというスケジュールです。
今までは徒長が激しかったので育苗段階でしっかりと育てることで徒長を阻止できるのではないかと思い育苗用に強い光源を使用するようにしました。また炭酸ガス供与が多すぎることも徒長の原因になっているのでないかと思い少し控えるようにしました。まだ全体には及んでいませんがミニ扇風機も回しての送風も必要かと思います。室内環境は少し湿度が下がり、温度も20度をきるようになってきていますのでこれもエアコン・加湿器で湿度80%室温20℃を維持していきたいと考えております。
また蛍光灯の反射効率を高めるために従来の「シルバースクリーン」に代えてアルミ反射板「ルックスアップ」を購入し蛍光灯に取り付け効果の程を見ています。光量子束密度で言うと約50%はアップしていますのでそれなりの効果が期待できるのではないかと思っています。とりあえず7台分28枚を購入し取り付けました。
蛍光灯に代わる強力な光源として従来はメタルハライドを使っておりましたが夏場は室温が高くなりすぎるのと消費電力が350Wと高いので現在は使用していません。代わりに高輝度LEDライトを5台(角型1台・丸型4台)アメリカから購入して使用しています。どちらかというと葉野菜には強すぎる感じなので今後は果菜類の栽培に使ってみようと考えております。レタスを育てている様子です。
<人工培土「ベルデナイト」で根菜類栽培>
屋上での根菜類の栽培は寒さが厳しくなり難しいので人工培土「ベルデナイト」と126WLED光源を使って室内栽培でトライしてみようと考えております。人参と大根の種を播いておりますので発芽してくれればベルデナイトで育ててみます。
<本日の野菜の様子>
12月10日現在の野菜の様子です。小松菜も春菊も共にしっかり育ってきています。
リーフレタスと玉レタスは少し徒長していますが以前ほど激しくはありません。これなら問題ないかもしれません。
<レタスはこれで合格といえるか>
12月14日 すでに促成期に入っているレタス類の本日の状態です。生育期にLEDで育てたものが大半ですのでそれほど徒長もなく全体にまずまずの出来ではないかと思います。いずれもパナソニックの蛍光灯で育てていますので大変美しく見えます。
数株収穫して重さを量ってみました。玉レタスは100g、リーフレタスは75g、サラダ菜は2株で100gでした。図体は大きいですが屋上栽培のレタスに比べて重さは3分の1から4分の1しかありません。
いずれも市販の水耕栽培レタスに比べてそれほど遜色はないと思うのですが屋上で育てているレタスに比べると成長は早いのですが肉厚というか全体にしっかり感がかけていますし玉レタスは結球とは程遠い状態です。徒長はほとんどなくなりかけていますがこんな状態でうまく育っているといえるのか、自信が全くありません。下の写真は同じ時期に播種した玉レタスで屋上で育てているものです。こちらの方が圧倒的にレタスらしいです。まず葉の形が違います。室内水耕ではなぜ丸い葉にならないのか、葉の密度が低いのか、なぜ結球しかけないのか、このなぞを解く鍵は何なのでしょうか。分かっている方がいれば是非、ヒントだけでも教えてください。
12月15日 本日収穫した屋上の玉レタスです。中途半端な結球レタスですがそれでも300gはあります。
<含水率の測定2>
12月15日 新たに含水率を測定するために別のレタスを採取してその重さを計ると72.8gありましたこれを乾燥させて乾物重量を測定することにします。とりあえず電子レンジで7分ほどで水分を飛ばし後は自然乾燥させます。23以下であるためには乾物重量が3g以上である必要があります。果たして今回はどうなるか。
12月18日 本日測定すると5.4gになっていました。まだ完全に乾燥しきっていないですがこれなら乾燥しきっても4.5g以下になることはありませんので4.5gになったとしても含水率は(72.8-4.5)/4.5=15.17なので全く問題なし、合格といえそうです。
<やはり太陽光は偉大だ!>
