●辛味大根も順調です
10月19日 エスロン管底面給水で育てている辛味大根はうまく育ってきています。この栽培法はかなりの節水農法になりそうです。20本の大根に対しての給水量は30㍑が2階です。本日3回目の給水を行う。
●節水水耕栽培Ⅲ エスロン管滴下灌漑
9月9日 熱帯塩害地での水耕栽培方法の第三弾として今度は「エスロン管に人工培土を詰めてその上から撤下灌漑」を行って野菜を栽培する方法です。従来の養液水耕では使用養液量がかなり多いので海水淡水化装置使用を前提にすると難しそうなので同じ装置を使いながら今度は培地に人工培土を使用し最小限の養液を撤下しながら栽培するという手法で特に目新しいものではありませんがこの夏悩まされた夏場の養液温度上昇による弊害がある程度緩和できるのではないかと思われます。この手法は昨年まで人参栽培でプランターに養液を撤下して最倍してきましたのと基本的には同じですので今回もこの時期ですから人参やゴボウ栽培で試してみようと思います。
装置としては養液灌漑チューブを如何に安く仕上げるか、水分センサーを使用して培土が湿っていれば給水しないようにして節水を図る方法が使えないかなど研究の余地はあるのですがとりあえず当面はタイマー設定で給水していきます。タカギのセンサー付自動給水装置なども使いやすい装置ですがこれは水道栓直結タイプですので残念ながら使用できそうにありません。
今回はエスロン管装置が床面直置きですので養液を循環させることができませんのでかけ流しになりますが極力給水量を最小限にして養液が漏れ流れないようにしたいと思っています。給水チューブにエアーポンプ用の8分岐を3個使って一応組み立てました。最初は1日1回15~20秒位の給水を行いその後成長の様子を見ながら栽培したいと思っています。
●節水水耕栽培Ⅱ エスロン管底面給水栽培
9月7日 エスロン管栽培装置を使った節水農法の第二弾として「エスロン管への底面給水による栽培方法」を試してみようと思います。熱帯での節水栽培方法については滴下灌漑を応用した手法の研究も行っておりますがその研究にも役立つのではないかと思っています。手法はいたって簡単でエスロン管にビニールポットを入れてその上に不織布の水切りをのせその中に人工培土を入れて底面から給水して栽培しようというものです。給水量がオーバーフローすればサイフォンの働きで完全に給水タンクに戻りますのでエスロン管内の水切りができるようになっています。この方法ですとかなりの節水が可能です。養液は循環しますので消費養液量測定も可能です。とりあえず1日2回6分間給水するように設定しました。エスロン管の高さが20㎝と低いのでミニサイズのピリ辛大根と人参の種を播いておきました。ただエスロン管の径が小さいので根茎が圧迫されて大きく育たないのではないかと懸念されますが。
9月14日 ピリ辛大根が発芽してきています。
●暑さ対策としてスプリンクラーで冷却
8月7日 早速リレー回路を使用して給排水できるようにセットし茄子を栽培しているエスロン管で試してみました。回収タンクには発泡スチロールの天板を取り付けある一定量を超えるとサイフォンの働きで循環タンクに流れ出すようにしています。排水ポンプの力が弱いので排水には1時間10分ほど要しましたがこれで意図通りの効果が発揮されるといいのですが。
接待は1日2度午前9時と午後3時に排水するように設定していますが本日午後3時の養液温度は40.3度でした。この温度ですと溶存酸素量も少なくなり野菜の成長には過酷過ぎるようです。排水後回収タンクの水温を計ると35.9度まで下がりました。ただ回収タンクはありあわせの60㍑のごみ箱ですので40本のエスロン管立ち上がり部の養液をほぼ回収するには小さすぎます。(単純に3.14×5cm×5cm×20cm×40個=62.8リットル)80㍑のゴミ箱に変えて1日1回排水ポンプを1時間半動かせばよさそうです。ただ夏場1.5時間も養液に浸っていないとナスは枯れてしまわないか少し不安が残りますが。
8月6日 エスロン管からの排水の際にスプリンクラーを取り付けて水流で回転させながら養液を回収すると養液温度はかなり冷やされるのではないかと思い試してみました。エスロン管の立ち上げ部の温度は最初38.2℃でしたがスプリンクラーを回しながら回収した養液の温度は36.5度まで下がっていました。蒸発と気化熱により温度が下がったわけで取り立てて別の動力源が要るわけではないのでこれは利用できるのではないかと思います。
念のためなすびを栽培しているエスロン管でも試してみました。37度強が養液温度が35.8℃まで下がりました。
●本来ならお盆休み
8月5日 この時期は本来なら夏野菜と秋野菜の端境期で9月初旬の秋物播種・定植まで暫く休んでもいいのですがこの暑さこそ熱帯砂漠地での野菜栽培手法の開発がテーマになっておりますのでどのように工夫すればこの時期野菜栽培が可能かを実践的に考える好機でもあるわけです。現行のエスロン管栽培手法の改善を積極的に試していく必要があります。
●エスロン管の暑さ対策
8月5日 ここ10日間ほどの猛暑続きで養液温度も上昇し野菜の育ちが良くありません。とくにエスロン管に移植したナスはトロ舟のナスに比べるとほとんどが弱って枯れかけています。エスロン管の場合養液の循環がうまくいかないことも温度上昇の一因ですので水位を立ち上がり部より低くなるまで排水した後に送水循環させることで養液温度上昇も少しは緩和されます。そこで簡単なリレー回路を使って2台の水中ポンプを交互に駆動させれるようにしました。何分の排水でよいかは実際に動かしながらチェックすることに。
●エスロン管断熱の決め技
7月29日 昨日研究会のメンバーIさんの設備を見学しました。同じく会社の屋上に設置されていますが最近定植されたそうで野菜の成長はこれからです。
この装置はエスロン管の外に防災断熱管を差し込んでいますので遮熱効果がかなり高いようです。この方法なら下手に断熱材を巻いたり噴霧装置を使っての噴霧も不要ですので見た目にもすっきりしていますしメインテナンスも要りませんのでかなり優れています。エスロン管水耕栽培の断熱手法としてはこれ以上良い方法はないかもしれません。
●トロ舟との比較
7月29日 トロ舟の場合は発泡スチロールの定植板が結構断熱効果を発揮しますのでよほど気温が上昇しない限り36度以下が保たれています。(時には40度近くになることもありますので絶対ではありませんが)したがってエスロン管の場合でも36度以下に抑えられるかどうかがポイントです。
●噴霧冷却
7月29日 正午に2分間ノズルからの噴霧を行いましたが果たしてどれほどの効果があるのでしょうか。養液温度は36度の攻防戦です。
噴霧装置との比較対照で4本にはアルミ蒸着フィルムを張った発泡スチロール板を巻きつけました。これには噴射ノズルを使わず温度差がでるか調べてみます。
●噴霧装置改良
7月22日 噴霧ノズルを下向けにし設置状態が安定するように足をつけるなど噴霧装置を改良しました。本日は雨なので仮止めし晴天の日に調整しようと思います。
●秋キュウリを播種
7月22日 秋どりキュウリ「露知らず」の種をホームセンターで購入し本日播種する。播き時は6月から8月初旬、収穫は8月末から11月とあるのでまだ間に合いそうです。枯れたきゅうりの後に定植したいと思います。
●キュウリが枯れる
7月22日 移植時期が遅すぎたのが原因と思われるがせっかく移植したキュウリが半分ほど萎れて枯れています。残ったキュウリがしっかり育つことを望むところです。
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