てのひらに日だまりを

amiの小さな手から生まれる、小さな小さな日だまり村をレポートします。

医師の話し(個人面談)4

2007-09-20 16:52:57 | ブログ

最近は色々厳しい条件があるのは知っている。本人の承諾が必要なのかもしれない。だけど・・・母は認知症で一人での生活が無理になったため施設にお願いしている。

食べ物も際限なく食べてしまうかもしれない。(数年前バナナを5本一時に食べてしまった)排泄もわからない時がほとんどでリハビリパンツを使用している。昼夜も季節も良くわかっていない。家にいた頃は夜中3時4時に電話がかかってきたり尋ねてきたりすることも度々だった。今は施設で規則正しい生活のため夜も快眠していると聞き安心していたのに・・・

こんな母に本人承諾の必要性があるのだろうか?まして「急死」した以後の処置。「重病で死にかかってるとき」の延命処置の話しではない。「死んだらそこで終わり」だと思っているはず。理解できる訳が無い。S070917santasisyu

写真は地下鉄ラクトギャラリーから

「サンタ村」の簡単刺繍(11月の教室デザインを考えなくてはいけない時期。テーマは「クリスマス」・・・何も浮かばない)

悔しくて悲しくて情けなくって「そのままでいいよね。あちこち穴あけたり嫌だもんね」と母に言った。母はわけもわからずに「うん」といった。目が「うつろ」だった。自分の知識の無さが悔しかった。

施設で誰にも気付かれずに死ぬ事はあるだろう。でもそれは家で横に寝ていても同じだから気にもならない。ただ一点、なぜ認知症の母に説明し本人承諾させなければならなかったのか。「大事な事だから」といわれたが入所から3ヶ月以上経っている。急死が今日以前なら?なぜ私だけではいけなかったのか?後で施設の方から事前説明がなかったことをわびられたが何かが違う。私に何人もの兄弟がいたら、その場で返事できるのだろうか・・・

とりあえず決定したのは私だ。「とりあえず」で結論をだしていい話しでは絶対にない。母はわけもわからず「うん」といっただけだ。辛い・・・一週間が過ぎた。


医師の話し(個別面談)3

2007-09-20 15:44:25 | ブログ

医師は唐突に「誰でもいつかは死ぬ、それはわかるな」と母にいった。「え?」と母。もう一度大きな声で繰り返されると「それは…誰でも…」と不安げに返事。

「明日急に死ぬかもしれんし10年後かもしれんけど誰でも死ぬわな。みんながいるときに死ぬとは限らんな。誰にも気付かれんと知らん間に死んでるかもしれん。さあ、そんな時どうするかが今日の話しや」と大きな声で何度も何度も「死ぬ」という言葉を繰り返される。

救急車を呼んだら心臓マッサージや電気ショック、それでもダメなら喉を切開してチューブを通して延命処置(蘇生)をする。その後病院へ運ばれても同じ。救急は延命処置(蘇生)をするのが仕事やからオートメーションみたいに処置をして最後はチューブにつながれ酸素テントに入ることになるわな。命は助かっても元に戻れるはず無い。そうか、みんなに見守られて静かに死ぬかどっちがええかということが聞きたいんや」S070917rakuto6 S070917rakuto7

写真はラクトギャラリーの続き、一休み(^^)

壁面ギャラリーはこれで全部

母は何も理解していない。ただ何度も「死ぬ」という言葉を聞いて怯えているように感じられた「早くこの話しを終わらせないと…」私の正直な気持ちだった。さっき医師が言った「オートメーション」という言葉だけが強く頭に残っていた。


医師の話し(個別面談)2

2007-09-20 15:03:08 | ブログ

「最後に医師からの話しがあります」と聞いていたので最近よく「下痢」をしている事や転倒後の経過を相談するつもりでいた。が医師からの話しは意外な内容だった。

母にまず年齢を尋ねられた。母が私を頼るように見る。「80?だったっけ」(実際は87歳)とトボケて答える。長年母と付き合ってきた生活の智恵?(私が答えてしまうと母は考えなくなるので)「もう80かー?」

生年月日こちらはちゃんと答えられた耳が悪いと思い大きな声で話される。(これは仕方が無い)だが母は耳も目も私よりいい。2年前までは歩くのも私より早いぐらいだった。羨ましいかぎり・・・

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写真はラクトギャラリーの続き

いよいよ本題に入るのでぜひ休憩を・・・


医師の話し(個別面談)1

2007-09-20 14:19:01 | ブログ

先日の母の施設で私がダメージを受けた医師の話しについて書こうと思う。なかなか気持ちの整理がつかず先送りにしていた。夜だと感情的になるので日中書くことにした。

まず「個別面談」という言葉から「私と施設の方との面談」だと思っていた。母の日常の生活報告を聞き私からの要望などを聞いてもらえる機会をつくっていただいたのだと理解していた。が母も一緒の「三者面談」だった。それもホールでの面談のはずが母の個室で行われた。S070917rakuto1 S070917rakuto2 S070917rakuto3

写真は地下鉄ラクトギャラリー

気分転換にご覧下さい(^^)

認知症の母はいつもと違うことにとても不安を覚える。自分の部屋に次々に椅子が運び込まれ(4脚、私もびっくりした)見慣れない人達(施設長、生活相談員、医師、看護士)が入れ替わり立ち代り入ってこられ話をして出て行かれる。唯一いつも直接お世話をしていただいているユニット介護職員の青年N君の説明の時だけ顔が和らいでいた。

母にはただ不安なだけの時間だったに違いない。


安い松茸

2007-09-20 00:33:24 | アート・文化

Sさんが仕事先から安かったからと「松茸」を買ってきてくれた。値段を聞いてびっくり。「上等のしいたけ」と同じぐらいだ。安すぎるー!!

さすがに香りは期待できなかったが触感はまさしく「松茸」これで十分だ。相棒は野菜いっぱいの天ぷら(ヘルシー?)を揚げた、おいしかったー(^^)S070917harowinkabe1 S070917harowinkabe2 S070917harowinkabe3

写真は地下ラクトギャラリーより

少し早いけど「秋」を感じてくださいねー!!

母の食事を作っていたときは「旬の食べ物」をよく買っていた。

調理をして母の家へ「旬のものを食べると長生きできるって言うから」というと「そうかあ・・・?」と感心なさそうにいう。「旬」の意味も自分の年齢もよくわかっていないので仕方が無いが・・・それでも嬉しそうに食べているのを見ると次も買ってあげようと思う。

それが自分のためだとダメだ。もう少し安くなってからとケチってしまう。私も長生きしないと・・・まだまだ食べたいものもいっぱいある。

今度から高くてもがんばって買わなくっちゃ♪