12月16日 比較のために屋上のレタス栽培のトロ舟周囲の光量子束密度を測定するとおよそ1100~1200μmolを示している。直角に当てると1500を優に越えています。やはりLEDや蛍光灯とは値が1桁違います。しかも葉が焼けるようなことはない。レタスが結球しないのも葉が少ないのも丸みがないのもすべてこの光質の違いから来ているのであろう。難しい講釈もあるだろうが基本はこの一点に尽きるのではないかと思われる。光量子量が高く熱を持たない光源があればということです。
<ベルデナイトに大根とかぶらを定植>
12月16日 ロックウールに播種していた大根とかぶらが発芽(人参はまだ)してきてのでベルデナイトに定植しました。光源としてLEDの126Wを使用してみます。果たして大きな大根やかぶらに育ってくれるか楽しみです。
Hydro Grow社から来年度は新製品に一新するので在庫処分をする旨メールがあったので角型の126WLED(3W Type)を1台追加注文する(550$)。このLEDは冷却ファンが6台ついているので実質消費電力は145wです。少し電力を消費しますがこの程度でないと根菜類の栽培は難しいと思われるので1台追加したしだいです。このライトが入荷するまではUFO型で代用。
<蛍光灯・LEDライトの表面温度>
12月20日 野菜が生長して蛍光灯のそばまで来るとどうしても葉が焼けて薄茶色になります。蛍光灯の表面温度を放射温度計で測定すると46度から56度位ありますので接触しなくても接近してくると葉は完全に焼ける温度です。一方LEDでは蛍光灯のような放熱がないので問題が無いと思っておりましたがUFO型LEDライトを使ってのレタス栽培で何枚かの葉が焼けているのが気になりLEDの表面温度を測定するとSunShineのUFO型では表面温度が36度もありました。蛍光灯よりは温度が低いとはいえこの熱が影響しているのかもしれません。換気ファンだけではLED基盤からの発熱を吸収しきれていないようです。HydroGrow社の角型126WLEDの表面温度は25度でした。完全に熱を取るにはシナジーテック社さんのLEDのように水冷という方式も一理あるわけです。
蛍光灯で日焼けした小松菜とLEDで日焼けした玉レタス
<収穫期に入ったレタス類>
12月21日 11月15日に播種したレタス類はすでに促進期が終了し収穫すべき時期にきています。24時間照射と反射板ルックスアップのダブル効果でどのレタス類も重さが100gを越えています。ただ玉レタスは今回も結球してくれませんでした。結球仕掛けのレタスもありますが重さが200gを越えるまでには至っていません。
サラダ菜は先週14日の測定値50gから90g増量して140gを越えるまで大きく育っています。
リーフレタスも75gから120gに増量しています。
玉レタスは160gになり少し結球仕掛けですがまだまだ不十分です。もう少し日数をかけて大きく成長させないと結球は難しそうです。結球レタスの室内栽培はやはり当面の課題です。
<LumiGrow社のLEDライト>
12月21日 先般のHydroGrow社に続いて本日もLumiGrow社から大幅バーゲンのメールが届く。これは通常1499$する330WタイプのES330を半値以下の699$に値引きするというものです。5WLEDを58個使用しているランプで600Wクラスのメタルハライド代替品として利用できる光源だとのことです。5WLED単体でも大阪日本橋辺りで1個1000円以上しますからLEDだけでも6万円ほどする商品がこの値段ですから価格的に魅力があります。しかもこのライトは赤色と青色を個別のコントロールできるので野菜の生育段階にあわせて光量・色調を調整できるのが特徴です。
<やはり葉が焼けるLED>
12月26日 126WのLEDを照射し大根とかぶらを人工培養土ベルデナイトで育てていますが定植後10日経ち新芽が出始めましたがやはり光源が強いのか近接しすぎたのか新芽が日焼けしています。もうすこし距離を置いて照射する方がいいのでしょう。
<今年の反省と来年の課題>
12月28日 屋上での水耕栽培に比べ室内水耕栽培は難しいというのが正直の感想です。一昨年に比べて栽培レベルが高まったのかどうかというと自信がありません。今年は
①空間を間仕切り植物工場もどきにして空調も設置
②光源も蛍光灯の外にLEDを追加
③反射効率を高めるためにシルバースクリーンからアルミの反射板にグレードアップ
④炭酸ガスボンベの設置
⑤育苗用にNEC20w2灯付×3台使用
など栽培環境の整備に努めましたが
①青藻の発生が激しくなる
②青藻が原因かトロ舟によっては根が少し黒ずんでいるレタスもある
③炭酸ガス供与で成長が早くなったが徒長も激しかった
④品種によるが小松菜・チンゲン菜などは徒長が激しかった。
⑤葉や新芽がLEDで日焼けしたり枯れたりした
⑥LEDでの果菜類・根菜類の栽培に成功していない
など栽培面でいろいろな問題が出ています。
来年は再度水耕栽培の原点に返り栽培環境から栽培方法まできっちりと
データー管理を行いながら検証していきたいと思っています。
①水耕栽培方式の検討吟味
②発芽から育苗、どの時点で育苗棚へ移すのがベストか
③育苗方法の吟味:照射時間・養液循環・養液温度などで問題点はないか
④生育棚への移植時期:発芽後何日位のどの状況がベストか
⑤生育条件:蛍光灯の違い(パナソニックとNEC)・LEDの違いによる照射時間・照射距離・照射日数、養液循環・光源と青藻対策、pH・EC値管理、温度湿度管理・炭酸ガス管理等
⑥育苗スペースと成長状況:どの間隔で定植するのがベストか
⑦栽培成功の具体事例:市販レタスの品質基準・玉レタスの結球条件など
⑧生産コストの検証:コスト低減の条件
12月10日 レタスの徒長に悩まされながらも室内水耕栽培に取り組んでおりますがこの時期はまず発芽については「愛菜花」に頼っています。播種後4,5日で発芽してくれています。発芽した苗は育苗棚に移植して育苗しますが育苗棚の光源に「東芝20W2灯蛍光灯」を3台並べて使用しているので光量子束密度PPFDも結構高く200μmolほどあり苗はしっかりと育っています。現在は3台使用していますがローテイションを考えるともう一台ほしいところです。
14日間育苗した後、栽培棚に移植します。蛍光灯栽培棚は現在12台ですがほとんどがパナソニックの植物育成蛍光灯を使っています。基本的には10cm程離して12時間照射を9日間、その後20cm程離して24時間照射を9日間行い収穫という生育期と促進期という2ステップを取っています。これで発芽定植後、育苗期14日・生育期9日・促進期9日の32日で収穫するというスケジュールです。
今までは徒長が激しかったので育苗段階でしっかりと育てることで徒長を阻止できるのではないかと思い育苗用に強い光源を使用するようにしました。また炭酸ガス供与が多すぎることも徒長の原因になっているのでないかと思い少し控えるようにしました。まだ全体には及んでいませんがミニ扇風機も回しての送風も必要かと思います。室内環境は少し湿度が下がり、温度も20度をきるようになってきていますのでこれもエアコン・加湿器で湿度80%室温20℃を維持していきたいと考えております。
また蛍光灯の反射効率を高めるために従来の「シルバースクリーン」に代えてアルミ反射板「ルックスアップ」を購入し蛍光灯に取り付け効果の程を見ています。光量子束密度で言うと約50%はアップしていますのでそれなりの効果が期待できるのではないかと思っています。とりあえず7台分28枚を購入し取り付けました。
蛍光灯に代わる強力な光源として従来はメタルハライドを使っておりましたが夏場は室温が高くなりすぎるのと消費電力が350Wと高いので現在は使用していません。代わりに高輝度LEDライトを5台(角型1台・丸型4台)アメリカから購入して使用しています。どちらかというと葉野菜には強すぎる感じなので今後は果菜類の栽培に使ってみようと考えております。レタスを育てている様子です。
<人工培土「ベルデナイト」で根菜類栽培>
屋上での根菜類の栽培は寒さが厳しくなり難しいので人工培土「ベルデナイト」と126WLED光源を使って室内栽培でトライしてみようと考えております。人参と大根の種を播いておりますので発芽してくれればベルデナイトで育ててみます。
<本日の野菜の様子>
12月10日現在の野菜の様子です。小松菜も春菊も共にしっかり育ってきています。
リーフレタスと玉レタスは少し徒長していますが以前ほど激しくはありません。これなら問題ないかもしれません。
<レタスはこれで合格といえるか>
12月14日 すでに促成期に入っているレタス類の本日の状態です。生育期にLEDで育てたものが大半ですのでそれほど徒長もなく全体にまずまずの出来ではないかと思います。いずれもパナソニックの蛍光灯で育てていますので大変美しく見えます。
数株収穫して重さを量ってみました。玉レタスは100g、リーフレタスは75g、サラダ菜は2株で100gでした。図体は大きいですが屋上栽培のレタスに比べて重さは3分の1から4分の1しかありません。
いずれも市販の水耕栽培レタスに比べてそれほど遜色はないと思うのですが屋上で育てているレタスに比べると成長は早いのですが肉厚というか全体にしっかり感がかけていますし玉レタスは結球とは程遠い状態です。徒長はほとんどなくなりかけていますがこんな状態でうまく育っているといえるのか、自信が全くありません。下の写真は同じ時期に播種した玉レタスで屋上で育てているものです。こちらの方が圧倒的にレタスらしいです。まず葉の形が違います。室内水耕ではなぜ丸い葉にならないのか、葉の密度が低いのか、なぜ結球しかけないのか、このなぞを解く鍵は何なのでしょうか。分かっている方がいれば是非、ヒントだけでも教えてください。
12月15日 本日収穫した屋上の玉レタスです。中途半端な結球レタスですがそれでも300gはあります。
<含水率の測定2>
12月15日 新たに含水率を測定するために別のレタスを採取してその重さを計ると72.8gありましたこれを乾燥させて乾物重量を測定することにします。とりあえず電子レンジで7分ほどで水分を飛ばし後は自然乾燥させます。23以下であるためには乾物重量が3g以上である必要があります。果たして今回はどうなるか。
12月18日 本日測定すると5.4gになっていました。まだ完全に乾燥しきっていないですがこれなら乾燥しきっても4.5g以下になることはありませんので4.5gになったとしても含水率は(72.8-4.5)/4.5=15.17なので全く問題なし、合格といえそうです。
<やはり太陽光は偉大だ!>
12月16日 比較のために屋上のレタス栽培のトロ舟周囲の光量子束密度を測定するとおよそ1100~1200μmolを示している。直角に当てると1500を優に越えています。やはりLEDや蛍光灯とは値が1桁違います。しかも葉が焼けるようなことはない。レタスが結球しないのも葉が少ないのも丸みがないのもすべてこの光質の違いから来ているのであろう。難しい講釈もあるだろうが基本はこの一点に尽きるのではないかと思われる。光量子量が高く熱を持たない光源があればということです。
<ベルデナイトに大根とかぶらを定植>
12月16日 ロックウールに播種していた大根とかぶらが発芽(人参はまだ)してきてのでベルデナイトに定植しました。光源としてLEDの126Wを使用してみます。果たして大きな大根やかぶらに育ってくれるか楽しみです。
Hydro Grow社から来年度は新製品に一新するので在庫処分をする旨メールがあったので角型の126WLED(3W Type)を1台追加注文する(550$)。このLEDは冷却ファンが6台ついているので実質消費電力は145wです。少し電力を消費しますがこの程度でないと根菜類の栽培は難しいと思われるので1台追加したしだいです。このライトが入荷するまではUFO型で代用。
<蛍光灯・LEDライトの表面温度>
12月20日 野菜が生長して蛍光灯のそばまで来るとどうしても葉が焼けて薄茶色になります。蛍光灯の表面温度を放射温度計で測定すると46度から56度位ありますので接触しなくても接近してくると葉は完全に焼ける温度です。一方LEDでは蛍光灯のような放熱がないので問題が無いと思っておりましたがUFO型LEDライトを使ってのレタス栽培で何枚かの葉が焼けているのが気になりLEDの表面温度を測定するとSunShineのUFO型では表面温度が36度もありました。蛍光灯よりは温度が低いとはいえこの熱が影響しているのかもしれません。換気ファンだけではLED基盤からの発熱を吸収しきれていないようです。HydroGrow社の角型126WLEDの表面温度は25度でした。完全に熱を取るにはシナジーテック社さんのLEDのように水冷という方式も一理あるわけです。
蛍光灯で日焼けした小松菜とLEDで日焼けした玉レタス
<収穫期に入ったレタス類>
12月21日 11月15日に播種したレタス類はすでに促進期が終了し収穫すべき時期にきています。24時間照射と反射板ルックスアップのダブル効果でどのレタス類も重さが100gを越えています。ただ玉レタスは今回も結球してくれませんでした。結球仕掛けのレタスもありますが重さが200gを越えるまでには至っていません。
サラダ菜は先週14日の測定値50gから90g増量して140gを越えるまで大きく育っています。
リーフレタスも75gから120gに増量しています。
玉レタスは160gになり少し結球仕掛けですがまだまだ不十分です。もう少し日数をかけて大きく成長させないと結球は難しそうです。結球レタスの室内栽培はやはり当面の課題です。
<LumiGrow社のLEDライト>
12月21日 先般のHydroGrow社に続いて本日もLumiGrow社から大幅バーゲンのメールが届く。これは通常1499$する330WタイプのES330を半値以下の699$に値引きするというものです。5WLEDを58個使用しているランプで600Wクラスのメタルハライド代替品として利用できる光源だとのことです。5WLED単体でも大阪日本橋辺りで1個1000円以上しますからLEDだけでも6万円ほどする商品がこの値段ですから価格的に魅力があります。しかもこのライトは赤色と青色を個別のコントロールできるので野菜の生育段階にあわせて光量・色調を調整できるのが特徴です。
<やはり葉が焼けるLED>
12月26日 126WのLEDを照射し大根とかぶらを人工培養土ベルデナイトで育てていますが定植後10日経ち新芽が出始めましたがやはり光源が強いのか近接しすぎたのか新芽が日焼けしています。もうすこし距離を置いて照射する方がいいのでしょう。
<今年の反省と来年の課題>
12月28日 屋上での水耕栽培に比べ室内水耕栽培は難しいというのが正直の感想です。一昨年に比べて栽培レベルが高まったのかどうかというと自信がありません。今年は
①空間を間仕切り植物工場もどきにして空調も設置
②光源も蛍光灯の外にLEDを追加
③反射効率を高めるためにシルバースクリーンからアルミの反射板にグレードアップ
④炭酸ガスボンベの設置
⑤育苗用にNEC20w2灯付×3台使用
など栽培環境の整備に努めましたが
①青藻の発生が激しくなる
②青藻が原因かトロ舟によっては根が少し黒ずんでいるレタスもある
③炭酸ガス供与で成長が早くなったが徒長も激しかった
④品種によるが小松菜・チンゲン菜などは徒長が激しかった。
⑤葉や新芽がLEDで日焼けしたり枯れたりした
⑥LEDでの果菜類・根菜類の栽培に成功していない
など栽培面でいろいろな問題が出ています。
来年は再度水耕栽培の原点に返り栽培環境から栽培方法まできっちりと
データー管理を行いながら検証していきたいと思っています。
①水耕栽培方式の検討吟味
②発芽から育苗、どの時点で育苗棚へ移すのがベストか
③育苗方法の吟味:照射時間・養液循環・養液温度などで問題点はないか
④生育棚への移植時期:発芽後何日位のどの状況がベストか
⑤生育条件:蛍光灯の違い(パナソニックとNEC)・LEDの違いによる照射時間・照射距離・照射日数、養液循環・光源と青藻対策、pH・EC値管理、温度湿度管理・炭酸ガス管理等
⑥育苗スペースと成長状況:どの間隔で定植するのがベストか
⑦栽培成功の具体事例:市販レタスの品質基準・玉レタスの結球条件など
⑧生産コストの検証:コスト低減の条件